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心の仕組み~人間関係にどう関わるか〈上〉 (NHKブックス 970) 単行本 – 2003/6/29

3.2 5つ星のうち3.2 11個の評価

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

認知科学界のポップスターといわれる著者が、心の仕組みの複雑な秘密に迫る。心とは、一つではなく複数の演算器官からなる系である。この心の計算理論と進化心理学の大枠を明快に、ウィットに富む語り口で明かす。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ NHK出版 (2003/6/29)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/6/29
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 318ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4140019700
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4140019702
  • カスタマーレビュー:
    3.2 5つ星のうち3.2 11個の評価

カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年1月27日に日本でレビュー済み
進化心理学と言われる比較的新しい心理学の潮流の第一人者と言われるスティーブン・ピンカーの本です。

進化心理学の言葉の通り人間の心というものは生物から進化しホモサピエンスという種の中でも環境に適応しながら長い時間をかけて定着してきた情報処理システムであるという学説で、宗教や哲学から敵対されそうな仮説ではあります。

情報処理システムと言ってもコンピュータと同じではなく、心と言うのは生存本能や自己増殖という究極の目的を達成するために高度にモジュール化、階層化された神経回路によって構築されているということを唱えていて、納得感はあります。

私が常々疑問に思っているのはクモが種類ごとに違った複雑な巣を正確に作るステップがどうやって遺伝されるのだろうということで、遺伝子の中にプログラミング言語でステップが刻み込まれているとはどうしても考えられないことでした。

でもピンカーの説を当てはめると、クモが「巣を作る」という最上位の神経回路が「網状に作る」という出力をして、その出力が下位の神経回路の入力となり「獲物がくっつくような網にする」といった感じでどんどん細分化されていくとすれば、数多くの神経回路が遺伝子の指令で作られるというので理解できます。

人間の場合は遺伝子によって生得的に形成される神経回路の上に、学習によって組み立てられる神経回路が非常に多いことが他の生物と大きく違うところで、それが知性という名で呼ばれているのかと思います。

そういったところで本書から学んだことはあったのですが、この本、上、中、下巻と全部で1000ページ近くある大作で、これだけのページ数を読むに値する内容かと言われれば「NO!」と言わざるを得ません。

このスティーブン・ピンカーという学者さんは、どうやら心理学者のなかでも話の面白いことで有名な人らしく、講演では笑いが絶えず大人気だそうで「心理学界のポップスター」と呼ばれているようです。

本書の9割のページ数はサブカルチャー、生物、歴史、人類学、映画、音楽など、とにかく幅広いジャンルから数限りない短い実例や学説によって埋められています。そういう脱線した話の数々を読んで面白いと思う人にはサイコーなのかも知れませんが、「いったい進化心理学って何?」ときちんと理解したい人には死ぬほどイライラする本です。

こういう人が教授として教壇に立たれたらベラベラと話から別の話へと続き、一体何が言いたくて、いつになったら結論が出てくるのかわからないまま授業が終わってしまうような感じになるのでしょうねぇ。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年11月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても良い。気に入ってます。
もし機会があれば、再度購入を検討してみたい。
2014年6月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
印象としては訳者の分野に対する理解が薄いため訳がなおさらひどくなってると感じる。
感じでコメントするのはよくないが、とにかく訳がよくない。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2003年8月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原作出版から6年,ようやく翻訳されました.著者はMITの言語学者でかつ進化心理学創設期から深くかかわってきた人物.前著”Language Instinct”で一躍有名になり,この本も欧米のアカデミズムで大変に話題になった本である.
上巻ではまずヒトの心が非常に精妙に作られていること,そしてそれは計算機械として考えられるべきでそのデザインは進化的に考えるべきだという大まかな話を提示する.この1章の最後の部分は進化心理学へのよくある誤解への回答の要を得たまとめになっている.興味のある方には彼の最近著「Blank Slate」を推薦したい.
2章は認知科学の立場から心がニューラルネットワークによる計算機械であり,さらに単純な並列モデルではなく構造を持つものであることを説明する.ここは少し専門的でやや読み進めにくいが是非がんばって読み進めて欲しい.3章でその構造が進化によるデザインで説明すべきであるとする.(ここがこの上巻の白眉)いずれも非常に説得的にかつユーモアとウィットにあふれる叙述である.6年前の感動ふたたびである.
訳はベテランの訳者で平易な日本語になっており,また内容も正確(若手進化心理学者平石先生が協力されているらしい).しかし(原作が広い学問分野にわたるため)やはり一部専門用語がこなれていない.また一番残念なのは原作における吹き出さずにいられないユーモアが硬く!訳されて活きがないこと(第3章のタイトルは原作では”Revenge of the Nerds”(オタクの逆襲)なのになんで「脳の進化」なの?それを言うなら本のサブタイトル「人間関係にどうかかわるか」自体ミスリーディング)まあ訳されただけでもよしとすべきで,ないものねだりということでしょうか.
43人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2003年9月27日に日本でレビュー済み
shorebirdさんのレヴューにもあるように、訳がまとはずれ。
山形浩生さんがホームページで邦訳あらさがしをやってるのでそちらを参照のうえ、ためいきをつきましょう。
24人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年9月4日に日本でレビュー済み
心について進化論的な適応の観点からアプローチする所謂「進化心理学」
の立場をとっている。
ドーキンスの利己的遺伝子や心の計算理論/モジュール説を通奏低音と
した展開になってる。心の計算理論について、脳の論理回路の演算モデ
ルを具定的に例示したくだりは本書の白眉だろう。
遺伝子をリレーできるかという淘汰圧のなかで、長い時間をかけて環境へ
のチューニングと失敗を繰り返し、最終的に残ったエキスパートマシン。

