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雪はよごれていた―昭和史の謎 二・二六事件最後の秘録 ハードカバー – 1988/2/1

4.1 5つ星のうち4.1 25個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ NHK出版 (1988/2/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1988/2/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ハードカバー ‏ : ‎ 249ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4140051345
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4140051344
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 25個の評価

著者について

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澤地 久枝
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ノンフィクション作家。1930年東京に生まれ、4歳で渡満。敗戦の翌年引揚げる。1949年中央公論社経理部員となり、早稲田大学第二文学部に学ぶ。卒 業後『婦人公論』編集部へ転属。63年、編集次長で病気退職、のち五味川純平氏『戦争と人間』の資料助手。72年『妻たちの二・二六事件』刊行、73年、 フリーのライターに。『火はわが胸中にあり―忘れられた近衛兵士の叛乱 竹橋事件』(第五回日本ノンフィクション賞)(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 きもの箪笥 (ISBN-13: 978-4473036506 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2017年10月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2.26事件の裏面史で、当時の世相・社会構造が赤裸々に暴き出されています。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年8月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
発見された膨大な匂坂資料を分類、整理して226事件の真相に迫る。

この本は226事件の起きた時代背景、陸軍の組織体系が理解していないと読み進める事が難しい後に東京地検でも事件の裁判資料が見つかりNHKの「その時歴史は動いた」がこれらの文献を基にして収録されているから参考にして読むと理解がしやすい。

匂坂資料と東京地検の裁判資料の発見によって226事件を起こした背景はほぼ理解出来た。226事件の通説は皇道派の若い将校達が北一輝に代表される思想家達に影響され天皇を中心にした軍閥政治を実現しようと
「昭和維新」を遂行した。

当時は全国の農村地帯では貧困が酷く都会との生活の格差が大きく226事件を起こした将校達はこの経済的貧困の原因を天皇の周囲にいる重臣達、政治家、財閥、資本家に求め、これらの獅子身中の虫と彼等がみなした輩を取り除き天皇中心とした軍閥国家を形成しようとした。匂坂資料は事件は陸軍軍部の上層部、川島陸軍大臣、香椎警部司令部長、真崎大将、荒木大将、山下少将、前軍事参議官阿部大将が指導、助言、激励をしたことが憲兵隊長だった坂本俊馬大佐から匂坂検事への報告書にあり確定的な証拠は内容が酷似した大臣告示が2度出されていたことである。又反乱将校の磯辺浅一の獄中での告発状にも上に挙げた人達の名前が記されていた。

226事件の後これらの名前の上がっていた皇道派の上層部の将校等、山下少将は除く、は予備役に回され直接
日米開戦には関わっていないが226事件が示したものは日本陸軍は軍人勅諭に定めてある軍政分離を犯し政治に深い関わりを持って政治に影響力を示威したり、統帥権を口実に独断専横したりして組織に脆弱性を孕んでいた。
この脆弱な組織を抱いた日本が米英を相手にして戦争を遂行できるような状態では無かった事を白日の下に晒し国民に知らしめる千載一遇の機会を軍上層部の圧力に司法の遂行が歪められ失った。

匂坂資料からわかるのは226事件の軍事裁判の結末は真相を隠して北一輝や西田税の思想家と中堅将校に罪を押し付けた。この頃でも司法の力は行政、軍部、に抗する力を持たなかった。この傾向は軍部が、政府、官僚に変わっただけで現在も同じだ。

日本の政治裁判は公平、論理的が保たれず国の権力の保身、面子の失墜とかの要素が法の精神を歪める。正義より面目、真実より妥協が優先される国の司法の特質が明治維新より連綿と今まで続いている。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年6月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書が製作された過程については、当時NHKがドキュメンタリーにして「二・二六事件 消された真実 -陸軍軍法会議秘録-」として放送されており、今もYouTubeにて『226事件秘話 続編』で検索すれば閲覧可能です。 凄まじい内容、その一言に尽きます。 2.26事件当時現実にどのような思惑が交差していたのかはさておき、1時間程度の番組ですので、番組としての結論(=見解)は明確にまとめられており、非常にわかりやすいものとなっていました。

***

私はまず映像の方を観てしまいましたので、正直申し上げて本書の内容は読む前にほとんど把握しておりました。 それでも、本書を読むことで、昭和の深い闇である2.26事件の謎について、改めて理解を深めることができたと思います。

ただ、ページ数があることが逆に災いし、NHKの番組に比べると、若干回りくどい感じになっていることは否めません。 著者御自身もP.241で『私は何を書いても文章が空回りするのに気付いた。』と書かれていらっしゃいます。 

著者にとっては結論が既にあり、<その結論に向けて>匂坂検察官等の資料を意図的に組み合わせいこうとする意図も明らかです。 (無論、他の作家や研究者も同じ手法を採るのだと思いますが。)

