国際政治と国内政治との架橋という問題は、昔からありながらながらく放置されてきた。
それがアメリカではやっとさまざまな研究が進み始めたが、日本ではそうした議論の輸入はなかなかなされておらず、そうした内容の入門書すらほとんどなかった。
本書は、数少ない国家の対外行動論の入門書である。
国家の対外行動と言えば、古くはアリソンの議論、そしてウォルツの「第二イメージ批判」で一旦は消え去り、最近再び復活してきた。
リベラリズム側としては、パトナムの「2レベルゲーム」論は有名だが、「イメージ」の議論などはきちんとなされた本をほとんど知らない。
もっと希少なのはリアリズム側からの架橋の議論が起こっているという話で、「国家の存亡」という観点は残しつつ、国内・対外を架橋した議論が次々とおきているらしい。
むしろ最近では「リアリズムは死んだか」と言われるほどの事態になっているとは、私は寡聞にして全然知らなかった。
コンストラクティビズムのアイデンティティや規範についての議論も他ではあまり見かけないので参考になる。
全体としては学説紹介のようになっているが、コンパクトにさまざまな議論に触れれて非常にいい。
参考文献もしっかり書かれているので、さらに深く知りたい人は原典や原論文を読むこともできる。好著。
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国家の対外行動 (シリーズ国際関係論 4) 単行本 – 2007/11/20
須藤 季夫
(著)
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国家というものは、なぜ他国と時に対立し、時に協力するのか。国家の行動はなぜ・いかに変化するのか。国際関係論の主要パラダイムをおさえつつ、日本に引きつけながら、外交や対外政策を超えて国家の対外行動を分析するための包括的視座の提示を試みる。
- ISBN-104130342541
- ISBN-13978-4130342544
- 出版社東京大学出版会
- 発売日2007/11/20
- 言語日本語
- 本の長さ244ページ
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登録情報
- 出版社 : 東京大学出版会 (2007/11/20)
- 発売日 : 2007/11/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 244ページ
- ISBN-10 : 4130342541
- ISBN-13 : 978-4130342544
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- - 2,683位国際政治情勢
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上位レビュー、対象国: 日本
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2008年2月17日に日本でレビュー済み
本書は、米国における対外関係理論(リアリズム、リベラル、構成主義)や近年における研究の特徴を、国家行動に則してまとめたものである。
米国中心のレビューであるのは否め無いが、主要理論に関した研究の最新動向を知る上で本書は極めて有益なものといえよう。特に、著者自身が構成主義に基づく論文を幾つか書いているからかも知れないが、その説明や評価・批判を興味深く読む事ができた。しかし、全体として研究史のレビューが中心であるため内容は抽象的な箇所が多く、また記述的であるので理解がしづらい、あるいは少々退屈であるのかも知れない。猪口孝は幅広い読者層を対象としていると言っているが、どちらかといえばこの書籍は院生や研究者を対象とした内容といえるだろう。
同書は対外関係に関した理論をまとめた日本語で読める数少ない書籍の1つである。本書の価値はそれまでだと言ってしまえばそれだけだが、しかしこういった書籍があるからこそ私は研究というものが進むと思っている。そのため「入門書として」同書を評価し、その評価を5つとした。
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