法学部2年の冬学期に刑法総論の授業を取った。その際の教科書が前田先生のものだった。
私は刑法の4単位が取れなければ留年が確定していた。どうしても取らねばならなかったのだが
他の小人数の授業にばかり時間をかけてしまい、結局ほぼ何もしないまま
1月を迎えてしまった。試験範囲は300ページを軽く超えており、前田先生の本を普通に勉強していたら
間に合うとは思えなかった。そんな折に偶然ここのレビューで、木村刑法が実質的な要約版であると知り
購入した。同時に、木村刑法の要約版である刑事法入門も買った。
まず刑事法入門で該当箇所を大まかに理解し、次に木村刑法を用いてノートをまとめた。
木村刑法には各項目毎にレジュメが付いていたため、ノートをまとめるのに大変役に立った。
木村刑法で分かりにくい個所は前田刑法で補った。このような勉強を3週間ほど行った所、
試験ではAは取れなかったもののBがもらえ、無事に進級できた。
前田先生の本が教科書指定されている人は、この本を教科書とし、前田先生の本を参考書にして
勉強すればよいと思う。とはいえ、前田先生の本が教科書指定されている大学は多くは無いと思うけど。
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刑法 第3版 単行本 – 2010/3/1
木村 光江
(著)
刑法総論・各論を有機的に一体化、一冊で刑法の全体像を把握できる好評テキストを8年ぶりに全面改訂。最新の立法・判例・学説をカバーして重要論点を網羅するとともに、さらに分かりやすい記述に徹し効果的な学習へと導く。学生、司法試験・公務員試験受験生をはじめ、裁判員時代の市民に必携の概説書。
- ISBN-104130323571
- ISBN-13978-4130323574
- 出版社東京大学出版会
- 発売日2010/3/1
- 言語日本語
- 本の長さ577ページ
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登録情報
- 出版社 : 東京大学出版会 (2010/3/1)
- 発売日 : 2010/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 577ページ
- ISBN-10 : 4130323571
- ISBN-13 : 978-4130323574
- Amazon 売れ筋ランキング: - 956,284位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 939位刑法・訴訟法
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年4月21日に日本でレビュー済み
これ一冊でインプット(本文)アウトプット(章末の知識確認)OK。
判例集を加えればより理解が深まる。
論理的で無駄が無く読みやすい文章は複数回の読み込みにも十分耐えうる。
また、それが論述力の養成に繋がる。
相性がどうもと言う人は前田先生が(但し択一限定との意見あり要注意)
師弟関係なので互換性がある。尚、前田・木村とも結果無価値の立場である。
木村刑法には何かと批判が多いが文章の説得的な表現力に客観性が
要求される論述試験に関して言えば、美しい文章に数多く触れる事自体で
自然と論述力が磨かれていく。
また、薄いけれども(総論各論併せて486P)一定の水準を満たす
本書は時間の節約という観点からも優れものと言える。
あれこれ手を広げるより早く自分の立場を固めることが肝心だ。
その上で体系を発展させるのであれば(余裕があれば他の本も)
学説の森に迷うことは無いであろう。
多少の古さは否めないが基本は変わってないので
枝葉は百選や問題集の解説等で自然に補完される。
勘違いしている人が多いようだが本書は概説書だから薄いのではなく
圧縮してあるから薄いのである。よく読めば解るはずだが。
それから著者の「司法試験の情報量は確保した」は嘘だと言う意見が
あるが本当に本書を読んだかどうか怪しいかぎりである。
