バンダル・アード=ケナードの第2話。前回の話が全3巻だったのに比べると、全1巻でとっつきやすいと思います。
今回も、傭兵隊長ジア・シャリース率いるムサい男共の群れが、血腥い戦場を汗と埃にまみれて駆け回ります。
剣の物語ではあるのですが、男くさいというか、戦場の最先端で戦う人たちが主役なので、切った張ったやら流血やらのシーンが多いです。
厳しい戦場を、ロクでもない雇用主(彼ら的には今回はそうでもないらしい。随分ひどい損害を受けてますが)を守りつつ、使えるものは全て使って「今日」を生き抜く傭兵達。
常に最も厳しい戦場で戦い、時に捨て駒にさえされる彼らの運命は、多分に隊長の(色んな)力量に左右されます。
その点、アード=ケナードの隊長シャリースは非常に有能です。
いわゆる悪巧みや小細工が得意で、頭の回転が早く陽気な風呂好き隊長。仲間に慕われるのもわかる魅力的なキャラクターです。
彼を取り巻く隊の面々もかなり個性が出てきてるので、お気に入りさんの活躍を読むのも楽しいでしょう。
アード=ケナード以外のバンダル(隊)もチラホラ出てきています。
各々の隊長がこれまたかっこいい(さすが50人〜100人前後の男共のまとめ役)!
巻末にあるイラストレーターのひたきさんのマンガも可愛いです。
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あの花に手が届けば: バンダル・アード=ケナード (C・NovelsFantasia こ 1-4) 新書 – 2006/9/1
それは最低の戦いだった。雇い主の過失により多くのバンダルが壊滅状態に追い込まれたのだ。さらに行く手には敵軍が待ち伏せている。——シャリースの決断に、隊の命運がかかっていた。
- 本の長さ204ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2006/9/1
- ISBN-104125009570
- ISBN-13978-4125009575
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2006/9/1)
- 発売日 : 2006/9/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 204ページ
- ISBN-10 : 4125009570
- ISBN-13 : 978-4125009575
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,479,738位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,375位C★NOVELS
- - 5,740位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- - 86,989位新書
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2009年11月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
このシリーズ、キャラ年齢が高めですが、おっさん臭さも感じられず、みんな生き生きしていて、読んでいて楽しいです。ただ、ボリュームがもうちょっと欲しいなぁと思いました。あと、前作でかなりお気に入りだったヴァルベイドが、今回は出てないのが、残念。
2007年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前作「運命は剣を差し出す」が非常に面白く、バンダル・アード=ケナードほか、隊長・隊員たちの活躍がもっと読みたくなって買いました。前述の方が上手くまとめていらっしゃるので、内容について特筆することは、あまりありません。出演(?)者の方々面々の会話のテンポがよく読みやすいし、私はとても好きです。ほとんど女性が出てきません。男の世界──といっても汗臭いというより戦い・戦略的な血生臭さの方印象が強いですが、まあ、どちらかというと、女性向けの本かしら。恋愛とかがテーマではないようなので、そのあたり好みが分かれそうですが。
そろそろ次の巻が出ないかな〜と思いつつ。
そろそろ次の巻が出ないかな〜と思いつつ。