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曹操残夢: 魏の曹一族 (中公文庫 ち 3-42) 文庫 – 2008/5/23

4.4 5つ星のうち4.4 18個の評価

文帝となった曹丕と詩人として名高い曹植の兄弟、そしてその子孫たちが辿る運命は――。曹家の興起と滅亡を描く壮大な叙事詩の完結篇。〈解説〉加藤徹
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (2008/5/23)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/5/23
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 397ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4122050227
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4122050228
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 18個の評価

著者について

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陳 舜臣
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1924(大正13)年、神戸に生まれる。大阪外語大学印度語部卒業。同校西南亜細亜語研究所助手を勤めるが終戦によって辞職し、家業の貿易に従事。 1961年、『枯草の根』により江戸川乱歩賞を受賞し作家生活に入る。69年、『青玉獅子香炉』により直木賞、70年、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』に より日本推理作家協会賞、71年、『実録アヘン戦争』により毎日出版文化賞、76年、『敦煌の旅』により大佛次郎賞、89年、『茶事遍路』により読売文学 賞(随筆・紀行賞)、92年、『諸葛孔明』により吉川英治文学賞、93年、朝日賞、さらに95年、「作家としての業績」により日本芸術院賞をそれぞれ受賞 する。日本芸術院会員(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『秘本三国志(六) 』(ISBN-10:4122052157)が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2018年2月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 魏の英雄・政治家・曹操とその一族の人間模様がよくわかる。三国時代とその後が、実感できる書。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年6月28日に日本でレビュー済み
大体曹操、孔明が死んでしまうと、途端に登場人物に感情移入できなくなったり、ストーリーがどこかで読んだみたいにサラサラしてしまう気がするものですが、この本は「曹操 上下」と同じ(それ以上かな)興味を持ったまま読み進める事ができました。
曹家一族、出来すぎです。でも良かった…。救いがあった。
そのまま司馬一族がどうなっていくのか知りたくなりました。面白かったです。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年1月30日に日本でレビュー済み
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劉氏など、殺さなかったようで 思いもよらないことを知りました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年11月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
三国の中で、流石一番安定して、国を治めることができた背景が理解できました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年6月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
曹操亡き後、司馬懿が権力を掌握していく様子が克明に記述されています。
曹操の子の間での権力争いがあだとなり、曹家が弱体化していき、
官僚の権力が肥大していく中で、司馬家が権力の中枢となるあたりの話は
歴史小説では本書ぐらいでしょうか。
三国演義ではあえて孔明と戦わなかった仲達がどのように権力を奪ったか?
興味のある方は読まれてはいかがでしょうか。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年3月19日に日本でレビュー済み
 2005年の小説。曹操の死から物語は始まる。曹操死後の三国時代は、質・量ともに人が減っていく落陽の時代である。
 曹操は、正室の卞(べん)氏との間に曹丕、曹彰、曹植の3人の子があり、文才のある曹丕と曹植が実質的な後継者候補だった。曹操は、曹丕は可愛げがないのであまり好きでもないが、乱世の初代皇帝に向いていると考えて曹丕を後継者に選ぶ(後の文帝)。曹丕と曹植は実は仲がいいのだが、帝国を背負う立場とそうでない立場である以上、二人が兄弟としては付き合い続けることもできなくなる。曹丕の妻の甄(しん)氏は、元々は袁紹の次男の妻であり、曹植はこの甄氏を慕っていた。甄氏は、女同士の争いに巻き込まれ、表向きは死んだことにして隠遁している。曹丕と甄氏の子が2代目皇帝の曹叡(明帝)。
