東方正教会全般ではなく、ロシア正教限定された簡易な書物はあまりない。貴重な本である。本書が出版されたのは1993年と、ソ連崩壊後のロシアがもっとも混迷していた時代であり、本文中でも正教会の現代的な意味が常に問われている。
内容としては、どちらかというと正教会史である。教義についてはあまり詳しく触れていない。正教会をやや好意的に書きすぎているきらいがあるが、正教会の概観するには最適な本であると言える。
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ロシア正教の千年: 聖と俗のはざまで (NHKブックス 680) 単行本 – 1993/12/1
廣岡 正久
(著)
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日1993/12/1
- ISBN-104140016809
- ISBN-13978-4140016800
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
ソ連崩壊後、経済の破綻と民族紛争の激化に喘ぐロシアの精神的支柱として復活した正教会の全貌を歴史的に捉え直す。人々の心に脈々と流れるロシア愛国主義の源流を遡る積年の労作。
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (1993/12/1)
- 発売日 : 1993/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 232ページ
- ISBN-10 : 4140016809
- ISBN-13 : 978-4140016800
- Amazon 売れ筋ランキング: - 934,045位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 824位キリスト教史 (本)
- - 1,817位キリスト教入門
- - 2,313位キリスト教一般関連書籍
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上位レビュー、対象国: 日本
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2021年6月2日に日本でレビュー済み
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ロシア正教のイロハから学びたくて購入しました。残念ながら内容は当方が願った内容ではありませんでした。けれども,政治体制との関わりという視点ではこういう内容にまとまるのか,と読ませていただきました。
2019年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ロシア正教について書いたこの本は、宗教史に留まらず、俗世の歴史を一緒に書いているのでキリスト教信者でない私にも大変興味深く読めました。特に印象に残ったのは、ソヴィエト時代に正教に対して行われた苛烈な弾圧です。近年では、カトリックやイスラム教など違う宗教もロシアで受け入れられるようになり、ロシア正教が引き続きロシアの人々の心の拠り所として存在していくんだろうなあと思いました。戦争中は愛国心高揚のため正教教会は政府に利用されましたが、戦争が終わると、ざっくり言うとベルリンの壁が壊れるまでずっと厳しい弾圧下にあったと思います。その中で、信念を忘れず活動してきた宗教家に敬意を表します。