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NHKブックス別巻 思想地図 vol.3 特集・アーキテクチャ (NHKブックス 別巻) 単行本(ソフトカバー) – 2009/5/27
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- 本の長さ291ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2009/5/27
- ISBN-104140093447
- ISBN-13978-4140093443
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商品の説明
著者について
・東浩紀(あずま・ひろき)
1971年生。東京工業大学世界文明センター特任教授。専攻は哲学、表象文化論。主な著書に『自由を考える』(共著)、『東京から考える』(北田暁大との共著、ともにNHKブックス)など。
・北田暁大(きただ・あきひろ)
1971年生。東京大学大学院情報学環准教授。専攻は理論社会学、メディア史。主な著書に『嗤う日本の「ナショナリズム」』(NHKブックス)など。
●執筆者●
・浅田彰(あさだ・あきら)
1957年生。京都造形芸術大学大学院長。京都大学大学院経済学研究科博士課程中退。
・安藤馨(あんどう・かおる)
1982年生。東京大学大学院法学政治学研究科特任研究員。専攻は法哲学
・磯崎新(いそざき・あらた)
1931年生。建築家。作品に、大分県立中央図書館(一九六七、現アートプラ
ザ)、群馬県立近代美術館(一九七四)、ロサンゼルス現代美術館(一九八七)、トリノ・パラホッケー(二〇〇六)、北京中央美術学院美術館(二〇〇八)、深
圳文化中心(二〇〇八)など。
・宇野常寛(うの・つねひろ)
1978年生。批評家。企画ユニット「第二次惑星開発委員会」主宰。批評誌『PLANETS』編集長。戦後文学からコミュニケーション論まで、幅広い評論活動を展開する。
・円城塔(えんじょう・とう)
1972年生。小説家。東北大学理学部物理学科卒業、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。二〇〇七年、「オブ・ザ・ベースボール」で第一〇四回文學界新人賞受賞、同作品で第一三七回芥川賞候補となる。
・河野至恩(こうの・しおん)
1972年生。2003年、プリンストン大学大学院比較文学部博士課程修了。上智大学国際教養学部講師。専門は比較文学、日本近代文学。論文に "The
Rhetoric of Annotation in Mori Ogai `s Historical Fiction and Biographies "(Journal of JapaneseStudies, 32:2)など。
・鈴木謙介(すずき・けんすけ)
1976年生。関西学院大学社会学部助教、国際大学GLOCOM研究員。専攻は理論社会学。TBSラジオ「文化系トークラジオLife」メイン・パーソナリティなど。主な著書に『ウェブ社会の思想』(NHKブックス)など。
・濱野智史(はまの・さとし)
1980年生。株式会社日本技芸リサーチャー。専攻は情報社会論。国際大学GLOCOM研究員を経て現職。論文に「ニコニコ動画の生成力」(『思想地図』vol.2)など。
・原武史(はら・たけし)
1962年生。明治学院大学国際学部教授、同付属研究所所長。専攻は日本政治思想史。
・福嶋亮大(ふくしま・りょうた)
1981年生。文芸批評家、日本学術振興会特別研究員。『ユリイカ』にて「神話社会学」を連載。論文に「物語の見る夢」(『思想地図』vol.1)など。
・藤村龍至(ふじむら・りゅうじ)
1976年生。建築家。藤村龍至建築設計事務所主宰。東京理科大学、首都大学東京、日本女子大学非常勤講師。作品に《BUILDING K》《UTSUWA》ほか。ROUNDABOUT JOURNALなどのメディア・プロジェクトも積極的に行う。
・宮台真司(みやだい・しんじ)
1959年生。社会学者。首都大学東京教授。専攻は理論社会学(社会システム理論)。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了(社会学博士)。主な著書に『幸福論』(共著、NHKブックス)など。
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2009/5/27)
- 発売日 : 2009/5/27
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 291ページ
- ISBN-10 : 4140093447
- ISBN-13 : 978-4140093443
- Amazon 売れ筋ランキング: - 538,808位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,165位哲学・思想の論文・評論・講演集
- - 90,617位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1980年千葉県生。評論家、リサーチャー、フィールドワーカー。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。専攻は社会学(情報社会論・メディア論)および経営学(経営情報学・プラットフォーム論)。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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思想家がアーキテクチャに絡もうという、ジャンル横断的な野心があるか。21世紀はそういう方向に思想が進出するという。ネットの発達など、21世紀になってSF映画のような社会のシステムが見えてきました。