 やがて、曹彰が急死する。曹丕の側近は曹植を警戒する。曹植は地方の王として慎重に生活している。そんなとき、曹丕も急死する。このとき成年に達していたのは曹叡のみ。甄氏を追い払って皇后となった郭氏には子がなかったし、曹叡自身が郭氏に養育されていたという事情もある。魏は、皇族の力を弱める方針であり、皇族同士の付き合いも禁止している。皇帝を守るためではあるが、皇族が藩屏にならないともいえる。
 前漢末期の人口は6千万人ほどと推測されるが、晋が全国統一したときの人口は8百万人ほどしかいない。つまり、東京23区民程度の人口しかいなかった。戦乱、疫病、飢饉などが人口激減の原因。ゆえにどの陣営も兵員不足に悩んでおり、特に人口密度の低い呉は異民族兵をよく採用している。呉は領地は広いが孫権即位時の人口は230万人程度といわれる。ゆえに特に「まばら」な地帯である(230万人というと今の日本でいえば名古屋の人口くらいで、800万人は愛知県以上、大阪府以下くらいか。となると、孫権は「名古屋王」程度ということになる)。
 孫権は、徐福や始皇帝の伝説を信じており、倭へ巨船を派遣している。人狩り目的であり、武装兵1万人を乗せて九州あたりに到達したらしいのだが現地で兵の一部(兵といってももともとは奴隷のような人たち)が反乱を起こし、反乱者たちはそのまま九州に住み着いてしまったという。
 やがて甄氏も死に、同年に曹植も死んでいる。その約10年後に山陽公劉協(元・献帝)もひっそりと死んでいる。魏は、劉協を厚遇しているし、その血統は魏が滅びたあとも続いている。同じ年に諸葛亮孔明が陣没している。
 司馬仲達が遼東を攻略していたころ、明帝が発病する。明帝・曹叡には実子がなく、曹彰の孫を養子にしていた。この幼い曹芳が第3代皇帝となる。曹叡は叔父を後見人にしようと考えたらしいが、皇族が力を握ると長年の恨みから反撃されることを恐れた中書グループ(側用人みたいなもんか?)が土壇場で曹叡を説得し、曹爽(皇族ではない)と司馬仲達の二人が後見人になる。明帝は30代の若さで崩御。
 10年後、ボケたふりをしていた司馬仲達は曹爽グループを電光石火のクーデターで処刑して実権を握る。
 司馬仲達が死に、長男の司馬師が大将軍になった年に孫権も71歳で死去。
 司馬氏の傀儡として落ち着かない日々を送る曹芳は、荒淫が理由で廃位させられるが、これは帝位を捨てたかった曹芳の狙い通り。曹芳のあとは、曹丕の孫にあたる曹ポウが継ぐ。一方、司馬師が急死し、弟の司馬昭が継ぐ。結局、司馬昭に逆らった曹ポウは、あっさりと殺される(司馬昭自身が殺したわけではないが)。この後を継いだのが曹操の孫にあたる曹奐(15歳で即位)で彼が最後の皇帝となる。曹奐の時代に、魏は蜀に侵攻している。魏の武将・鐘会は、征服先の蜀で降将・姜維とともに独立しようとしたが二人は兵士たちのクーデターにより殺される。ただ、この事件は謎が多く、姜維は単なるヘタレだったという説もあれば、忠臣だったという説もある。
 鐘会が殺された翌年に司馬昭死去。その息子の司馬炎は、予定通り禅譲により新王朝・晋をひらく。曹奐は陳留王として遇される。15年後に呉も晋に降る。
 著者は、司馬仲達は、宮仕えをしたくなかったのに曹操に無理やり引っ張りだされ、仕方なく仕え、身を守るために力を蓄え、それがいつしか曹家を凌駕し、ますます身を守らざるを得なくなって仕方なしに天下をとった・・・という面白い見解をキャラクタに語らせている。
 魏とは反対に晋では皇族を優遇するのだが、皮肉なことに、晋は八王の乱で弱体化していく。曹奐は、八王の乱に巻き込まれることなく天寿をまっとうしている。
 杜甫が出現するまでは、中国で詩聖といえば曹植のことだったそうである。
 「西太后」や「貝と羊の中国人」などの著者である加藤徹さんの解説が付いているのだが、加藤さんは中学生のときに陳舜臣さんにファンレターを出したら、丁寧な年賀状をくれたそうで、実際に二人が対面したのはその10年後らしいが陳舜臣さんはちゃんと加藤さんのことを覚えていたとのこと。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年8月19日に日本でレビュー済み
吉川英治の三国志の最後にもあるが、三国志とは
曹操の出現から始まったと言っても過言ではない。

その曹操なき後の、後継者争いや司馬一族の台頭が
描かれている。ただ、戦闘シーンなどがあまりないせいか、
ちょっと淡白で物足りなさも残る。

著者の言うとおり、史実に基づいた部分が多く、客観的に
読めるものの、小説としての躍動感がもう少し欲しいところ。

やはり曹操という三国志の主人公が亡くなった後の話なので、
寂しさを感じさせるのは致し方ないということなのか。
曹操の偉大さを再認識させた1冊だ。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年10月17日に日本でレビュー済み
別角度から三国志を捉えた革新的な内容で、学術書的な要素と仮説がふんだんに取り込まれていました。
そのため、受け入れ難い部分など読み手によっては評価が異なるのではないかと思います。
個人的には、曹植の視点から魏の内情を見渡した感覚は斬新でした。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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