現象学に興味を持ち読みましたが、著者の表現方法は非常に分かりにくいと思います。それは、内容からくる難解さではなく、単に表現方法の悪さだと感じました(難解な内容であっても、適切な日本語で表現していれば、じっくり読むと分かります)。
表現方法が悪いとは、「・・・であろうか。」「・・・であろう。」という表現が多すぎる点です。曖昧な表現により、解釈に幅を持たせ過ぎたのではないでしょうか。
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フッサール ~心は世界にどうつながっているのか (シリーズ・哲学のエッセンス) 単行本(ソフトカバー) – 2004/1/30
門脇 俊介
(著)
- 本の長さ110ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2004/1/30
- ISBN-104140093110
- ISBN-13978-4140093115
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登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2004/1/30)
- 発売日 : 2004/1/30
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 110ページ
- ISBN-10 : 4140093110
- ISBN-13 : 978-4140093115
- Amazon 売れ筋ランキング: - 454,025位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 401位ドイツ・オーストリアの思想
- - 772位西洋哲学入門
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年2月7日に日本でレビュー済み
現象学の専門家以外にはなかなか分りにくいフッサール哲学の骨格がよく見える。初心者には少し難しいが、哲学の根本問題についての高度な議論を含む中身の濃い本だ。フレーゲの有名なテーゼ「文の指示対象は真理値である」を導きの糸として、フッサールにおいてはさらに、知覚を基盤に置いた信念システムの志向性が包括的に探究されたことを、骨太に描き出す。「文のもつ規範性」が志向性の核としてまず押さえられ、そこから「知覚に属する規範的な特性」を介して、信念志向性の全体理論が構築されていく。このような明快な把握は、フレーゲとフッサールを平行させることによって可能になったが、事柄としてはライプニッツやカントを思わせるところがあり、第二、第三章は生彩に富む。
きわめて優れた著作である本書にも、小さな違和感が二つある。第一に、「表象主義1」や「基礎づけ主義」という近代哲学の把握が図式的で、フレーゲ=フッサール革命を大きく見せるために、矮小化された仮想敵になっている。デカルトやヒュームの哲学は、それぞれの時代の知の課題に真摯に答えたもので、「基礎づけ主義」や「経験主義」として一括されては気の毒だ。第二に、フッサールその人の引用が一箇所もないことである。著者は、「フッサールの場合、どれだけ適切な引用をしたとしても、引用されたフッサールの言葉自体が、自らその意味を読者に対して明らかにすることはないと判断した」(p109)と言う。だが、言葉を生命とする哲学者に対して、これはいささか礼を失していないか。地下のフッサールは、きっと苦虫を噛み潰していることだろう。
きわめて優れた著作である本書にも、小さな違和感が二つある。第一に、「表象主義1」や「基礎づけ主義」という近代哲学の把握が図式的で、フレーゲ=フッサール革命を大きく見せるために、矮小化された仮想敵になっている。デカルトやヒュームの哲学は、それぞれの時代の知の課題に真摯に答えたもので、「基礎づけ主義」や「経験主義」として一括されては気の毒だ。第二に、フッサールその人の引用が一箇所もないことである。著者は、「フッサールの場合、どれだけ適切な引用をしたとしても、引用されたフッサールの言葉自体が、自らその意味を読者に対して明らかにすることはないと判断した」(p109)と言う。だが、言葉を生命とする哲学者に対して、これはいささか礼を失していないか。地下のフッサールは、きっと苦虫を噛み潰していることだろう。