三宅なほみ先生によるミシンの実験が、なんとプロトコルまで載っていて建設的相互作用が詳しく説明されてる
建設的相互作用といっても、こちらの書籍は、初版が1985年なので建設的相互作用の論文を出す前に執筆された本ですかね。
読んでみると、実験によって2人の会話がどんな理解をしているか解説してくださっていて、認知過程を捉えることの面白さに感動します。
2人で話しながら仕事をする話の例がプログラミングで、課題を遂行する人と、モニターする人に分かれて、サプルーチンを交互に作る。なんか聞いたことがある……
ペアでゲームをすると、1人でゲームをするよりも成績が1人の場合より良くなる、けど、役割分担をきっちりしてしまうと成績が上がらない。
「先に進んでいる人が、自分より理解していない人から文句を言われることによって、さらに自分の考えをすすめる」というのも、なかなか面白い。
「自分が当たり前だと思っていることを、当たり前だと思ってくれる人間と一緒に話している限りにおいては、非常に楽ですけども、そこでは赤いセロハンの上に赤いセロハンを重ねたようなことがおきているわけで、その中からは何も出てこない」も、響きます。
こちら改めて読んでますが、コーチングにも、ペアプログラミングにも役立つ考え方だと思います。
オススメです。
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理解とは何か (コレクション認知科学 2) 単行本 – 2007/9/1
「わかる」ことの原点を問い直す。科学哲学や教育実践の立場から文脈理解に迫る一方、理解における他者とのインターラクションやシンボルの文化的起源の重要性を説き、理解研究の流れをふりかえる。専門分野の異なる第一人者たちの熱い議論を収録。
- 本の長さ216ページ
- 言語日本語
- 出版社東京大学出版会
- 発売日2007/9/1
- ISBN-104130151525
- ISBN-13978-4130151528
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商品の説明
出版社からのコメント
本書は、日本における認知科学の創生期におこなわれた分野横断的かつ刺激的なシンポジウムの講演記録に、佐伯先生の書き下ろし(理解研究の歴史)を加えて構成されています。
専門分野の異なる第一人者たちが鋭く闘わす議論から、新しい学問としての認知科学の熱気・盛り上がりを感じ取りながら、知らず知らずのうちに理解研究の流れがつかめてしまう、〈新装版シリーズ〉コレクション認知科学のスタートを切るのにふさわしい一冊です。
解題では、5章のその後として、現在の理解研究においてホットな話題となっている、赤ちゃんの他人の心を理解する能力を扱っています。はたして心の読みは「心の理論」によるのかシミュレーションによるのか----。理解研究の最前線が、模倣・共同注意など発達の問題と絡めてふんだんに盛り込まれ、共感的かかわりの重要性を示唆する、エキサイティングな仕上がりとなっています。【担当編集者】
専門分野の異なる第一人者たちが鋭く闘わす議論から、新しい学問としての認知科学の熱気・盛り上がりを感じ取りながら、知らず知らずのうちに理解研究の流れがつかめてしまう、〈新装版シリーズ〉コレクション認知科学のスタートを切るのにふさわしい一冊です。
解題では、5章のその後として、現在の理解研究においてホットな話題となっている、赤ちゃんの他人の心を理解する能力を扱っています。はたして心の読みは「心の理論」によるのかシミュレーションによるのか----。理解研究の最前線が、模倣・共同注意など発達の問題と絡めてふんだんに盛り込まれ、共感的かかわりの重要性を示唆する、エキサイティングな仕上がりとなっています。【担当編集者】
登録情報
- 出版社 : 東京大学出版会 (2007/9/1)
- 発売日 : 2007/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 216ページ
- ISBN-10 : 4130151525
- ISBN-13 : 978-4130151528
- Amazon 売れ筋ランキング: - 882,178位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
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2017年10月12日に日本でレビュー済み
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2021年11月23日に日本でレビュー済み
理解するとは物事の連関構造そして機能関係を瞬間的につかみとることです。
理解には概ね分別知(understanding)と総合知(comprehension)があるようですが、
物事の分節化された構造の一つひとつを分析・吟味しつつ、
各構造単体が担っている機能間関係を正鵠に捉え、
ひとつの「全体」像に還元してゆく認知的営みのことを指しています。
本書はそうした理解行為(わかる、つかむ)について分かり易く説明を試みた一冊であり、
ディルタイらの理解社会学にも通じる発想を育んでくれるものとして、
とても有意義なので関心方におすすめです。
理解には概ね分別知(understanding)と総合知(comprehension)があるようですが、
物事の分節化された構造の一つひとつを分析・吟味しつつ、
各構造単体が担っている機能間関係を正鵠に捉え、
ひとつの「全体」像に還元してゆく認知的営みのことを指しています。
本書はそうした理解行為(わかる、つかむ)について分かり易く説明を試みた一冊であり、
ディルタイらの理解社会学にも通じる発想を育んでくれるものとして、
とても有意義なので関心方におすすめです。
2024年2月11日に日本でレビュー済み
プロローグ(佐伯 胖)
理解の文脈依存性(村上陽一郎)
算数・数学における理解(銀林浩)
理解におけるインターラクションとは何か(三宅なほみ)
◆リテラシーの文化的起源(コール)
理解はどう研究されてきたか(佐伯胖)
人はどのようにして他人の心を理解するのか(佐伯胖)
理解の文脈依存性(村上陽一郎)
算数・数学における理解(銀林浩)
理解におけるインターラクションとは何か(三宅なほみ)
◆リテラシーの文化的起源(コール)
理解はどう研究されてきたか(佐伯胖)
人はどのようにして他人の心を理解するのか(佐伯胖)
2016年9月19日に日本でレビュー済み
とても面白そうな作品だと思い購入したのですが、しょっぱなからしょうもない。個人の意見かも知れませんが読みたいという気持ちが全くあおられませんでした。