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16歳のセアラが挑んだ世界最強の暗号 単行本 – 2001/8/1
- 本の長さ346ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2001/8/1
- ISBN-104140806311
- ISBN-13978-4140806319
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商品の説明
商品説明
盗み読みされず、偽のメッセージが紛れ込むことがない安全な通信手段として、暗号化がある。インターネット社会では特に優れた暗号化アルゴリズムの重要性が高まっている。
暗号化の鍵を隠し、復号化(平文化)の鍵を公開する方法が公開鍵暗号であり、電子署名などに効果的である。中でも3人の開発者の頭文字を並べたRSA法は、特定の発信者だけが送信でき、特定の受信者だけが受信できる特徴をもつ方法のひとつで、世界標準になっている。セアラが考えたCP法は、RSA法と同じ性質をもち、べき乗計算をしないため、処理効率が高いものらしい。世界中から特許出願やベンチャー起業などの話が持ち込まれたという。
本書では、この暗号システムの基礎となる数学、たとえば剰余数についての整数論や、行列演算についての代数学などを、わかりやすい言葉で解説し、RSA法の概要にも言及している。しかしCP法については、行列積の非可換性を利用していることは書いてあるものの、それ以上具体的な内容には踏み込んでいない。全体の100ページ近くを数学の解説に割き、一方向性落し戸関数など、聞き慣れない用語も出てくる。また訳書は縦書きで、本文は縦に、数式は横に書いてあって読みにくい。
問題発見と解決のプロセスについて、セアラの体験を通した記述からは、我々も学ぶことが多い。中でもセアラの父親が果たした指導者の役割には、注目すべき点が多い。何を助言し、何を本人に委ねるかの判断によって、若い才能が伸びるかどうかに大きな差が出てくる。
本書は読者の世代によらず楽しめる本である。特に中学生、高校生、大学生、およびその教員にすすめたい。(有澤 誠)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2001/8/1)
- 発売日 : 2001/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 346ページ
- ISBN-10 : 4140806311
- ISBN-13 : 978-4140806319
- Amazon 売れ筋ランキング: - 857,932位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 8,701位英米文学研究
- - 78,586位科学・テクノロジー (本)
- - 127,923位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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また、それが良いのかもしれません。最終頁までたどり着いたら、かなり数学が好きになりそう。自分の学生時代に巡り合っていたかった本ですね。
いう人には『暗号のおはなし(今井 秀樹著)』と共にお勧めできる本.
SalahがいかにしてCayley-Purserアルゴリズムを考案するに至った
かという話を子供の頃の家庭環境まで遡って述べた自叙伝でもあるので,
読み物としても面白いし, 子を持つ親としても考えさせられるものが
あります. 英語も平易でとても分かりやすいですよ. 暗号の
数学的背景について述べた幾つかの章は, 飛ばして読んでも読み物と
して成り立つようになっています.
自由とでたらめの混同の激しい日本では,たとえ高校時代にこうした制度があったとしても,悲しいかな,この本でセアラが実現した喜び(それは受賞したからではない! 自分で考え,自分で選択し,そしてそのときの自分にとって妥当な結論を受け入れたということ)を味わうことは,教育観のしっかりしている一部私立の学校以外では味わえる可能性もないのが現実である.
自分で調べるためには,失敗に打ち勝つための基礎力が不可欠なのに,教育側はテレビゲームの面白さと「楽しい」実践授業との面白さの違いを説明するのに権威以外を持ち合わせていないのだから.
