フェルメールが好きな有名人が、感激を文章で書いていますが、本書はそれとはちがって、きちんとした調査と文献探索にもとづいて本当のところを教えてくれます。作品のリストがあってみたら、私もかなりの割合の実物を見ていることに気がつきました。有名な美術館が購入しているからでしょう。デルフトにある家も見たし、オランダの生活も思い出しました。
2回目をよみましたが、改めて素晴らしい本、信頼できる書物だと思います。
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フェルメールの世界 17世紀オランダ風俗画家の軌跡 (NHKブックス) 単行本(ソフトカバー) – 1999/10/1
小林 頼子
(著)
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- ISBN-104140018704
- ISBN-13978-4140018705
- 出版社NHK出版
- 発売日1999/10/1
- 言語日本語
- 本の長さ278ページ
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
市民社会の勃興期に当たる17世紀のオランダで、傑作の数々を物していったフェルメール。謎の天才画家といった神話に惑わされることなく、17世紀に生きた画家の素顔を明かし、作品の魅力を生き生きと語る。
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (1999/10/1)
- 発売日 : 1999/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 278ページ
- ISBN-10 : 4140018704
- ISBN-13 : 978-4140018705
- Amazon 売れ筋ランキング: - 484,472位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 829位西洋画
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年5月12日に日本でレビュー済み
消失点/遠隔点って?アトリビュートって何?パスティーシュって何のこと?
絵画芸術に関するろくな基礎知識もなしに読みました。上記のような単語をすでに理解している読者向けに書かれた本ですが、分からない単語を逐一調べながら読めばいけます。そしておもしろいです。特におもしろいと思ったポイントを三つ。
① ファン・メーヘレン贋作事件の経緯とその教訓
本書で初めてこの事件を知りました。当時の社会情勢や美術界の権威主義、これらを見据えたファン・メーヘレンの強かな贋作の製作/販売戦略と、その結末。このドラマ、めっちゃ人に話したくなります。そしてこの事件が美術研究に与えたインパクトにも注目。
② 17世紀オランダで風俗画が勃興した理由は?
フェルメール自身、物語画家として出発して風俗画家に転向しており、その理由には社会的な背景が。そもそも美術素人からすれば物語画と風俗画の何がちゃうねんって疑問もあったのですが、読んでみて一応納得。思えば画家も、売れなきゃ食えない。では、プロテスタントの新興市民国家である当時のオランダで売れる絵とは?
実はこういう形で芸術作品の社会的/文化的/時代的背景を知る方が、初心者にはとっつきやすくてグッド。
③ 風俗画の読み解き方(デ・ヨング派 対 フラニッツ説)
美術館で絵画を見ても「なにこの作品?どういうこと?」と鑑賞するというより理屈で考えがちなのですが、本書では17世紀オランダ風俗画に対する異なる二つの読み解き方が紹介されており、実際に一つの作品をそれぞれのやり方で読み解いてみる試みが展開されています。こういうの美術館で是非やってほしい。野暮と言われてもやってほしい。
一方この文脈で、同時代の画家と比較して著しく意味を排除し、徹底して絵画の領分にとどまろうと意図したフェルメールの特徴も浮き彫りになってきます。
本書全体を貫く著者の専門家としての姿勢/考え方にも敬意を表して★5つ。
絵画芸術に関するろくな基礎知識もなしに読みました。上記のような単語をすでに理解している読者向けに書かれた本ですが、分からない単語を逐一調べながら読めばいけます。そしておもしろいです。特におもしろいと思ったポイントを三つ。
① ファン・メーヘレン贋作事件の経緯とその教訓
本書で初めてこの事件を知りました。当時の社会情勢や美術界の権威主義、これらを見据えたファン・メーヘレンの強かな贋作の製作/販売戦略と、その結末。このドラマ、めっちゃ人に話したくなります。そしてこの事件が美術研究に与えたインパクトにも注目。
② 17世紀オランダで風俗画が勃興した理由は?
フェルメール自身、物語画家として出発して風俗画家に転向しており、その理由には社会的な背景が。そもそも美術素人からすれば物語画と風俗画の何がちゃうねんって疑問もあったのですが、読んでみて一応納得。思えば画家も、売れなきゃ食えない。では、プロテスタントの新興市民国家である当時のオランダで売れる絵とは?