磯先新のときは、予算制約があるので建築物はどこででもやめられるようなつくりにしていて、予算がなくなったらそこで終わりみたいな設計をやっていた、これをネットのログをどこまでとるか、という話とつなげています。
(北京オリンピックの鳥の巣とか)ステルス戦闘機とおなじで、シュミレーションでつくって100個くらい設計図をみせて、人気のあるったものを実際につくる、というようなやり方をしているそうです。
共同討議「アーキテクチャと思考の場所」では、建築家代表として磯崎新氏が参加しており、孫ほど年が離れた論者たちと議論を交わしている。そこで磯崎氏は、90年以降に建築という概念が拡張していくことを指摘し、元世界銀行総裁のポール・ウォルフォウィッツが建築家という肩書で新聞に出たことに触れ、「政治的なあるいは経済的な社会構造全部を含めた構想を組み立てていく人間」を広く建築家と呼ぶようになったとする。
さらに2ちゃんねるアーキテクトとしての西村博之氏に話題が及ぶ。西村氏は「ネット・コミュニティを作りたいんじゃなくて、ネット上の都市のようなものを作りたい」と述べ、その「匿名性」に注目している。
共同討議とは別に、若手建築家代表?として、藤村龍至氏による論文「グーグル的建築家像をめざして」が掲載されており、そこで藤村氏は、与条件を深く読み込んだ建築としての複雑さを維持しつつ、スピードと両立するために開発・実践している「超線形設計プロセス論」という方法論を紹介。具体的に言うと、設計履歴を残すことによって、専門家の暗黙知を共有可能な形式知に変え、設計に関わる人々の集合知を形成しようとするプロセス。
理論社会学専攻の鈴木謙介氏は論文「設計される意欲」で、アーキテクチャとは「人々に不自由感を与えることなく、設計者の思い通りに人々を操作する統治技術」としているのは、映画:マトリックスを思い起こさせる。
その他にも多数の論文が掲載されており、現代思想に関する知識に乏しい身には理解しづらい専門用語も見受けられるが、同世代の論者たちが現代社会を様々な視点から読み解く内容は非常に刺激になる。
わたしは商売柄、次の不安からこの本を買いました。「Googleは果たして新しい権力になるのか」と。
しかし語られているのは、建築や都市デザインの話ばかり。たしかにポストモダン建築については総括が必要でしょう。マーケッティングの調査結果が建築を凡庸にしているという指摘もするどい。しかしこういっては何だけど、建築はたかが建築。気に入らなかったらその場所に行かなければいい。ダメな建築は人が寄り付かなくなって、メンテナンス不良であっというまに古びて立て替えられる。形あるものはやがて滅びるのです。
ところがネットワークは違う。姿は見えず、形もなく、これから先人類が滅びるまでネットワークは生き続けるでしょう。そのような深刻な問題意識が共同討議のパネラーには希薄で、私の問題意識とはかなりはなれたところで議論が進んで、結局は先細りになって終わってしまったように思えます。
一方収録されたエッセーにはネット上の権力という問題意識ははっきり表れているのですが、ハードウェア上に固定化された権力を、ネットのコミュニケーションの力によってフィードバックすることで緩和する、という予定調和的な結論しか見出されていません。
ルポ 貧困大国アメリカ II (岩波新書) が告発するアメリカの現状を見れば、問題はすでに権力が自由を抑圧するのをいかにして避けられるかというレベルではなく、いかにして見えない搾取からのがれて適正な資源配分を行うか、というところにあるでしょう。にもかかわらず経済問題についての視点はゼロ、編者たちの意識はインターネットのダイナミズムに安住しているようです。
巻末のおまけについている「東・宮台、北米講演旅行レポート」では「『批評空間』はもう古い、これからはオタク批評の時代だ」と言上げしているようですが、私は「何をのんきなことを」といいたくなりました。広告してまわれば評価が上がるというものではありません。はたして20年後、『思想地図』は『批評空間』と同列に論じられているでしょうか。
今号の特集は、アーキテクチャ。もともと多義的に使われているこの言葉なので、建築のことやら社会制度のことやら、ごちゃまぜで、ちょっとついていけない感じだったけど、ローレンス・レッシグの『CODE』を読んでいたので、それに引きつけて、理解しようとした。
もともと、自分も法律を勉強したし、今は情報システムの仕事をしているし、地方自治体で条例をつくったりもしていたので、彼の議論は理解しやすい。
アーキテクチャ的なものは、今に限らず、昔からあったように思う。それが、インターネットの発達によって、より簡単に人々の行動を規制できるようになっただけだ。アーキテクチャですべてを規制できるわけではない。アーキテクチャの変化のプロセスまでをアーキテクチャ自体に内包させるということであれば、理解できるが、それは結局プロセスをどう規定しておくか、ということだけになりそう。というか、そこには新しいことなどなさそうな気がするが。レッシグはこういうこと言ってたのではない気がする。
なんか、アーキテクチャについては自分の誤読っぽい。
今号でほかによかったのは、円城塔の短編が収録されていたこと。フィクションがなぜこの本にというところはあるけど、SFファンとしてはうれしい。相変わらず、難解だけど...
