良い点は、詳しい説明なら恐らく理解できなかったのを、軽い説明でなんとなく理解できたところです。
定理や計算式、組み合わせや役割があることが分かったけど、意味は不明。アハハ、難し過ぎる世界でしたが、めげずに最後まで読み切りました。
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NHKスペシャル 100年の難問はなぜ解けたのか 天才数学者の光と影 単行本(ソフトカバー) – 2008/6/24
春日 真人
(著)
- 本の長さ229ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2008/6/24
- ISBN-104140812826
- ISBN-13978-4140812822
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登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2008/6/24)
- 発売日 : 2008/6/24
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 229ページ
- ISBN-10 : 4140812826
- ISBN-13 : 978-4140812822
- Amazon 売れ筋ランキング: - 426,266位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 688位数学一般関連書籍
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年10月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ポアンカレの発想と、それ証明するために、多くの数学者が生涯をそそいたことに感銘しました。このような問題(例:フェルマーの定理)を説く時に、低次元から高次元に順次ー証明してゆくが、ポアンカレ予想は、逆に高次元から低次元にー行くのが難儀だった事に、びっくりしました。また、力学手的な発想からというまったく、異なる視点ーでも宇宙(ポアンカレ予想)は、物理空間と論理空間の両方をが基になってると思いました。ありがとうございます。
2014年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世紀の難問と言われたポアンカレ予想を解いたペレリマン博士の生涯とポアンカレ予想に挑戦してきた数学者たちの取り組みを中心にして書かれている。ポアンカレ予想に取り組んできた数学者たちへのインタビューは丁寧に書かれているが、いかんせんペレリマン博士への取材は失敗しているので本当の核心部分には迫れていないのが残念である。また、僕のような文系の人間にとっては、難しい内容も多かった。しかし、世界中の天才たちですら解くことができなかった問題なので、それは仕方があるまい。
また、本書はポアンカレ予想の誕生から解決までを追った作品であるとともに、問題解決(数学にとどまらない)の方法に対する示唆、優秀な研究者が何を求めているのか(どうすれば優秀な研究者、あるいは人材を集められるのか)といった他分野に応用できるヒントも書かれているので、数学は苦手という人にも役に立つだろう。
また、本書はポアンカレ予想の誕生から解決までを追った作品であるとともに、問題解決(数学にとどまらない)の方法に対する示唆、優秀な研究者が何を求めているのか(どうすれば優秀な研究者、あるいは人材を集められるのか)といった他分野に応用できるヒントも書かれているので、数学は苦手という人にも役に立つだろう。
2017年4月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
深く掘り下げるような本では無かったが、逆に知らない人間でも面白く読めました。
これを読んで興味を持ったら他のもう少し掘り下げたものを読むといいのではないかと思います。
これを読んで興味を持ったら他のもう少し掘り下げたものを読むといいのではないかと思います。
2014年8月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
市立図書館で読み始めたら面白くて最寄りの3件の本屋に寄ったが目に入らず、アマゾンさんで購入。
2013年2月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本の存在を知ったのは、まったくの偶然からだった。
ネット上でこの本への言及を目にして、興味を抱いたからに他ならない。それ故、初版からほぼ1年半過ぎた、第9刷(2010年1月)での、随分と遅い出会いとなった。
これは、NHKのドキュメンタリー番組から派生した書籍。とは言え、単なる活字化とは、明らかに次元が異なる。これだけで充分完成度の高いノンフィクションとなっている。まずそれは、評価されてよいことだろう(ドキュメンタリー自体も、教育関係の優れたTV番組に贈られる<日本賞>の最優秀賞を受賞している)。
