ここには、一人のスペシャルな人間から見た援助活動の変遷が書かれています。
私達が普段援助について思うことは何でしょうか?
例えば、お金だけばら撒くのはだめだ、本当に困っている人に与えたい、政治家や活動家の都合で動くのは嫌だ。こんなところでしょうか。
もちろん、これらの問題を抱えつつ、実際の行動者としての指摘は実に考えるところがあります。
この本を読むと、緒方さんが決してかたくななに上のようなことを訴えるだけでなく、現状に合わせて最も効果の挙がる方法を常に模索し続けた、プロフェッショナルであることがわかります。
しかもそれらは自慢げでもなく、また糾弾調でもありません。ただ淡々とこうすべきでは?それはすべきでないのでは?と粘り強く、辛抱強く働きかけ、現実を見据えて行動しています。
ノンフィクション・ドキュメントですが、伝記として読んで勇気を与えられたこともまた事実です。
だからこの人は、単身イラクに乗り込んで少年達を助けようとして精神を病んだりはしない。健やかだ。
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転機の海外援助 単行本 – 2005/4/28
緒方 貞子
(著)
- 本の長さ157ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2005/4/28
- ISBN-104140810254
- ISBN-13978-4140810255
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登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2005/4/28)
- 発売日 : 2005/4/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 157ページ
- ISBN-10 : 4140810254
- ISBN-13 : 978-4140810255
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,136,069位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,193位国際政治情勢
- - 7,604位政治入門
- - 102,045位ビジネス・経済 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年9月24日に日本でレビュー済み
第一章:NHKの国谷裕子さんが聞き手になった対談。
第二章:国際協力50周年記念シンポジウムの様子をまとめたもの。
(パネリストは、アフリカ連合委員長、国連開発計画総裁、前タイ外務大臣、緒方貞子氏。)
第三章:同シンポジウムでの各パネリストの講演要旨。
付録:アフリカ連合委員長と日本のNGOとの意見交換会要旨。
アマゾンでは著者が緒方貞子さんとなっていますが、著述部分は一切ありませんでした。
(本では彼女が編者とされています。)
内容については、対談こそ「多少は」緒方さんの仕事ぶりや仕事に対する姿勢がうかがえてよかったですが、シンポジウムについてはただ単に内容がまとめられただけというつくりです。
シンポジウムのテーマが「転機の海外援助」です。
同シンポジウムに興味のある方におすすめします。
第二章:国際協力50周年記念シンポジウムの様子をまとめたもの。
(パネリストは、アフリカ連合委員長、国連開発計画総裁、前タイ外務大臣、緒方貞子氏。)
第三章:同シンポジウムでの各パネリストの講演要旨。
付録:アフリカ連合委員長と日本のNGOとの意見交換会要旨。
アマゾンでは著者が緒方貞子さんとなっていますが、著述部分は一切ありませんでした。
(本では彼女が編者とされています。)
内容については、対談こそ「多少は」緒方さんの仕事ぶりや仕事に対する姿勢がうかがえてよかったですが、シンポジウムについてはただ単に内容がまとめられただけというつくりです。
シンポジウムのテーマが「転機の海外援助」です。
同シンポジウムに興味のある方におすすめします。
2008年1月17日に日本でレビュー済み
長引く景気低迷で削減に向う日本のODA。緒方氏は訴える、「資源を持たない日本がグローバル化の進む国際社会で生き残るためにはODAによるアフリカ・中近東諸国との協調態勢が不可欠である」。官僚主導のばらまき型ODAばかりがクローズアップされた結果、国を挙げてODA不審に陥った不幸を、緒方氏は現場主義を旗印に真の援助とは何かという議論へと軌道修正を図る。私たちの税金がどこで何のために使われ、それが巡り巡って自分たちに返ってくるこれからの国際社会の仕組みに思いを致すなら、もっと建設的な援助と共存の方策がこの国にも浸透するだろう。本書は、50周年記念シンポジウムの記録という形を取った、一般の人々の目にはいささか触れにくい不器用な体裁ながら、日本の進むべき道筋の一端を示す指南書としてもっと多くの人に読まれるべき重要な一冊である。
2005年11月1日に日本でレビュー済み
緒方さんのインタビューと、シンポジウムの記録です。緒方さんの書かれた本と期待して買ってしまいましたので、はじめはちょっとがっかりしてしまいました。
ですが緒方さんの言葉はやはり地に足ついていて、読む価値あったと思います。
ですが緒方さんの言葉はやはり地に足ついていて、読む価値あったと思います。