氏の代表作は存知の方も多いかとは思うが、集英社系から出てた
長編「ジハード」がよく知られている。
「ジハード」は後半では主要キャラクターが次々と過酷な状況に
陥り、ともすると重くなりがちでもあるが、本作は「ジハード」
前半部分、あるいは登場キャラ「アイヴァンホー」の活躍を描いた
外伝のような清冽さがあり、読みやすいのではないかと思われる。
ストーリーについては多くは触れないが、まず本編上では死者は出ない。
直情径行で相当に型破りなメインヒロインを受け入れられれば、
その後はサブヒロインが暴走ヒロインをうまく諫めていくので
ますますストーリーに入り込みやすくなる。
当方は田中芳樹系作品を読み進める中で「ジハード」から定金伸治系に
入ったくちだが、田中芳樹の単発系作品に近い読後感が得られると思う。
そしてそろそろ続編出てないか、とたまたま検索したら、
「- 黒猫非猫 - ユーフォリ・テクニカ外伝」を発見。
でもどうやら電子書籍版だけのようで、紙ベースでは発見できず。
紙ベースでの発刊を待つ。
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ユーフォリ・テクニカ: 王立技術院物語 (C・NovelsFantasia さ 3-1) 新書 – 2006/12/1
19世紀末叡理国。東洋人として初めて王立技術院に赴任してきたネルだが、研究員の募集に応募してきたのは情熱と非常識の塊・王女エルフェールのみだった…定金伸治の暴走科学ファンタジー!
- 本の長さ238ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2006/12/1
- ISBN-10412500966X
- ISBN-13978-4125009667
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2006/12/1)
- 発売日 : 2006/12/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 238ページ
- ISBN-10 : 412500966X
- ISBN-13 : 978-4125009667
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,554,448位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,448位C★NOVELS
- - 5,893位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- - 90,254位新書
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トップレビュー
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2007年8月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いわゆるノベルスという分類になるんですかね、これ。
読者層的にはライトノベルを読むような人(あるいは読んでた人)向けな気がします。
個々のキャラがまたいい味出してるというか、
結構王道ベタネタなのがかえって安心して読めるというか(苦笑
派手さはないけど地味にいい味出してる感じの作品です。
光の波長云々を始めとして物理知識の講釈が出てくるので、
高校レベルの物理がさっぱりだった人はちょっと読みづらいかも知れません。
逆に、理系に進んだような人には結構共感を持って読めるんじゃないかな。
何日間も研究室に籠って徹夜する辺りとか(苦笑
……理系で小説好きっていうのもなんだか矛盾してる気がしますけど。
とりあえず外れはしないと思いますのでオススメできますね。
読者層的にはライトノベルを読むような人(あるいは読んでた人)向けな気がします。
個々のキャラがまたいい味出してるというか、
結構王道ベタネタなのがかえって安心して読めるというか(苦笑
派手さはないけど地味にいい味出してる感じの作品です。
光の波長云々を始めとして物理知識の講釈が出てくるので、
高校レベルの物理がさっぱりだった人はちょっと読みづらいかも知れません。
逆に、理系に進んだような人には結構共感を持って読めるんじゃないかな。
何日間も研究室に籠って徹夜する辺りとか(苦笑
……理系で小説好きっていうのもなんだか矛盾してる気がしますけど。
とりあえず外れはしないと思いますのでオススメできますね。
2006年12月26日に日本でレビュー済み
人物設定やストーリは,かなりオーソドックスなようです.
そのため,おどろきはなく,ありがちな展開にもなりますが,
主人公の派手な喜怒哀楽や,ドタバタは楽しませてくれますし,
ちょっといい話もまじえ,最後まで安心して読むことができます.
また,はじめのうちは科学技術の話が出てきたりするので,
むずかしめの言葉など,ややとっつきにくい感じもしますが,
『架空の技術』なので,あまり気にしなくてもいいと思います.
逆に興味がわけば,未知の技術を想像するのもおもしろそうです.
なお,このあとの続編も検討されているとのことで,
キレイに終わった本作からどう広がるのか楽しみです.
ただ,表紙はもちろん,登場人物一覧もイラストなのに,
作中に,いっさい挿絵がないというのは少し残念でした….
そのため,おどろきはなく,ありがちな展開にもなりますが,
主人公の派手な喜怒哀楽や,ドタバタは楽しませてくれますし,
ちょっといい話もまじえ,最後まで安心して読むことができます.
また,はじめのうちは科学技術の話が出てきたりするので,
むずかしめの言葉など,ややとっつきにくい感じもしますが,
『架空の技術』なので,あまり気にしなくてもいいと思います.
逆に興味がわけば,未知の技術を想像するのもおもしろそうです.
なお,このあとの続編も検討されているとのことで,
キレイに終わった本作からどう広がるのか楽しみです.
ただ,表紙はもちろん,登場人物一覧もイラストなのに,
作中に,いっさい挿絵がないというのは少し残念でした….
2006年12月22日に日本でレビュー済み
C☆NOVELSファンタジアが大好きなので、そこに定金さんが新作を発表してくれたことがまず嬉しかった。ジ・ハードでも感じたことですがキャラクターは抜群に輝いています。
魔法でもなく錬金術でもなく、新機軸の科学技術「水気」を根幹にしたちょっと不思議な世界観。メインキャラのネルやエルは名前の響きだけでなく性格づけも実にとある著者の作品のとある人物を髣髴とさせてくれます。ハラハラドキドキワクワク、そしてほんの少ししんみりと感じ入るものがあったり、読んで損のない一作です。
魔法でもなく錬金術でもなく、新機軸の科学技術「水気」を根幹にしたちょっと不思議な世界観。メインキャラのネルやエルは名前の響きだけでなく性格づけも実にとある著者の作品のとある人物を髣髴とさせてくれます。ハラハラドキドキワクワク、そしてほんの少ししんみりと感じ入るものがあったり、読んで損のない一作です。