著者の結論は「2.26事件の青年将校の決起を、軍(=皇道派)の上層部(香椎警備司令官、山下少将、真崎大将、荒木大将。 加えてと川島陸軍大臣らも?)が利用し、<意図的に>暴発させて軍が戒厳令を敷くことができる状況をつくりだし、軍が強権を振るうことができるようにする<謀略>であった。」、そのように私は読み取りました。 (さらには皇道派が一気に統制派をも排除してしまおうとおうという作為もあったでしょう。)

しかし、残念ながらその結論は推理の域を出ることはありません。

2.26事件を扱う他の書籍では青年将校たちと、皇道派上層部の事前の意思疎通がきちんとできていなかったとされているものがほとんどです。 その意思疎通の不足があったにも関わらず皇道派上層部はその動きを完全に把握していて、あえて暴発させたのか? それとも把握していないまま暴発され、それを即座に利用しようと画策したのか?  『謀略』失敗に対する隠蔽の口裏合わせについても、本書に書かれているのは<そのように思われる>ということばかりです。

筆者が一冊を費やしてこだわっている、「陸軍大臣告示(陸軍大臣ヨリ)』がどの時刻に出たのかという問題。 この文章(の草案)が誰の手によっていつ作成されたかについては、結局本書では謎のまま残されています。 (著者は大いに自説を展開をしていますが、推論は推論です。) 仮にそれが明確になったとしても、その一点だけで『謀略』の全容を暴くことは不可能です。 

著者の推論は坂本憲兵大佐の告発と匂坂検察官の真相解明への執念に頼る部分が大であるのですが、彼らが統制派寄りではなかったと言い切れるのかも問われます。 もし彼らが統制派寄りであったのであれば、皇道派壊滅を目指す執念も何ら想像し難きことではなくなります。 人間を『護法の神の化身』にすることは不可能です。

***

<香椎中将=警備司令官>がこの動乱において最も大きな役割を果たしていたこと、青年将校の決起・クーデターの背後にうごめいていた軍上層部の権謀術数。 本書は1988年に刊行されていますが、何故か歴史の教科書や、他の媒体にも大きく取り上げられることがなく今日に至っている。 史実のなかに隠され続けるその闇の深さを感じます。

また、北一輝を<共産主義者>として事件の首魁として無理くりに処刑した部分から、当時の共産主義(=ソ連)に対する一般大衆が漠然と感じていた恐怖も観てとれました。

著者澤地氏は、なぜ2.26事件をライフワークとされたのか。 『軍人主体の戒厳令には市民の立ち入れない「聖域」がある。』、戒厳令を布いた軍が権力を握る危険性を世に訴え続けたかったのではないかと想像されます。

では、なぜ澤地氏は天皇(昭和天皇)とそのあり方について本書では一切触れないのか? 2.26事件の真相究明を真に進めていくのであれば、香椎中将ら軍部の闇を暴くだけでは済まなくなるはずです。
 
***

現在憲法改正による自衛隊の国軍化が議論され始めました。 日本軍復活の前に、2.26事件の再検証をきちんとおこなう必要があるのではないでしょうか?

***

なお、多少なりとも2.26事件についての予備知識を持っていなければ、本書に何が書いてあるのか、本書が何を伝えたいのかは全くわからないでしょう。 その点、もう少し親切な内容であっても良かったのではなかったか、と感じました。
29人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年12月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容は、期待どおり。
本もいたみがなくよかった。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年8月26日に日本でレビュー済み
2.26事件の事が分かってないと読んでも意味がないでしょう。
黒幕だった年寄り達は全員無罪になって其れに踊らされた若者達は
即処刑されたという事でしょう。戦争中ではないのに軍事法廷で裁いた
事が間違いでしょう。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年2月25日に日本でレビュー済み
「血気にはやる陸軍青年将校が暴走した」という説明に終わることの多い2.26事件を,事件の主席検察官が秘蔵していた膨大な文書をもとに再検討した本.将軍クラスの皇道派将校が,クーデター後に陸軍大臣を担いで戒厳令を布告させ,彼らの行動を肯定する大臣告示を出させ,さらには反乱軍を戒厳令司令官の指揮下に入れるという「離れ技」をやってのけた過程が資料をもとに正確に描かれている.続いて,反対派(統制派)の巻き返しが起こり,天皇も事件に憤り,クーデーターは頓挫.ここから軍首脳が反乱そのものに関与した事実を隠し始める.軍首脳のごまかし,忘れたふり,言い逃れがどのように行われてたかが,鮮明に浮かび上がっている.この貴重な資料により,検察の追求が激しく,真実を突き止める一歩手前まで来ていたことが分かる.

著者の丹念な調査と本の内容については星5つ.ただ,せっかくの内容なのだからもう少し啓蒙的になってもよかったのでは.旧カナ使いで書かれた資料が延々紹介してある箇所などは辟易させられた.また,陸軍に皇道派と統制派が存在していたことや,荒木貞夫,真崎甚三郎がどういう人物なのか,山下少将は皇道派に属していた等々,当時の軍派閥や中心人物の紹介など,基本的背景についての説明が別途あってもよかったのでは.残念ながら,2.26事件によほど興味があるか,ある程度の背景的知識を持っていないと本書は読み進められないと思う.
23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート