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ヨーロピアン・ドリーム 単行本 – 2006/1/1
際限なき物質成長、自然環境の荒廃、大規模な飢饉、世界的な不況——この混沌の世界で、私たちは真に豊かで、幸福な時代を迎えることができるのだろうか。
行き詰まりをみせるアメリカ社会と、ヨーロピアン・ドリームを体現するEU社会を比較対照しながら、新たな理想社会を築くための思想と施策を説く。『エントロピーの法則』『水素エコノミー』の著者リフキンの最新社会文明論。
行き詰まりをみせるアメリカ社会と、ヨーロピアン・ドリームを体現するEU社会を比較対照しながら、新たな理想社会を築くための思想と施策を説く。『エントロピーの法則』『水素エコノミー』の著者リフキンの最新社会文明論。
- 本の長さ541ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2006/1/1
- ISBN-104140810858
- ISBN-13978-4140810859
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商品の説明
出版社からのコメント
もはや輝きを失ってしまったアメリカン・ドリーム。かわって注目を浴びるようになったのが、ヨーロピアン・ドリームである。
著者は、民族国家の概念を超えたネットワークを構築するEUに、環境の保護、平穏な社会、真に豊かな生活を実現する理想社会があるという。本書では、豊富な事例をもりこみながら、抜群の知識と教養にもとづいた考察をあざやかに展開していく。リフキンならではの読み応えのある文明論。
著者は、民族国家の概念を超えたネットワークを構築するEUに、環境の保護、平穏な社会、真に豊かな生活を実現する理想社会があるという。本書では、豊富な事例をもりこみながら、抜群の知識と教養にもとづいた考察をあざやかに展開していく。リフキンならではの読み応えのある文明論。
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2006/1/1)
- 発売日 : 2006/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 541ページ
- ISBN-10 : 4140810858
- ISBN-13 : 978-4140810859
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,013,703位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 163位ヨーロッパのエリアスタディ
- - 6,575位政治入門
- - 93,141位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
EU の存続、失業や難民問題、テロ対策などなどヨーロッパはどう切り抜けてドリームを実現するのだろうか。
2011年2月8日に日本でレビュー済み
先日、20世紀の社会学者を代表する1人、ダニエル・ベル氏が他界した。若かりし頃は社会主義に傾倒していた同氏だったが、スターリン体制下の実態を知り「硬直した社会主義像」に幻滅する。そして彼が着目したのは近代の西洋を象徴する「〜イズム」よりも更にその深層にある「価値観」だった。
「共同体」は経済学の概念である以前に社会学における基本的概念の一つでもある。昨年に話題となった『正議論』に関してもそれが問い掛ける疑問の原点は、この「共同体」と個人の関係をどうとらえるかに集約される。もっと突き詰めるならば「何に重きを置くか」との問題に行き着く。
本書のタイトルは『ヨーロピアン・ドリーム』となっているが、隠されたタイトルは『アメリカン・ドリームの幻想』でもある。
冒頭で著者は自らが直接に経験し目の当たりにしてきたアメリカの現実に言及する。60年代になりようやく認められたマイノリティーの公民権を筆頭に遙か離れた東南アジアで繰り広げられている出口の見えない戦争、とこれまで見たことのない閉塞情況から何とか脱却したいとの願望が彼方此方で「壁を打ち破る」形となって表面化し、後者に至ってはアメリカ国内よりもヨーロッパの国々に見られたスチューデント・パワーを筆頭とする国際世論が大きな力を持っていた。がしかしここで注目すべきは著者の指摘であり、少々長くなるが引用させていただく。
『もし根本的変化が起きるとしたら、それはここアメリカで始まり、それが世界じゅうに広まるだろうと、心の底では確信していた。不信感だらけのもっとも暗い日々にさえ、私たちはアメリカン・スピリットを信じつづけていたからだ。それは、アメリカは特別な使命を帯びた特別な場所だという、あの揺るぎない確信だった。(中略)物事を変えようと強く願い、決意を固めさえしたならば、この国では何でも成し遂げられると信じていたのだ。一方、ヨーロッパの若者は、自分たちが何かしたからといって、ほんとうに世の中が変わるなどとは思っていなかった。彼らが政治運動に走ったのは、改革への希望というより反抗的な気持ちからだった。三十年以上たった今、立場はすっかり逆転した。』では嘗ては世界中の憧れでもあった「アメリカン・ドリーム」がなぜ幻想に終わり、その対抗軸としての「ヨーロピアン・ドリーム」に注目が集まっているのか。著者は「アメリカン・ドリーム」の原点にある「アメリカン・スピリットが持つ前時代性」と「アメリカ人の持つ過度な自意識(=選民意識)」を指摘する。
建国以来235年の間に目覚ましいスピードで発展してきた超大国にとって最大の不幸は、成功体験の裏にあった様々な「関係の記憶」を忘れてしまったことである。彼らがイギリスからの独立を果たした時にフランスからの支援があったこと、新たな国作りを始めるにあたってのモデルを何処に求めたか、といった歴史の記憶を封印し唯々「自らの手で」独立を果たし、新たな国を作ったとの自負心だけが何時の間にか一人歩きしてしまったことかもしれない。
「より豊かな社会作り、それも地球規模での」という一つの理想をどう実現するか、そのためにはどのようなプロセスが必要か、ヨーロピアン・ドリームは色褪せたアメリカン・ドリームに学び、実験を始めている。一つの大陸としてみればポルトガルから極東アジアまでは地続きでありその中には言語や宗教そして歴史をベースとする多様な文化が併存する。地続きであるからこそ政治を含めてのつながりは大きな意味を持ってくる。80年代に起きたチェルノブイリの事故に際してもヨーロッパは共同して農産物を核汚染の危機から守り抜いた。更には西ドイツに始まった「人間の鎖」はヨーロッパを核戦争の危機から守るうねりとしてなり、やがては東西冷戦の終結という歴史的なページを開くことにつながった。18世紀に始まったヨーロッパ市民革命は今新たな段階を迎えている。がその根底にある「全ての人間が権利を尊ばれ、誰もが置き去りにされない社会を目指す」との根本だけは変わってない。
「共同体」は経済学の概念である以前に社会学における基本的概念の一つでもある。昨年に話題となった『正議論』に関してもそれが問い掛ける疑問の原点は、この「共同体」と個人の関係をどうとらえるかに集約される。もっと突き詰めるならば「何に重きを置くか」との問題に行き着く。
本書のタイトルは『ヨーロピアン・ドリーム』となっているが、隠されたタイトルは『アメリカン・ドリームの幻想』でもある。
冒頭で著者は自らが直接に経験し目の当たりにしてきたアメリカの現実に言及する。60年代になりようやく認められたマイノリティーの公民権を筆頭に遙か離れた東南アジアで繰り広げられている出口の見えない戦争、とこれまで見たことのない閉塞情況から何とか脱却したいとの願望が彼方此方で「壁を打ち破る」形となって表面化し、後者に至ってはアメリカ国内よりもヨーロッパの国々に見られたスチューデント・パワーを筆頭とする国際世論が大きな力を持っていた。がしかしここで注目すべきは著者の指摘であり、少々長くなるが引用させていただく。
『もし根本的変化が起きるとしたら、それはここアメリカで始まり、それが世界じゅうに広まるだろうと、心の底では確信していた。不信感だらけのもっとも暗い日々にさえ、私たちはアメリカン・スピリットを信じつづけていたからだ。それは、アメリカは特別な使命を帯びた特別な場所だという、あの揺るぎない確信だった。(中略)物事を変えようと強く願い、決意を固めさえしたならば、この国では何でも成し遂げられると信じていたのだ。一方、ヨーロッパの若者は、自分たちが何かしたからといって、ほんとうに世の中が変わるなどとは思っていなかった。彼らが政治運動に走ったのは、改革への希望というより反抗的な気持ちからだった。三十年以上たった今、立場はすっかり逆転した。』では嘗ては世界中の憧れでもあった「アメリカン・ドリーム」がなぜ幻想に終わり、その対抗軸としての「ヨーロピアン・ドリーム」に注目が集まっているのか。著者は「アメリカン・ドリーム」の原点にある「アメリカン・スピリットが持つ前時代性」と「アメリカ人の持つ過度な自意識(=選民意識)」を指摘する。
建国以来235年の間に目覚ましいスピードで発展してきた超大国にとって最大の不幸は、成功体験の裏にあった様々な「関係の記憶」を忘れてしまったことである。彼らがイギリスからの独立を果たした時にフランスからの支援があったこと、新たな国作りを始めるにあたってのモデルを何処に求めたか、といった歴史の記憶を封印し唯々「自らの手で」独立を果たし、新たな国を作ったとの自負心だけが何時の間にか一人歩きしてしまったことかもしれない。
「より豊かな社会作り、それも地球規模での」という一つの理想をどう実現するか、そのためにはどのようなプロセスが必要か、ヨーロピアン・ドリームは色褪せたアメリカン・ドリームに学び、実験を始めている。一つの大陸としてみればポルトガルから極東アジアまでは地続きでありその中には言語や宗教そして歴史をベースとする多様な文化が併存する。地続きであるからこそ政治を含めてのつながりは大きな意味を持ってくる。80年代に起きたチェルノブイリの事故に際してもヨーロッパは共同して農産物を核汚染の危機から守り抜いた。更には西ドイツに始まった「人間の鎖」はヨーロッパを核戦争の危機から守るうねりとしてなり、やがては東西冷戦の終結という歴史的なページを開くことにつながった。18世紀に始まったヨーロッパ市民革命は今新たな段階を迎えている。がその根底にある「全ての人間が権利を尊ばれ、誰もが置き去りにされない社会を目指す」との根本だけは変わってない。
2012年6月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
377円で購入。(送料込み)
リフキンさんの『大失業時代』という本を読んでいたので、同じ著者の本ということで興味を持ちました。
今(2012年)でこそ、「ユーロ崩壊だ」とか「ヨーロッパ経済は衰退過程に入っているのでは」という論調も見かけるようになりましたが、この本の書かれた2004年頃には、このような雄大なヨーロッパへの期待が語られていたんですね。
著者は、1945年生まれのアメリカ人のようですので、「隣の芝生は青く見える」症候群も少しあるのかもしれませんが・・・・・・
著者の紹介には、「アメリカを代表する文明批評家」とありますし、欧州委員会議長のアドバイザーもされているとか・・・・
まだ、読み始めたばかりですので、内容はこれから検討していけたら、と思います。
本文が501ページにわたる大著ですし、脚注も細かい文字で34ページもつけられています。
著者の本気度を感じさせる数字ではないでしょうか?