数学とは、日常生活とは極めて異質な、異界か魔界かとも言える純粋に観念的な、それ故に、知らなくても何等苦にならない領域なのだが…。1904年、フランスの数学者、ポアンカレによって提示された<ポアンカレ予想>を、比喩的に日常語に翻訳するならば、<ある人が、非常に長いロープを持って宇宙一周旅行に出て、無事帰還した。そしてそのロープを手繰り寄せた時、ロープが必ず回収できるならば、宇宙は丸いと言える>のだ!ダヴィンチやニュートンに比肩される、現代の<知の巨人>の繰り出す仮説は、常人の想像力を軽々と超えて、しなやかに広がっている。
ポアンカレは、位相幾何学(トポロジー)という、極めて独創的な空間の理解方法を編みだした。<やわらかい数学>とも言われるこの領域についてその本質に迫れば、<世界は、穴の数で分類される!>。すなわち、球か、穴あきドーナツ型か、2つの穴を持つドーナツ型か。まるでダリの絵のように、世界は突如、悪夢的でぐにゃりと歪んで…。そんな世界の研究に、数学者たち莫大な時間とエネルギーを注いできたこの1世紀だった。それはまた究極の仮説、<ポアンカレ予想>に挑んだ多くの数学者たちの敗北の歴史でもあった。
そこに現れたのが、グレゴリ・ペレリマン。旧ソ連出身の数学者。スケールの大きな才能に恵まれ、同時に、極めて慎み深い性格でもある彼は、常人の到底及びもつかない真摯さと、超長期におよぶ勤勉さと自己統制力によって、2002〜2003年に発表した論文の中で、<ポアンカレ予想>に解答を与えた。物理学を援用するなど、数学者が思いもつかない極めて斬新な手法で。世界が、それを誤りでないことを検証し得たのは、それから2年後のことだった。
2006年、ペレリマンは、数学界のノーベル賞と言われる、フィールズ賞を受賞。しかし彼は、受賞を拒否。大きな名誉と莫大な賞金に目もくれず、サンクトペテルブルグ郊外で、人々との関わりをほとんど断った、孤独な生活の中にあると言う。
何故、彼がそのような心境に至ったのか。その謎を解くための探索が本書の主題である。すなわち彼を知る数学者や恩師を訪ねての謎の究明という体裁を、この本はとる。その歴訪の過程で、トポロジーという数学領域の紹介を行ない、と同時に、ぺレリマンの人物像をも浮き彫りにする。そして最後に、ペレリマンを謎の行動へと駆り立てる原動力について推測する。
彼は周到な計画のもと、長期間にわたり厳しく自らを律しながら、精神の崩壊を招くことなく、前人未到の<ポアンカレ予想>を正しく解決した。と同時にそれはすでに過去となった。世間の評価や賛辞など、どうでもよいのであって、正しく出来たのならば、次の領域へと進まねば…。そして彼は今、彼以外に誰も到達しえない前人未到の研究領域の中にただひとりいて、想像を絶する孤独と共に研究を続けて…。そんな彼の深い心の襞に、迫り得た極めて良質のドキュメントだった。
純粋に数学の解説書として読むには、確かに少々物足りないかも知れない。しかし、多くは比喩としてそこで述べられている数学的な概念には、誤りはない。故に、数学のある分野の深みを、イメージとして知ることは充分に可能なレヴェルとなっている。
常人の及びもつかない、余りに極端な世界を研究領域とする人間の、極めて優れた人間記録として、永く読み継がれる水準の書となっていることは確かだろう。
読み終わって、NHKのオンデマンドで、オリジナルの番組を観たくなった。
ネット上でこの本への言及を目にして、興味を抱いたからに他ならない。それ故、初版からほぼ1年半過ぎた、第9刷(2010年1月)での、随分と遅い出会いとなった。
これは、NHKのドキュメンタリー番組から派生した書籍。とは言え、単なる活字化とは、明らかに次元が異なる。これだけで充分完成度の高いノンフィクションとなっている。まずそれは、評価されてよいことだろう(ドキュメンタリー自体も、教育関係の優れたTV番組に贈られる<日本賞>の最優秀賞を受賞している)。
数学とは、日常生活とは極めて異質な、異界か魔界かとも言える純粋に観念的な、それ故に、知らなくても何等苦にならない領域なのだが…。1904年、フランスの数学者、ポアンカレによって提示された<ポアンカレ予想>を、比喩的に日常語に翻訳するならば、<ある人が、非常に長いロープを持って宇宙一周旅行に出て、無事帰還した。そしてそのロープを手繰り寄せた時、ロープが必ず回収できるならば、宇宙は丸いと言える>のだ!ダヴィンチやニュートンに比肩される、現代の<知の巨人>の繰り出す仮説は、常人の想像力を軽々と超えて、しなやかに広がっている。
ポアンカレは、位相幾何学(トポロジー)という、極めて独創的な空間の理解方法を編みだした。<やわらかい数学>とも言われるこの領域についてその本質に迫れば、<世界は、穴の数で分類される!>。すなわち、球か、穴あきドーナツ型か、2つの穴を持つドーナツ型か。まるでダリの絵のように、世界は突如、悪夢的でぐにゃりと歪んで…。そんな世界の研究に、数学者たち莫大な時間とエネルギーを注いできたこの1世紀だった。それはまた究極の仮説、<ポアンカレ予想>に挑んだ多くの数学者たちの敗北の歴史でもあった。
そこに現れたのが、グレゴリ・ペレリマン。旧ソ連出身の数学者。スケールの大きな才能に恵まれ、同時に、極めて慎み深い性格でもある彼は、常人の到底及びもつかない真摯さと、超長期におよぶ勤勉さと自己統制力によって、2002〜2003年に発表した論文の中で、<ポアンカレ予想>に解答を与えた。物理学を援用するなど、数学者が思いもつかない極めて斬新な手法で。世界が、それを誤りでないことを検証し得たのは、それから2年後のことだった。