また、最新の暗号理論の解説書でもありません。
(もちろん解説は含まれていますが)
これは、ほとんどの人の数学に対する誤解を解こうとする本なのです。
「なぜ前段に内容にあまり関係のないパズルが出てくるのか」と思うかもせひれません。ところが関係ないどころかこれらパズルを解く発想のひとつひとつに数学の難問を解く鍵が隠されているのです。
数学というととっつきにくいと思われているかもしれません。それは人の名前のついた定理やギリシャ文字や多くの添え字のせいでしょう。
逆に、多くの公式や定理を「知っている」ことが「数学ができる」ことだと思っている人もいるかもしれません。
数学の本質はそうでないことがこの本をじっくり読むとわかるはずです。
そして常に数学はこのように、大胆な発想の、緻密な展開が、あざやかな結果を導くことで進歩してきたのだということがわかるでしょう。
もし数学にもう少し深く入ってみたい人は、この本を読んでからガロア、ポアンカレ、ゲーデル、カントール、フェルマー、ワイルズ等の足跡に触れることで、新たな世界がみえてくることでしょう。
文章は、本人と両親の合作であるためか、はたまた翻訳のせいなのか、かなり読みにくくは感じる。そういう意味で純粋な「読み物」としては薦められない。
しかし「数学」という、成果が非常にわかりやすい分野での話なので、研究成果を無意味に拡大して表現することもなく、非常に「ステディ」な研究者の世界が垣間見える。扱う分野も今をときめく(ネットワークの世界ではホットな分野だ)「暗号」の世界なので、数学に興味はなくても「インターネット」に興味のある人なら面白く感じる部分もあるはず。
いわゆる「ネットバブル」の中、むやみに「コンサル」
そのアルゴリズムにヒントを得た彼女は現在最強の暗号プログラムといわれる「公開鍵暗号システム」を上回るシステムの開発を開始、その成果である「C-Pプログラム」はインテル科学コンテストで優勝、そのニュースは世界を駆けめぐる。様々なベンチャー企業から特許化を誘われ、億万長者になる可能性を秘めたセアラであったが、全ての権利を放棄「特許は取りません」。セアラは現在オックスフォード大学の学生である。
セアラとその父親の合作であるが、優れたドキュメンタリーでもあり、また教育的配慮も十分であり、なにより楽しいわくわくするストーリーである。セアラは抜群に頭がいいが、同時に知的好奇心に満ちあふれた魅力的な少女である。国を挙げての科学コンテスト、その優勝者に与えられる栄誉、このようなシステムが日本にもあるといいのだが。教育にかかわる先生方(特に中学校、高校)は是非お読みいただきたい。セアラのような生徒がいることを知るだけでも、勇気が湧いてくる。
数学を取り扱う本として最初の誤りは縦書きとしたことです。読者は本の方向を度々変えねばならず、読みにくいことこの上ありません。「出版社のスタイルだから」と読者不在の陳腐化した考え方は捨てて横書きにすべきでした。数学問題を記述した部分は枠囲みすれば読みにくさが改善されたはずなのにこの配慮もありません。
主人公が16歳ですから同年代の人が読者に含まれます。本書の中で例えば「不可知論者」という言葉が説明もなく出てきます。また、アイルランドの国の制度に関わる記述もあります。一箇所でもわからない部分がでてくるとそこで挫折してしまう子もいることを考えると、単に原書に書かれた内容を翻訳するだけでなく、想定される読者がスムーズに読み進められるようにそのような部分に対応した独自の解説資料を巻末に付加すべきであり、また、数学教育に携わる監修者の力を借りるべきだったと思います。
素材の素晴らしさを活かしきれていないのが残念です。「本書を読んだがよくわからなかった」というのは読者の責任ではありません。
他の国からのトップレビュー
This is the story of a young woman who taught herself how to program because the project she decided to enter into the competition required programming. I guess the point is that she didn’t pick something easy.
Recently, my grandnephew told me that he had won second place in a competition. Immediately, I thought of this book and told him I was sending him a book. He’s a bright child and he’ll probably got the math right away. I thought this book was very inspirational. The author decided on a goal, worked toward achieving that goal, and succeeded. That’s why I sent it to my grandnephew.
I qualify for both the above, I love maths and think Sarah has hit the level exactly right for a popular book of this kind. I was able to get all the flavour and terminology of the mathematical equipment she covered with not much more than a skim of the more technical chapters. Whereas her autobiographical chapters were also superbly written to communicate her own emotional involvement not only with her subject but also the helta-skelta jet-set world of exhibitions, competitions and presentations she has been ejected into by her school project that was slightly more successful than she expected!
I certainly intend to go back and re-read the more technical sections and take a browse at her web site. Although I have had a passing interest in cryptography for some time now, this book has achieved for me what none of the other books and magazine articles have: her description is the first I have read which has made me feel that I have really understood how public key systems actually work.