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NHKブックス別巻 思想地図 vol.5 特集・社会の批評 (NHKブックス 別巻) 単行本(ソフトカバー) – 2010/3/25
現代をとらえる思想の力を探る!
私たちは社会の中で生き、社会について語りながら、実は社会を掴むことの困難を抱えているのではないか。哲学・統計学・政治学など隣接領域の視点もふまえながら、90年代以降、社会批評の一翼を担ってきた「社会学」を、もう一度徹底的に吟味する。思想地図第一期、ここに完結。
- 本の長さ416ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2010/3/25
- ISBN-10414009348X
- ISBN-13978-4140093481
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登録情報
- 出版社 : NHK出版; 第1版 (2010/3/25)
- 発売日 : 2010/3/25
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 416ページ
- ISBN-10 : 414009348X
- ISBN-13 : 978-4140093481
- Amazon 売れ筋ランキング: - 703,635位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,517位哲学・思想の論文・評論・講演集
- - 111,956位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1971年東京生まれ。批評家・作家。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。株式会社ゲンロン創業者。専門は哲学、表象文化論、情報社会論。著書に『存在論的、郵便的』(新潮社、第21回サントリー学芸賞 思想・歴史部門)、『動物化するポストモダン』(講談社現代新書)、『クォンタム・ファミリーズ』(新潮社、第23回三島由紀夫賞)、『一般意志2.0』(講談社)、『ゲンロン0 観光客の哲学』(ゲンロン、第71回毎日出版文化賞 人文・社会部門)、『ゆるく考える』(河出書房新社)、『ゲンロン戦記』(中公新書ラクレ)ほか多数。
【自己紹介】1971年神奈川県生まれ。東京大学情報学環教授(社会学、メディア史)。博士(社会情報学)。東京大学文学部社会学科、同大学大学院人文社会系研究科修士課程修了、博士課程退学。東京大学社会情報研究所助手、筑波大学社会学系講師、東京大学社会情報研究所助教授、同大学情報学環准教授を経て現職。現在は、アメリカ社会調査史を中心に、調査という社会的行為の歴史をたどり返している。ドイツの戦時期にも手を付けないとといけないとびびっています。最新刊は『社会制作の方法』勁草書房。なんとか春までには有斐閣から社会学の教科書(というか講義録)を出したいと思っています。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2つの話題。
・進化ゲーム、協調ゲームとしての考察可能性
・統計を通した考察可能性
統計で社会考察するとは、思考のモデル化であるということ。(現実のモデル化ではない)
また、社会学における母集団の考え方では、有限母集団を拡張して超母集団を考える。そこから層別抽出が正当化され、ベイズともつながるというところが目から鱗だった。
人間、言葉、社会を鍵語に、さまざまな「関係性」が論じられており、社会というものを知るには最適の文章だろう。
人間は単独では生きていけない。(中略)人間は、関係として存在しているからである。人間の行為や挙動も、その集合態である社会の秩序や性質も、この関係としてのあり方を踏まえるとき、はじめてその実相をあらわす。(抜粋)
人間は言語に住まわれている。(中略)言語によってコミュニケーションをする存在である。(抜粋)
言葉ははじめて、人間的な空間をつくり出す。人びとはそれによって、この世界をまさに生きるに価するものと考える。世界は、価値(大事なこと)や意味(そのわけ)に満ちている。この世界に存在するさまざまな対象や人びとの行為のあり方に個別に割り当てられたものが意味、そして価値である。(中略)価値は、それゆえ社会は、言語とともに営まれる。(抜粋)
すべては単独で存在するのではなく、関係性(縁)の中で存在しているという仏教的発想が感じられ、興味深いです。「関係性」こそが、世界を読み解く鍵語になると思います。
北田 暁大氏のイントロダクションも私の知識ではなかなかついていけないところが多かったけど、現在の社会批評が置かれた状況がよく分かる。
その他、の執筆陣の中では、比較的馴染みのある橋爪大三郎氏、永井均氏も良かったが、初めて読む東園子氏、瓜生吉則氏のサブカルを扱った批評も非常におもしろかった。
東京の政治学/社会学という橋本健二氏+原武史氏・北田 暁大氏の座談会も興味深い。同じ23区とひとくくりにされる東京もこんなに格差があるなんて。驚きというよりも23区を同列で扱う意味さえも疑わしくなった。
そして何よりも、冒頭の野中広務氏を中心とした討論会が刺激的。政治かとしての野中氏をそれほど支持していたわけではないが、このような政治家がいたことは日本にとって救いだったのだろう。面白い討論会だった。
その他、北田論文「社会の批評」が興味深かったです。社会学というと鳥瞰的な解説が難しい学問領域と思いますが、主に近年の論点を批判的に解説しながらうまくまとめていると思います。ブックレヴューも参考になります。
その他の論文も楽しく読めたのですが、「楽しく」ということは「気楽に」につながり「刺激が少ない」につながっているように思えます。
第二期に期待します。