わたしたちの生活にある食文化は、箸を器用に使い、二本の棒を操りながら、料理を口に運びます。
あまりにも当たり前の道具と行為を「箸の美学」として紹介しているのが本書です。
日本に何時頃から定着した道具か定かではありませんが、この本では様々な歴史を紐解き紹介していることに興味をもちます。
特に、古代の箸はピンセットのような鳥のくちばしのように折箸になったもの、そのカタチから二本にわかれて現在のような箸が残って、近代化されても捨てない道具の紹介は素晴らしい内容の著書でしょう。
平安貴族たちは、銀や白銅の箸を使い、高杯や台盤に器をのせる唐風スタイルで食事をしていた。「枕草子」には「御膳まゐるほどにゃ箸かひなどとりまぜて鳴りたるをかし」とあり、金属製の箸や匙(かい)を触れ合わせて楽しげに食事をする宮中の様子がうかがえる。と箸の文化と文学的な内容を紹介された良書です。中国や韓国渡来の箸ですが日本の文化技術として育て用と美の発見は古くても新しい道具として見直したいものです。
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NHK 美の壺 箸 (NHK美の壺) 単行本(ソフトカバー) – 2007/11/21
NHK「美の壺」制作班
(編集)
- 本の長さ70ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2007/11/21
- ISBN-104140812109
- ISBN-13978-4140812105
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登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2007/11/21)
- 発売日 : 2007/11/21
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 70ページ
- ISBN-10 : 4140812109
- ISBN-13 : 978-4140812105
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,023,742位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年5月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容が薄い、このひとことです。
箸の美とは何なのか。
番組を見てませんので、残念ながら読むべき内容がありませんでした。
箸の美とは何なのか。
番組を見てませんので、残念ながら読むべき内容がありませんでした。
2007年12月23日に日本でレビュー済み
本書は日本の食卓には欠かせない「箸」を美術品として鑑賞するための手引書です。
「箸」といえば、やはり塗箸が中心に据えられていますが、歴史を遡り明解な注釈が
添えられているので、各種の箸を綺麗に撮影された写真とともに鑑賞することが
できます。また、各国(中国、韓国)と日本の箸の違いが何故あるのか、など
これまでに一度は疑問に思ったことがある題材についても親切な回答がなされており、
幅広い知識を得ることもできます。
本書では、箸専門店の銀座夏野店主のことばを含め、箸の文化の奥深さを知ることが
でき、良い書として仕上がっていると思います。
この「美の壺」シリーズは、各巻で対象とする美術題材について歴史、魅力の在りか、
最新情報まで、それぞれ3〜4の要点を「ツボ(≒壺)」として押さえるということを
目的にされて製作されています。
そのようなことから美術品には直接は興味のない方でも、全頁の半分ほどと豊富に
盛り込まれている写真を眺めているうちに、平易な解説と併せて美術品に対する
目と知識を養うことができます。すぐに読み切れるだけの分量ですが、巻末に
挙げられているギャラリーなどを含めて、いろいろと探っていくと奥の深い鑑賞の
目、知識が養われていくものと思われます。
美術品の入門書として、また美術品を写真で鑑賞したい方にはお奨めのシリーズです。
「箸」といえば、やはり塗箸が中心に据えられていますが、歴史を遡り明解な注釈が
添えられているので、各種の箸を綺麗に撮影された写真とともに鑑賞することが
できます。また、各国(中国、韓国)と日本の箸の違いが何故あるのか、など
これまでに一度は疑問に思ったことがある題材についても親切な回答がなされており、
幅広い知識を得ることもできます。
本書では、箸専門店の銀座夏野店主のことばを含め、箸の文化の奥深さを知ることが
でき、良い書として仕上がっていると思います。
この「美の壺」シリーズは、各巻で対象とする美術題材について歴史、魅力の在りか、
最新情報まで、それぞれ3〜4の要点を「ツボ(≒壺)」として押さえるということを
目的にされて製作されています。
そのようなことから美術品には直接は興味のない方でも、全頁の半分ほどと豊富に
盛り込まれている写真を眺めているうちに、平易な解説と併せて美術品に対する
目と知識を養うことができます。すぐに読み切れるだけの分量ですが、巻末に
挙げられているギャラリーなどを含めて、いろいろと探っていくと奥の深い鑑賞の
目、知識が養われていくものと思われます。
美術品の入門書として、また美術品を写真で鑑賞したい方にはお奨めのシリーズです。