実はこういう形で芸術作品の社会的/文化的/時代的背景を知る方が、初心者にはとっつきやすくてグッド。
③ 風俗画の読み解き方(デ・ヨング派 対 フラニッツ説)
美術館で絵画を見ても「なにこの作品?どういうこと?」と鑑賞するというより理屈で考えがちなのですが、本書では17世紀オランダ風俗画に対する異なる二つの読み解き方が紹介されており、実際に一つの作品をそれぞれのやり方で読み解いてみる試みが展開されています。こういうの美術館で是非やってほしい。野暮と言われてもやってほしい。
一方この文脈で、同時代の画家と比較して著しく意味を排除し、徹底して絵画の領分にとどまろうと意図したフェルメールの特徴も浮き彫りになってきます。
本書全体を貫く著者の専門家としての姿勢/考え方にも敬意を表して★5つ。
2015年8月14日に日本でレビュー済み
白黒図版が小さいので、同時代の画家との比較がわかりにくく、そこは他で補う必要ありです。フェルメールが何故あの様な構図の庶民の絵を多く残したのか?どの様な技法を用いているのか?忘れられた画家という評判の真相は?メーレヘン贋作事件とは?などなどがコンパクトに記載されており過不足なしです。現代から逆算してものを言うのではなく、当時の状況に身を置いて考察する、という方法が素晴らしいです。
2008年4月5日に日本でレビュー済み
フェルメールの権威とも言える小林頼子さんの学識に裏付けられた詳細な説明が展開されています。30数点という非常に少ない全作品についてそれぞれ解説が付けられているのは当然として、同時代のオランダに花開いた風俗絵画の到達点にフェルメールが存在しているという絵画史の俯瞰の中で位置づけられているのがとても良かったと思います。
同時代に活躍したデ・ホーホ、テル・ボルフ、ファン・ミーリス、メッツーなどその時代の画家に共通するような特有のモティーフの処理についての概説もあり、それを比較することでフェルメールの特徴と素晴らしさが浮かび上がってきます。
それと平行して、17世紀中ごろのオランダやデルフトの社会史、文化史、風俗、宗教、政治、経済にまで話が展開されますので、興味が尽きない話が盛り沢山掲載されています。フェルメールを知る上でも本当にためになったと思います。
ハンディな体裁を取っていますが、フェルメールの入門書ではありませんので、ある程度、彼やその時代の絵画に通じているほうが、筆者の主張の展開を深く理解できるのではと思います。勿論、本書でその素晴らしい画業と作品の良さを知ってもらうことで新たなフェルメール・ファンが生まれることでしょう。
第7章では「ファン・メーヘレン贋作事件」を詳細に取り上げていますので、この件に興味のある人には必読の章でしょう。
学術的な裏づけのあるとても真っ当な書籍ですので、フェルメールの好きな人には是非読んでほしい1冊です。
同時代に活躍したデ・ホーホ、テル・ボルフ、ファン・ミーリス、メッツーなどその時代の画家に共通するような特有のモティーフの処理についての概説もあり、それを比較することでフェルメールの特徴と素晴らしさが浮かび上がってきます。
それと平行して、17世紀中ごろのオランダやデルフトの社会史、文化史、風俗、宗教、政治、経済にまで話が展開されますので、興味が尽きない話が盛り沢山掲載されています。フェルメールを知る上でも本当にためになったと思います。
ハンディな体裁を取っていますが、フェルメールの入門書ではありませんので、ある程度、彼やその時代の絵画に通じているほうが、筆者の主張の展開を深く理解できるのではと思います。勿論、本書でその素晴らしい画業と作品の良さを知ってもらうことで新たなフェルメール・ファンが生まれることでしょう。
第7章では「ファン・メーヘレン贋作事件」を詳細に取り上げていますので、この件に興味のある人には必読の章でしょう。
学術的な裏づけのあるとても真っ当な書籍ですので、フェルメールの好きな人には是非読んでほしい1冊です。
2011年5月8日に日本でレビュー済み
本書は1948年に生まれ82〜85年にオランダに留学した美術史研究者が、1999年に刊行したオランダ人画家ヨハネス・フェルメール(1632〜75年)に関する本である。彼はオラニエ家に縁の深いデルフトの、宿屋・織物業・画商を営む家に生まれ、市外での修業(おそらくはファン・カウエンベルフに師事)の後、1653年にカトリックに改宗して富裕な名門の女性と結婚し(まもなく付近にあった妻の実家に義母と同居している。21頁に推定の間取り図がある)、画家・画商として独立した。まもなく彼は美術市場の要請によって物語画家から風俗画家へ転身し、同時代の絵画を参考にして空間処理(透視法と視覚印象の融和)の方法や描法を模索し、60年代には多くの傑作を生みだした。彼は年に数点というゆったりしたペースで作品を制作し、市の内外で高い評価を受けながら、総勢14人ほどの家族を養ったが、60年代末からはフランス軍の侵攻への対処や義母の債権の回収に手間取り、その作品に質の低下がみられるという(ただし、新たな手法を模索していた可能性もある)。彼の作品の特徴は、同時代の風俗画の構図に影響を受けながら、モティーフの厳選や行為の欠如によって、ありうべき現実のような教訓的意味合いを意図的に排除した点に求められるとされる。しかし、資料不足や画商の思惑などがフェルメール研究に影を落とす中、20世紀にはファン・メーヘレン贋作事件が起こり、未だ彼の現存真作数も確定していない(10〜11頁)。著者はこの贋作事件から、堅実な研究に基づき平易で具体的な言葉で彼の作品を分析する必要性を痛感し、自ら本書でそれを実行している。以上のように本書は、フェルメールに関する専門的かつ包括的な内容を比較的平易に論じた本であり、彼に関心のある人には必読文献であろう。
2001年9月22日に日本でレビュー済み
最初手にした時は、その小ささ、薄さに物足りなさを感じたが、読了後その思いは消え失せた。フェルメール全般にわたって大変コンパクトにまとめられており、初級者だけでなく、中級者にも読みごたえある内容。さらに詳しくと思えば、同氏の『フェルメール論』もひかえている。この価格、まずは損はないと思う!