心は「タブララサ」な汎用機で、社会・文化的環境が人間の本質を彫塑
するという所謂「社会構成論」に批判的。人間の独自性を際立たせるた
めに、軽視或は止揚された次元とみなさてきた生物学的、進化論的本質
を、価値判断の次元は別にして冷静に直視することを何度も述べている。
また、芸術や音楽については、適応の観点からみると無意味であり、快
の原理にもとずく「慰め」という働きを語っている。
倫理的な価値の次元も肯定しており、自由意志には肯定的な立場だと言
える。
意識のハードプロブレム(クオリア問題)については、上巻で早々に
「お手上げだ!」と白旗をあげており、それが主な興味で手にとった
評者にとっては少々がっかり。

ウィルソンの社会生物学が日本でも門外漢の目にも触れるようになっ
たのが、丁度評者が学生のころ。但し、すこぶる評判が悪く、本書を
読んで隔世の感がある。の
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年5月4日に日本でレビュー済み
この本は人間の心、脳を人工知能、ニューラルネットと比較し、類似点、相違点を述べるという観点から人の脳や心の特徴を述べるという興味深い手法をとっています。もちろん、進化心理学者らしく、進化の観点からも考察していて、勉強になる本です。

ですが、広い範囲を扱っている分と進化学自体がとても広い分野であること、それにこの本自体日進月歩の分野では古いものになってしまったことなども手伝って、穴も多かったです。

著者の専門外のニューラルネット批判については、正直いつの時代のニューラルネットの話だよ・・・とあきれるような批判も多かったですし、意識についての考察も書かれた時代を想像させるようなアナクロなものだなという感じがしました。

ヒト進化に関する考察も同様で、よく批判されつくしているような狩猟の脳進化説だの、賢いことはよいことだ的な説だの、読んでてどれもこれも過去に出された批判がいちいち頭にフラッシュバックして、落ち着いて読めませんでした。

また、一部の進化系の学者には一般書でものを論じるときに、直接の証拠がないものだから、思弁で、どうよこの論理!というような思弁で読者を「説得」する哲学者みたいな癖がある学者がいるのですが、ピンカーもその典型例です。それで、必然的にというべきか事実と意見の区別がつけられない。

5万年前の考古学的革命についての考察も同様で、この手の学者さん、しかもかかれた10年後から見て見当外れな意見だとわかってしまった意見を連発していた者に、「私は予言する。人類の生物進化が終了した時期はくだり考古学的革命がはじまった年代がさかのぼって両者は一致する」と預言者になられてもそれはあなたの願望でしょと苦笑するほかない。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年7月15日に日本でレビュー済み
心の働き方について、認知、思考、推論、情動
という分け方で体系的に、進化論的な見方と
計算理論的な見方から、解説しようとしている。
前書きでは、出来るだけいろんな説を紹介する事
を心がけたと書いてあるが、やはり著者の主張が色濃く
出ている。
体系的な解説本なのだけど、社会批評的なエッセイもあちこちに
挿入されている。
学問的な主張に対しても、また社会批評的な文に対してもおそらく
賛否両論がごうごうと起こってくる本だろうと思う。
それはしかし良書の印である。
すばらしい問題提起がいっぱいあるからである。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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