本書が司法試験択一論文試験の情報量を確保しているのは確かだ。
他の科目との時間的な兼ね合いもあるのでこういう本があると
正直助かる。補訂版か第3版が出れば理想だが。
最後に第2版4刷で平成16年、5刷で平成17、18年刑法改正の修正あり。以上
判例集を加えればより理解が深まる。
論理的で無駄が無く読みやすい文章は複数回の読み込みにも十分耐えうる。
また、それが論述力の養成に繋がる。
相性がどうもと言う人は前田先生が(但し択一限定との意見あり要注意)
師弟関係なので互換性がある。尚、前田・木村とも結果無価値の立場である。
木村刑法には何かと批判が多いが文章の説得的な表現力に客観性が
要求される論述試験に関して言えば、美しい文章に数多く触れる事自体で
自然と論述力が磨かれていく。
また、薄いけれども(総論各論併せて486P)一定の水準を満たす
本書は時間の節約という観点からも優れものと言える。
あれこれ手を広げるより早く自分の立場を固めることが肝心だ。
その上で体系を発展させるのであれば(余裕があれば他の本も)
学説の森に迷うことは無いであろう。
多少の古さは否めないが基本は変わってないので
枝葉は百選や問題集の解説等で自然に補完される。
勘違いしている人が多いようだが本書は概説書だから薄いのではなく
圧縮してあるから薄いのである。よく読めば解るはずだが。
それから著者の「司法試験の情報量は確保した」は嘘だと言う意見が
あるが本当に本書を読んだかどうか怪しいかぎりである。
本書が司法試験択一論文試験の情報量を確保しているのは確かだ。
他の科目との時間的な兼ね合いもあるのでこういう本があると
正直助かる。補訂版か第3版が出れば理想だが。
最後に第2版4刷で平成16年、5刷で平成17、18年刑法改正の修正あり。以上
2008年10月15日に日本でレビュー済み
本です。
前田より安いし薄い。何より一冊で済むところが素晴らしい!
説明が分かりにくいところが幾つかある(不作為犯など)が、前田を読めば大体疑問点は解消されると言う安心感もある。
情報集約のための本として使える。若干の古さは読者自ら補充すれば済む。改訂されても大幅な改説はないから買い換える必要もない。
前田より安いし薄い。何より一冊で済むところが素晴らしい!
説明が分かりにくいところが幾つかある(不作為犯など)が、前田を読めば大体疑問点は解消されると言う安心感もある。
情報集約のための本として使える。若干の古さは読者自ら補充すれば済む。改訂されても大幅な改説はないから買い換える必要もない。
2002年9月7日に日本でレビュー済み
この本は前田雅英先生の「刑法総論講義」「刑法各論講義」の要約のような本です。平野先生の「刑法総論Ⅰ、Ⅱ」に対して「刑法概説」があるように「前田刑法概説」とタイトルを改めてもよいぐらいです。(司法試験受験生の友人によれば、若干の説のちがいはあるそうですが、私は見つけられませんでした。)それでもこの本が受験生にある程度人気があったのは、前田説を取る人が、復習をするのに、短時間で読み返せて便利だからです。
しかし、短時間で読み返す目的であれば、レジュメ形式になっている「C-BOOK 刑法Ⅱ総論結果無価値」(東京リーガルマインド)があれば十分です。2002年1月にC-BOOK刑法Ⅱが出版された時点で、本書の初版以来の歴史的使命は終わったと言えるでしょう。
しかし、短時間で読み返す目的であれば、レジュメ形式になっている「C-BOOK 刑法Ⅱ総論結果無価値」(東京リーガルマインド)があれば十分です。2002年1月にC-BOOK刑法Ⅱが出版された時点で、本書の初版以来の歴史的使命は終わったと言えるでしょう。
2006年5月3日に日本でレビュー済み
前田先生の刑法総論講義・各論講義のダイジェスト版といった感じです。
取るに足らないような細かな論点では非前田説だったりしますが、メイン論点ではほぼ前田説を支持しています。
ダイジェスト版と評したように、各論点をじっくり説明したりはしていないので、この本だけを何度読んだところで、理解は深まっていかないように思います。
