前作では全世界vs米国という第二次世界大戦の基本的な組み合わせそのものを弄った著者だが、今作では連合国vs枢軸国という基本的な組み合わせはそのままに、英独講和、独ソ戦でドイツ有利という状況下での日ソ戦という展開を変えて物語をスタートさせている。
ソ連太平洋艦隊との対決、樺太での対決を経て満州や沿海州で日ソは激しく激突するが、ソ連の背後には合衆国の影が見え隠れする。英独講和、ソ連に両面作戦を強いる展開でかなり史実より枢軸国有利と見えるが、今後の世界情勢は予断を許さない。日独の交流も史実より活発なようで、既にその影響は陸戦に見えているが、今後さらにどのような影響が見えるか楽しみである。著者は基本構造を弄るよりこういう作品の方が向いていると思うので今後の展開に期待したい。
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樺太沖海戦 1: 鋼鉄の海嘯 (C・Novels 55-56) 新書 – 2008/4/1
横山 信義
(著)
昭和16年、緊張の続く北緯50度線で日ソ国境紛争が勃発。南樺太に火砲弾が降り注ぎ、快速戦車BT7が満州を蹂躙する。防戦に追われる日本軍に反攻の機はあるか!? 戦記巨篇、開幕!!
- 本の長さ244ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2008/4/1
- ISBN-104125010269
- ISBN-13978-4125010267
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2008/4/1)
- 発売日 : 2008/4/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 244ページ
- ISBN-10 : 4125010269
- ISBN-13 : 978-4125010267
- Amazon 売れ筋ランキング: - 713,543位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 564位C★NOVELS
- - 32,879位ライトノベル (本)
- - 50,486位新書
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2015年4月27日に日本でレビュー済み
小説としての面白さ、あるいは戦闘シーンのリアリティには小説家本来の持ち味が十分出てると思うのだが
設定の歴史改変がも多くて、しかも一つ一つが安易
列挙すると
1 ドイツ空軍の合理的な攻撃目標変更とそれによる英空軍壊滅
2 チャーチルの爆死
3 日中戦争不勃発とそれに伴う日中防共協定の締結
いずれもオーソドックスでそれができたら誰も苦労しないよ(笑)ってものばかりが、何故そうなったのか、どういう出来事の結果としてそうなったのか、何の説明もなくぽんと事実として放り出されるだけ。
1に関しては、ヒトラーとゲーリングを空軍の指揮から排除してなければ、まずあり得ないだろうし、
3に関しては陸軍中央の現地軍に対する統制力が劇的に強まってなければまず不可能。
こんなものすごい改変をなんの説明もなく前提条件として出されても
設定の歴史改変がも多くて、しかも一つ一つが安易
列挙すると
1 ドイツ空軍の合理的な攻撃目標変更とそれによる英空軍壊滅
2 チャーチルの爆死
3 日中戦争不勃発とそれに伴う日中防共協定の締結
いずれもオーソドックスでそれができたら誰も苦労しないよ(笑)ってものばかりが、何故そうなったのか、どういう出来事の結果としてそうなったのか、何の説明もなくぽんと事実として放り出されるだけ。
1に関しては、ヒトラーとゲーリングを空軍の指揮から排除してなければ、まずあり得ないだろうし、
3に関しては陸軍中央の現地軍に対する統制力が劇的に強まってなければまず不可能。
こんなものすごい改変をなんの説明もなく前提条件として出されても
2008年5月5日に日本でレビュー済み
技術屋さん出身らしく、緻密な兵器の考察や斬新なシチュエーションの構築に、他の有象無象の架空戦記とは一線を画してきた作者であるが、ここへきていよいよネタ切れの様相を呈してきている。今回は日露という設定であるが、作者得意の兵器輸入、ライセンス生産はどこかで見た覚えのあるものであり、二番煎じの感を免れない。今後新兵器の投入に当たって、どのような試みがなされるのか、前作までに大方やりつくした感があるが、一応期待はしておこう。作者の苦手な政治レベルの展開はどうなるか、前作があまりにも滑稽であったので、挽回に期待したい。荒唐無稽が横行するこのジャンルにおいて、今や私が購入するただ一人の作者に、再度最高傑作「八八艦隊物語」のレベルの展開を今後望みたい。