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国のない男 単行本 – 2007/7/25
購入オプションとあわせ買い
2007年4月に永眠したヴォネガットが2005年に本国アメリカで刊行し、NY Times
紙のベストセラーになるなど、往年の読者を超え広く話題となったエッセイ集。
2007年1月のインタビューで、本書が最後の1冊となることを明言したことで、
日本においても刊行が待ち望まれていました。
著者自身のイラストで彩られた本書は、ヴォネガットの憤りを含んだ言葉と、彼
の愛すべきアメリカや人類すべてへ向けた優しい文章が詰まっています。時には
ジョークで、また時には絶望的に、そして常に鋭く......。
翻訳には学生時代からヴォネガットを愛読してきた金原瑞人氏。またヴォネガッ
トへの愛を公言してやまない爆笑問題の太田光氏からも、すばらしい推薦のお言
葉をいただきました。往年のヴォネガット読者にはヴォネガットの最後のメッ
セージとして、また初めて読む若者には、現代を生きることの意味を考える道し
るべとして、必読の書です。
- 本の長さ160ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2007/7/25
- 寸法13.7 x 2 x 21.1 cm
- ISBN-104140812516
- ISBN-13978-4140812518
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商品の説明
出版社からのコメント
この本の全ての言葉を自分の頭にインプットした
いと思った。
思わず吹き出したり、胸がつまったり、しばらく考えたり。
二十歳
の頃の若者のような、もう二度と出来ないと思っていた
"震えるような読書"
が再び出来て本当に幸せだった。
私を嘘つきだと思っている人も、これだけは信
じてほしい。
爆笑問題 太田 光
著者について
1922年11月11日アメリカ、インディアナポリス生まれ。現代アメリカ文学を代表
する作家として『プレイヤー・ピアノ』『タイタンの妖女』『猫のゆりかご』な
ど数々の作品を発表し、1969年『スローターハウス5』でその評価を決定的なも
のにする。アイオワ大学創作科での教師時代にはジョン・アーヴィングらを教
え、日本でも村上春樹をはじめ多くの作家に影響を与えた。2007年4月11
日ニューヨークにて死去。享年84歳。本書は2005年に本国で発売されニューヨー
ク・タイムズのベストセラーとなり、また最後の著作となった。
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2007/7/25)
- 発売日 : 2007/7/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 160ページ
- ISBN-10 : 4140812516
- ISBN-13 : 978-4140812518
- 寸法 : 13.7 x 2 x 21.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 445,837位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,244位外国のエッセー・随筆
- - 3,982位英米文学研究
- - 10,284位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1954年岡山市生まれ。法政大学教授・翻訳家。児童書やヤングアダルトむけの作品のほか、一般書、ノンフィクションなど、翻訳書は400点以上。訳書に『豚の死なない日』『青空のむこう』『国のない男』『不思議を売る男』『バーティミアス』『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』『ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂』『さよならを待つふたりのために』など。エッセイに『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』『翻訳のさじかげん』など。日本の古典の翻案に『雨月物語』『仮名手本忠臣蔵』『怪談牡丹灯籠』。
(写真撮影:根津千尋)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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こんな風に世の中を見渡せたら、さぞ人生が楽しかろうと思います。
人間は、別に地球がどうなろうと構わなくて、化石燃料の熱狂的信者で、絶望してて、、、なんて刺激的なのだろうかと。
人の本音を吐き出してなお残る、今を生きる力。アメリカンプラグマティズム。
今を生きることこそが全て。ありがとうございます。
日々感じて感謝しないといけない。
日本に生まれたことにも。
おじさんの、ほかの人間に対するいちばんの不満は、自分が幸せなのにそれがわかっていない連中が多すぎるということだった。夏、わたしはおじといっしょにリンゴの木の下でレモネードを飲みながら、あれこれとりとめもないおしゃべりをした。ミツバチが羽音を立てるみたいな、のんびりした会話だ。そんなとき、おじさんは気持ちのいいおしゃべりを突然やめて、大声でこう言った。「これが幸せでなきゃ、いったい何が幸せだっていうんだ」
だからわたしもいま同じようにしている。わたしの子どもも孫もそうだ。みなさんにもひとつお願いしておこう。幸せなときには、幸せなんだなと気づいてほしい。叫ぶなり、つぶやくなり、考えるなりしてほしい。「これが幸せでなきゃ、いったい何が幸せだっていうんだ」と。
上述した通り、ユーモアを強調してこそいるものの、批判の内容は辛辣かつ的確である。例えば、著者の学生時代の専攻は化学の由で、人類が化学(化石)燃料を消費し続け、地球温暖化の道へと進んでいるにも関わらず、つい先日、アメリカが「パリ協定」から離脱した事を考えると、本書はまさに予言の書ともなっているのである。また、シェイクスピアを初めとするユニークな文学論・人間論・宗教論を語っている点も貴重である。
一方、「この世は神ではなく悪魔が創ったのでないか」、といった一種のディストピア論を語っている様でいて、著者が人類の未来に(微かな)希望を抱いている事も伝わって来る。これはあながち、著者がユーモアを強調した雰囲気創りを行なっているためだけではなく、本書を読むと、著者の"芯の強さ"が伝わって来るからであろう。簡単には人類・地球を見限ったりしないという信念が感じられるのである。その意味においても、上述した通り、まさに今こそ読むべき箴言の書である。
私を嘘つきだと思っている人も、これだけは信じてほしい。
爆笑問題は数少ない本当に面白いお笑いだと思っている。
その彼がこのようなメッセージを帯に書いている。
名前も聞いたことないし、今買わなかったら
二度とこの本に出会うことは無いだろうと思った。
直感で、今この本を逃したら何かを無駄にする気がした。
ので、買った。
こんなに心地よい浸透圧の文章を書ける人が、居たのか。
「進化」なんてくそくらえ、というのが私の意見だ。
人間というのは、何かの間違いなのだ。
終始、こんなことばかり書いているのに、
この心地よさは、何なのだ。
相変わらず、この手の直感は正しく働くので自分も未だ
棄てたものではないなと、嬉しくなった。
自分が知らないだけで、
このレベルの物書きが溢れていると思うと本当に、
この世はかくも果てしない。
80代になって「ろくなジョークを考えられなくなった」とこぼしてはいるものの、ヴォネガットのユーモアは本書でも健在です。