フリーアドレス・オフィスで生産性は上がるのか?
働き方改革が進む中、
オフィスのデザインが見直されている昨今、
アカデミックな立場でシミュレーションモデルを駆使して
組織論とノンテリトリアルな職場について考察する意欲作です。
日常利用するオフィスがちょっと違って見えてくる一冊です。
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流動化する組織の意思決定: エージェント・ベース・アプローチ 単行本 – 2014/1/31
稲水 伸行
(著)
刻々と変わりゆく組織の中で、個人の働き方はどうあるべきか。近年注目されることの多い開放的で自由度の高い組織において、コミュニケーションと意思決定はどのように作られていくのかを、コンピュータによる可視化シミュレーションにより検証する。
【主要目次】
序章
第1章 組織のコミュニケーションとワークプレイス研究
第2章 組織の意思決定研究
第3章 組織のエージェント・ベース・シミュレーション
第4章 移動性のある文化の流布モデル
第5章 流動性のあるゴミ箱モデル
第6章 IT企業2社の事例分析
終章
【主要目次】
序章
第1章 組織のコミュニケーションとワークプレイス研究
第2章 組織の意思決定研究
第3章 組織のエージェント・ベース・シミュレーション
第4章 移動性のある文化の流布モデル
第5章 流動性のあるゴミ箱モデル
第6章 IT企業2社の事例分析
終章
- 本の長さ268ページ
- 言語日本語
- 出版社東京大学出版会
- 発売日2014/1/31
- ISBN-104130461109
- ISBN-13978-4130461108
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商品の説明
著者について
稲水伸行:筑波大学ビジネスサイエンス系准教授
登録情報
- 出版社 : 東京大学出版会 (2014/1/31)
- 発売日 : 2014/1/31
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 268ページ
- ISBN-10 : 4130461109
- ISBN-13 : 978-4130461108
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,122,457位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,747位マネジメント・人材管理
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年2月14日に日本でレビュー済み
近年、一部の企業で採り入れられている「ノンテリトリアル・オフィス」。それは、部署や個人の間に物理的な仕切りを設けず(オープン化)、また、個人の固有席を廃して共有席のみを用意する(自由席化)という、新たなオフィス形態である。そのようなオフィスでは、各人が自由に動き回ることができるから、従業員間のコミュニケーションが促進され、またそれゆえに、すぐれた問題解決がなされることが多いのだという。しかし、本当にそうなのだろうか。
著者は、以上のような疑問を出発点としつつ、それを組織一般の問題として定式化する。すなわち、(1) 移動性の高い環境では、組織内のコミュニケーションは活発になるのか。また、(2) そうしたコミュニケーションは、組織の問題解決を向上させるのか。この2点が、本書の主たる研究テーマである。
本書がユニークなのは、おもにコンピューター・シミュレーションを用いながら上記の問題を考察している点だろう。具体的には、アクセルロッドの「文化の流布モデル」とコーエンらの「ゴミ箱モデル」をベースとし、さらに修正条件(移動性と流動性)をも加えながら、それらのふるまいを追っている。では実際、それらのシミュレーションからはどんな結果が得られるのか。また、その結果は現実の観察結果とどう折り合うのか。その点は、ぜひ実際に本書を読んで確かめてほしい。
本書は終始丁寧かつ平明に書かれているから、わたしのような門外漢でも最後までその議論をたどることができる。また、各章や各節に議論のまとめが付されているのも親切だ。この高価格(!)ゆえ、残念ながらおのずと読者は限られてしまうだろうが、本来的にはもっと多くの読者にもアピールしうるような研究書だと思う。
著者は、以上のような疑問を出発点としつつ、それを組織一般の問題として定式化する。すなわち、(1) 移動性の高い環境では、組織内のコミュニケーションは活発になるのか。また、(2) そうしたコミュニケーションは、組織の問題解決を向上させるのか。この2点が、本書の主たる研究テーマである。
本書がユニークなのは、おもにコンピューター・シミュレーションを用いながら上記の問題を考察している点だろう。具体的には、アクセルロッドの「文化の流布モデル」とコーエンらの「ゴミ箱モデル」をベースとし、さらに修正条件(移動性と流動性)をも加えながら、それらのふるまいを追っている。では実際、それらのシミュレーションからはどんな結果が得られるのか。また、その結果は現実の観察結果とどう折り合うのか。その点は、ぜひ実際に本書を読んで確かめてほしい。
本書は終始丁寧かつ平明に書かれているから、わたしのような門外漢でも最後までその議論をたどることができる。また、各章や各節に議論のまとめが付されているのも親切だ。この高価格(!)ゆえ、残念ながらおのずと読者は限られてしまうだろうが、本来的にはもっと多くの読者にもアピールしうるような研究書だと思う。