2006年、ペレリマンは、数学界のノーベル賞と言われる、フィールズ賞を受賞。しかし彼は、受賞を拒否。大きな名誉と莫大な賞金に目もくれず、サンクトペテルブルグ郊外で、人々との関わりをほとんど断った、孤独な生活の中にあると言う。
何故、彼がそのような心境に至ったのか。その謎を解くための探索が本書の主題である。すなわち彼を知る数学者や恩師を訪ねての謎の究明という体裁を、この本はとる。その歴訪の過程で、トポロジーという数学領域の紹介を行ない、と同時に、ぺレリマンの人物像をも浮き彫りにする。そして最後に、ペレリマンを謎の行動へと駆り立てる原動力について推測する。
彼は周到な計画のもと、長期間にわたり厳しく自らを律しながら、精神の崩壊を招くことなく、前人未到の<ポアンカレ予想>を正しく解決した。と同時にそれはすでに過去となった。世間の評価や賛辞など、どうでもよいのであって、正しく出来たのならば、次の領域へと進まねば…。そして彼は今、彼以外に誰も到達しえない前人未到の研究領域の中にただひとりいて、想像を絶する孤独と共に研究を続けて…。そんな彼の深い心の襞に、迫り得た極めて良質のドキュメントだった。
純粋に数学の解説書として読むには、確かに少々物足りないかも知れない。しかし、多くは比喩としてそこで述べられている数学的な概念には、誤りはない。故に、数学のある分野の深みを、イメージとして知ることは充分に可能なレヴェルとなっている。
常人の及びもつかない、余りに極端な世界を研究領域とする人間の、極めて優れた人間記録として、永く読み継がれる水準の書となっていることは確かだろう。
読み終わって、NHKのオンデマンドで、オリジナルの番組を観たくなった。
2013年4月4日に日本でレビュー済み
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数学の難題のひとつにポアンカレ予想というのがあります。
「単連結な三次元閉多様体は、三次元球面と同相と言えるか」
分かり易く言うと「スカイツリーに長~いロープを結びつけ、それを持って宇宙一周旅行をします。その旅を終え、スカイツリー上でロープを自分の手元に必ず回収できるでしょうか?」って事になり、これが「証明」出来ると宇宙は丸い、と言えるハズなのだそうです。
この難問を証明して見せたのは、ロシア人のグリゴリ・ペレルマン博士なのだが、本中で彼からの直接の言葉は皆無。しかも証明成功賞金約1億円や数々の栄誉ある賞を「辞退」するかなり職人気質な数学者なのだそうです。
フランス人のポアンカレの話は面白いのだが、むしろポアンカレ予想に挑んだ何人もの数学者達のサイドストーリーが結構楽しめた。
「数学とは、日常を違った角度から見直す学問」なんて物凄く印象に残った言葉のひとつで、時々そういう目線を持ってみよう、と思っています。
「単連結な三次元閉多様体は、三次元球面と同相と言えるか」
分かり易く言うと「スカイツリーに長~いロープを結びつけ、それを持って宇宙一周旅行をします。その旅を終え、スカイツリー上でロープを自分の手元に必ず回収できるでしょうか?」って事になり、これが「証明」出来ると宇宙は丸い、と言えるハズなのだそうです。
この難問を証明して見せたのは、ロシア人のグリゴリ・ペレルマン博士なのだが、本中で彼からの直接の言葉は皆無。しかも証明成功賞金約1億円や数々の栄誉ある賞を「辞退」するかなり職人気質な数学者なのだそうです。
フランス人のポアンカレの話は面白いのだが、むしろポアンカレ予想に挑んだ何人もの数学者達のサイドストーリーが結構楽しめた。
「数学とは、日常を違った角度から見直す学問」なんて物凄く印象に残った言葉のひとつで、時々そういう目線を持ってみよう、と思っています。
2011年12月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
例によってポアンカレ予想の証明の本です。
NHKが放送した番組を出版化したものです。
ペレルマンよりもポアンカレ予想とはどんなものかという点にかなり重点を置いていますが、なにせ高度な数学の世界を初心者に説明するわけですから、いったいなんのことやらっていう内容が続きます。
トポロジーとはっていうあたりは面白いんですけどね。
一方、ペレリマンその人にはほとんど光を当てていない感があります。まあ、番組としては、取材に応じてくれないわけですから、どうしてもそうなりますよね。
しかし、数学って面白いものだったんですね。
NHKが放送した番組を出版化したものです。
ペレルマンよりもポアンカレ予想とはどんなものかという点にかなり重点を置いていますが、なにせ高度な数学の世界を初心者に説明するわけですから、いったいなんのことやらっていう内容が続きます。
トポロジーとはっていうあたりは面白いんですけどね。
一方、ペレリマンその人にはほとんど光を当てていない感があります。まあ、番組としては、取材に応じてくれないわけですから、どうしてもそうなりますよね。
しかし、数学って面白いものだったんですね。