> 次第につまらなくなってしまう
愚は愚と分かっていても・・・
> アドルノの「否定弁証法」(不可能な全体性をめぐる終わりなき思索)
> 都市のように常に新しい人間がわいわいと集まってくる
> 猥雑な空間を維持するためには、互いの顔の見えない匿名性が必要
宮台真司先生
> 全体性を素朴に把握できると考える者と、
> 全体性を把握できないから動的に振る舞おうと考える者と、
> どちらが全体性について適切に理解しているのかという問題です。・・・
> 基本的にコミュニケーションの適切な接続を可能にするような材料を提起できれば、
> 全体性という言葉を使うかどうかはプラグマティックにはどちらでもかまわないのです。
「全体性」⇒ 合理性、公共性、環境、科学、正義
語り得ぬが故に入れ替え可能・・・ 匿名性もいいもんだ(笑)
まず、最初のシンポジウムで、議論が崩壊しそうになるのを東氏が必死になってまとめようとしている姿に涙しました。(なんで、浅田彰なんか呼んだんだ?そこまでするなら柄谷行人も呼べばよかったのに)でも、発散する議論の中で、キラリと光る部分も散見され、興味深かったです。
他には安藤馨の論文も法律的観点からのアーキテクチュアーを論じて新鮮だったし、円城塔の小説も面白かったです。(今ひとつ本書の主題とのつながりがわからなかったが。まあ、文章自体が難解だから仕方がないか)
最後の、東、宮台のアメリカ講演レポートも、かの国の日本の批評に対する現状がわかってよかった。
それでは、4冊目に行きます。
東×北田の「東京から考える」に天皇制研究の原武史さんが加わった鼎談もいいし、最後の東×宮台の北米講演のレポートもおもしろい。日本文学の作品はそれでも翻訳されているが、批評については「批評空間」以降が皆無だから文脈が伝わっていない、という東さんの指摘が、20年前の柄谷さんの指摘とまったく同じなのに驚きです。普遍語としての英語と日本語の問題を考えると、みんな「日本語が亡びるとき」になってしまうのでしょうか。。。(注:東さんが水村さんと同じというわけではありません。柄谷=水村の「文学の終わり」的態度を批判していますから。しかし東さんが村上春樹やジャパニメーションに見ている日本文化の普遍性というのは、十分に怪しいと思います)
ジョージ・オーウェル「一九八四」の監視する権力者と、現代的な中心のない権力の違いが焦点になっているあたり、村上春樹「1Q84」と無関係でもありません(ビッグブラザーとリトルピープル)。これもまた同時代的なすれ違いか。とにかく「買い」。
アーキテクチャに纏わる寄稿論文も素晴らしいけれど、やはり東工大で行われたシンポジウムが卓越していると感じる。とくに、長年建築家として活躍されているベテランの磯崎氏と、現在、情報社会論の若手研究者として冴え渡っている濱野氏とのやりとりには極めて多くの知的興味をそそられる。磯崎氏は、リアルの建築には必ず物理的な「終わり=切断面」を考慮する必要があると言う。一方、濱野氏は、ニコニコ動画のようなウェブの建築工学はあたかも進化論のように「自動生成」しており、その建築において「終わり」は見えない、と述べる。
オフラインの建築とオンラインの建築、一見真逆とも思えるこの両者が結びつくところはあるのか。そしてそこには何が生まれるのか。極めて分かりやすかった左右イデオロギーが凋落したゼロ年代の思想において、アーキテクチャというキーワードは、新たな思想的強度を担保するタームとなることに間違いないだろう。
21世紀の思想(人文知と工学知の融合)を考える上で、非常にたくさんの知的刺激を受けること必至の一冊。