前田刑法を読む前にあらかじめ前田先生の立場を知っておきたいという方や、実際前田刑法で十分勉強してきた方が試験前にざっと見直すために読む・・・というのがこの本の一番良い使い方かと思います。
読書目的がかなり限定されるので、星3つとさせていただきました。
取るに足らないような細かな論点では非前田説だったりしますが、メイン論点ではほぼ前田説を支持しています。
ダイジェスト版と評したように、各論点をじっくり説明したりはしていないので、この本だけを何度読んだところで、理解は深まっていかないように思います。
前田刑法を読む前にあらかじめ前田先生の立場を知っておきたいという方や、実際前田刑法で十分勉強してきた方が試験前にざっと見直すために読む・・・というのがこの本の一番良い使い方かと思います。
読書目的がかなり限定されるので、星3つとさせていただきました。
2011年4月10日に日本でレビュー済み
以下の点で、素晴らしい基本書だと思います。
・各章ごとに「概要」と「論点整理のまとめ」があります。
これは、頭の整理をするために非常に役立ちます。
・総論では各概念の実用的知識が身に着くように配慮されています。
とくに、客観的構成要件要素、主観的構成要件要素の意義・役割について今までモヤモヤしていた部分がかなり解消されました(抽象的な表現ですが・・・)。
また、一般的な基本書では、共犯の記述はごちゃごちゃして迷子になりがちですが、この書籍は上記の「論点整理のまとめ」等とも相俟ってよく整理されていると思いました。
・記述につき、顕著な過不足もないと思いました。
・総論と各論を横断的に学習できます。
・著者の自説も含まれていますが、それほど気になりませんでした。
おそらく、「論点整理のまとめ」がほぼ判例・通説ベースなので、混乱せずにすむのだと思います。
・各章ごとに「概要」と「論点整理のまとめ」があります。
これは、頭の整理をするために非常に役立ちます。
・総論では各概念の実用的知識が身に着くように配慮されています。
とくに、客観的構成要件要素、主観的構成要件要素の意義・役割について今までモヤモヤしていた部分がかなり解消されました(抽象的な表現ですが・・・)。
また、一般的な基本書では、共犯の記述はごちゃごちゃして迷子になりがちですが、この書籍は上記の「論点整理のまとめ」等とも相俟ってよく整理されていると思いました。
・記述につき、顕著な過不足もないと思いました。
・総論と各論を横断的に学習できます。
・著者の自説も含まれていますが、それほど気になりませんでした。
おそらく、「論点整理のまとめ」がほぼ判例・通説ベースなので、混乱せずにすむのだと思います。
2011年11月18日に日本でレビュー済み
前田刑法をベースに判例も紹介しつつ、司法試験合格レベルを維持しつつコンパクトにまとめた素晴らしい基本書です。
まとまりすぎて面白くないという欠点はあります。
ところどころ、木村先生独自の説がありますが、ここは私は木村先生の見解に従ってもいいのではないかと思っていました(胎児の部分等)。
装丁もレイアウトもいいのでお勧めです。
まとまりすぎて面白くないという欠点はあります。
ところどころ、木村先生独自の説がありますが、ここは私は木村先生の見解に従ってもいいのではないかと思っていました(胎児の部分等)。
装丁もレイアウトもいいのでお勧めです。
2005年4月6日に日本でレビュー済み
ので価値は大きいと思う。総論各論が一冊になっているので、
経済的でもある。
前田講義が難しかったら、司法試験合格は出来ないかもしれない…
でも、前田講義が教科書指定されて高いお金出したのに、文章が分かり辛いよ~、と嘆く学部生などは、これを読めばよかろう。前田講義のお金が返ってくる訳ではないが…
前田講義が理解でき経済的負担でもないって人は光江刑法は不要かな…
経済的でもある。
前田講義が難しかったら、司法試験合格は出来ないかもしれない…
でも、前田講義が教科書指定されて高いお金出したのに、文章が分かり辛いよ~、と嘆く学部生などは、これを読めばよかろう。前田講義のお金が返ってくる訳ではないが…
前田講義が理解でき経済的負担でもないって人は光江刑法は不要かな…