三大美術館ではなく、ロダン美術館が最初に取り上げられている事に好感を覚え購入しました。テレビ放映分は見ていませんが、これなら”どこかで読んだ事がある内容ばかり”ってことはなさそう、と思えたので。
理想化されがちな”巨匠”達ですが、彼らを取り巻く人間関係や当時の世相を知った上で作品を見ると、それらに対する理解も深まって「あ~そういうことなのね」と愛着がわきますよね。この本はそういった面から見ても、ありきたりな解説に終わらず合格ではないでしょうか。
また、ロダンを語るときにカミーユ・クローデルを欠かすことは出来ませんが、二人の関係にふれるだけでなく、彼女の作品も紹介することによって、二人が互いに与え合った影響や作品がもつ共通性を理屈抜きで読者が感じられるのがいいと思います。
コンパクトな大きさ、丁寧な解説、作品の写真多用、とくに彫刻類は角度を変えたものやズームアップした写真を載せている点が私は気に入りましたが、ピントが甘い写真がいくつか見られたのがとても残念なのでその分引いて☆四つです。
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NHK世界美術館紀行 1 単行本 – 2005/5/1
NHK「世界美術館紀行」取材班
(編集)
ロダン美術館マルモッタン美術館ギュスターヴ・モロー美術館
- 本の長さ133ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2005/5/1
- ISBN-104140810386
- ISBN-13978-4140810385
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登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2005/5/1)
- 発売日 : 2005/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 133ページ
- ISBN-10 : 4140810386
- ISBN-13 : 978-4140810385
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,048,504位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 576位美術館・博物館関連書籍
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年5月31日に日本でレビュー済み
いやはや、フランスで芸術家になって、後世このような本で紹介されるまでに出世するようになるには、なんともはや女性に苦労はさせられるもんじゃワイ、と思わせる1冊!ロダン、モネ、モローの3人の作品が主に展示されている美術館が紹介されているが、3人が3人ともカミーユという女性に悩まされてるんやなあ、これが。もっとも、モローのカミーユは妹で、少し事情は変わるけんど。ロダン、モネ、彼らに関係してくるカミーユなる女性は、いずれも愛人関係にあるビミョーな女性!イヤハヤ、トホホ、いや、とほほ.
それにしても、この本は面白い.これから、毎月2冊、全10冊が出て来るそうで、今から楽しみやねん。
それにしても、この本は面白い.これから、毎月2冊、全10冊が出て来るそうで、今から楽しみやねん。
2011年10月2日に日本でレビュー済み
NHKで放映された世界美術館紀行を全10巻に冊子化したうちの第1集です。
まず疑問に思ったのが何故この3つの美術館なのか?ですが、本シリーズは地域ごとに分かれており本巻は「パリ」編です(オルセーは第6巻で単独で扱われています)。また、パリには他にも美術館がありますが、おそらく有名な芸術家を集中的に収集・所蔵している美術館を取り上げているのだと思います。"美術館紀行"とありますがスポットを当てているのは美術館そのものではなく特定の芸術家です。
また、写真の画質は時に非常にノイジーであり、「写真は一部を除き、ハイビジョン画像を使用しております」と巻末に断りがあるように作品鑑賞用とはなりません。
あくまで美術館やその周辺の雰囲気を、芸術家の人生を楽しむ本となっております。それにしても酷い画質のものもあってフィルム起こしではなく画面をキャプチャーしたのではないかとさえ思わせるものもあります。
本書は
・ロダンと弟子のカミーユとの愛、その結果として作られた作品群(有名な<接吻>など)
・モネの"3つの事件"(<印象・日の出>などの窃盗、マルモッタン美術館にモネ作品が集まった経緯、<睡蓮>の評価)
・モローと愛人との愛、幻想的な作品を読み解く鍵
それらと、15ページ前後の「作家たちの肖像」と題した人生を辿った文章などで構成されております。
有名な3人を取り上げている事もあり正直なところ目新しい内容もそれ程無かったのですが、これまで気になら無かった芸術家に対して興味を覚えるキッカケとしては良い本だと思いましたので、星4つとしました。「芸術家の人生を辿る紀行」を楽しめる方に。
まず疑問に思ったのが何故この3つの美術館なのか?ですが、本シリーズは地域ごとに分かれており本巻は「パリ」編です(オルセーは第6巻で単独で扱われています)。また、パリには他にも美術館がありますが、おそらく有名な芸術家を集中的に収集・所蔵している美術館を取り上げているのだと思います。"美術館紀行"とありますがスポットを当てているのは美術館そのものではなく特定の芸術家です。
また、写真の画質は時に非常にノイジーであり、「写真は一部を除き、ハイビジョン画像を使用しております」と巻末に断りがあるように作品鑑賞用とはなりません。
あくまで美術館やその周辺の雰囲気を、芸術家の人生を楽しむ本となっております。それにしても酷い画質のものもあってフィルム起こしではなく画面をキャプチャーしたのではないかとさえ思わせるものもあります。
本書は
・ロダンと弟子のカミーユとの愛、その結果として作られた作品群(有名な<接吻>など)
・モネの"3つの事件"(<印象・日の出>などの窃盗、マルモッタン美術館にモネ作品が集まった経緯、<睡蓮>の評価)
・モローと愛人との愛、幻想的な作品を読み解く鍵
それらと、15ページ前後の「作家たちの肖像」と題した人生を辿った文章などで構成されております。
有名な3人を取り上げている事もあり正直なところ目新しい内容もそれ程無かったのですが、これまで気になら無かった芸術家に対して興味を覚えるキッカケとしては良い本だと思いましたので、星4つとしました。「芸術家の人生を辿る紀行」を楽しめる方に。
2005年6月19日に日本でレビュー済み
この本を読むまで、モネの≪印象・日の出≫という作品が印象派の由来になったことすら知らなかった、素人の感想です。
本書を読み、芸術家と芸術家との奇妙な時の交わりを知りることができました。
ロダンとカミーユ、モネとブーダン、モローとシャセリオー・・・もちろんそのほか数多くの人、場所、変化が反映されて創られた彼らの作品。
もしかしたら偉大な作品は、その時代、その瞬間でないと生み出されなかったのかも知れません。
読んでも疲れない文字の大きさです。逆にいえば、読みやすい大きさ、文字数にしているため、この道に詳しい人には物足りないかと思います。
適度な写真数で、モノクロよりもカラー写真が多いため飽きません。しかし、他のレビュアーの方も指摘されているように荒い画像がいくつかあり、それがかなり気になります。
巻末に「写真は一部を除き、ハイビジョン画像を使用しています」と記載されていたので、この理由からだと思われます。
しかし全体的には丁寧な作りで、中学生くらいから高齢の方まで楽しめるのではないでしょうか。
本書を読み、芸術家と芸術家との奇妙な時の交わりを知りることができました。
ロダンとカミーユ、モネとブーダン、モローとシャセリオー・・・もちろんそのほか数多くの人、場所、変化が反映されて創られた彼らの作品。
もしかしたら偉大な作品は、その時代、その瞬間でないと生み出されなかったのかも知れません。
読んでも疲れない文字の大きさです。逆にいえば、読みやすい大きさ、文字数にしているため、この道に詳しい人には物足りないかと思います。
適度な写真数で、モノクロよりもカラー写真が多いため飽きません。しかし、他のレビュアーの方も指摘されているように荒い画像がいくつかあり、それがかなり気になります。
巻末に「写真は一部を除き、ハイビジョン画像を使用しています」と記載されていたので、この理由からだと思われます。
しかし全体的には丁寧な作りで、中学生くらいから高齢の方まで楽しめるのではないでしょうか。