(追記1)6・13
普通の日本人にとって、一言で「欧米では」という表現があるように、ヨーロッパとアメリカ合衆国はいっしょくたになっているような気もします。
しかし、このレフキンさんが言うには、「ヨーロピアン・ドリームとアメリカン・ドリームは多くの点で正反対」(p23)と言っています。
単に「日米」比較や「日欧」比較でない「欧」「米」比較の視点から語られているのが、興味深いです。
(追記2)6・15
中々「重い」本です。
寝転びながら、読んでいたら、本の重さで・・・・・腕が疲れます(笑)
内容は、う〜ん、歴史・哲学・宗教・社会学など多岐にわたり、寝る前にちょっと読もうとすると、いつの間にかグッスリ・・・・・・・ZZZ
(おっと)・・・つい、うとうと、してしまった。
「ヨーロッパ・ドリームの原動力は、はちきれんばかりの若さではなく、円熟者の分別なのだ」(p332)の指摘には、思わずニッコリ。
そうです、我らが日本も、少子高齢化にめげず、人生経験リッチ者(中高年)がますます生き生きしている面もあります。
分別くさくならずに、ゴミの分別(ぶんべつ)は環境にいいのでしっかりやって、年齢を忘れて、趣味・仕事・旅行・恋愛(?)に邁進ましょうかね?^^
(追記3)6・16
非常に哲学的というか理念的な説明が続きます。
こういう難しい理念で、ヨーロッパの大衆・民衆がついていけるのか・・・・・・もっとシンプルで漸進的なアプローチが大切なのではないか、とふと感じました。
現在、経済的な大パニック中で、大変なヨーロッパですが、この辺で一回じっくり経済的な基盤固めをして、回り道をしていい段階なのかも知れません。
ある意味で、ヨーロッパはアメリカに比べて円熟と言うか大人という面もあるので、乗り切って言って貰いたいものです。
リフキンさんの『大失業時代』という本を読んでいたので、同じ著者の本ということで興味を持ちました。
今(2012年)でこそ、「ユーロ崩壊だ」とか「ヨーロッパ経済は衰退過程に入っているのでは」という論調も見かけるようになりましたが、この本の書かれた2004年頃には、このような雄大なヨーロッパへの期待が語られていたんですね。
著者は、1945年生まれのアメリカ人のようですので、「隣の芝生は青く見える」症候群も少しあるのかもしれませんが・・・・・・
著者の紹介には、「アメリカを代表する文明批評家」とありますし、欧州委員会議長のアドバイザーもされているとか・・・・
まだ、読み始めたばかりですので、内容はこれから検討していけたら、と思います。
本文が501ページにわたる大著ですし、脚注も細かい文字で34ページもつけられています。
著者の本気度を感じさせる数字ではないでしょうか?
(追記1)6・13
普通の日本人にとって、一言で「欧米では」という表現があるように、ヨーロッパとアメリカ合衆国はいっしょくたになっているような気もします。
しかし、このレフキンさんが言うには、「ヨーロピアン・ドリームとアメリカン・ドリームは多くの点で正反対」(p23)と言っています。
単に「日米」比較や「日欧」比較でない「欧」「米」比較の視点から語られているのが、興味深いです。
(追記2)6・15
中々「重い」本です。
寝転びながら、読んでいたら、本の重さで・・・・・腕が疲れます(笑)
内容は、う〜ん、歴史・哲学・宗教・社会学など多岐にわたり、寝る前にちょっと読もうとすると、いつの間にかグッスリ・・・・・・・ZZZ
(おっと)・・・つい、うとうと、してしまった。
「ヨーロッパ・ドリームの原動力は、はちきれんばかりの若さではなく、円熟者の分別なのだ」(p332)の指摘には、思わずニッコリ。
そうです、我らが日本も、少子高齢化にめげず、人生経験リッチ者(中高年)がますます生き生きしている面もあります。
分別くさくならずに、ゴミの分別(ぶんべつ)は環境にいいのでしっかりやって、年齢を忘れて、趣味・仕事・旅行・恋愛(?)に邁進ましょうかね?^^
(追記3)6・16
非常に哲学的というか理念的な説明が続きます。
こういう難しい理念で、ヨーロッパの大衆・民衆がついていけるのか・・・・・・もっとシンプルで漸進的なアプローチが大切なのではないか、とふと感じました。
現在、経済的な大パニック中で、大変なヨーロッパですが、この辺で一回じっくり経済的な基盤固めをして、回り道をしていい段階なのかも知れません。
ある意味で、ヨーロッパはアメリカに比べて円熟と言うか大人という面もあるので、乗り切って言って貰いたいものです。