ブラジル、アマゾンの奥地で原始的な生活を営むヤノマミ族との150日間同居ルポ。
さすがに完全な現地生活は不可能だったらしく、近くの保健所に何度も”避難”しながらのルポ。
それほど過酷な環境ということだ。生活のすべてが驚愕の連続だが、出産シーンは我々では想像すらできない場面だ。文明というものを考えさせられる一冊。
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ヤノマミ 単行本 – 2010/3/20
国分 拓
(著)
ヤノマミ、それは人間という意味だ。ヤノマミはアマゾン最深部で独自の文化と風習を一万年以上守り続ける民族。シャーマンの祈祷、放埓な性、狩りへの帯同、衝撃的な出産シーン。150日に及んだ同居生活は、正に打ちのめされる体験の連続。「人間」とは何か、「文明」とは何か。我々の価値観を揺るがす剥き出し生と死を綴ったルポルタージュ。
- 本の長さ315ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2010/3/20
- 寸法3 x 14 x 20 cm
- ISBN-104140814098
- ISBN-13978-4140814093
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商品の説明
出版社からのコメント
「読売新聞 朝刊」 (河合香織氏) 2010/5/30号
映像よりもむしろ深く鋭くヤノマミに迫っている。読み進むにつれて、少しずつ周りの空気が濃密になっていくかのようだ。
映像よりもむしろ深く鋭くヤノマミに迫っている。読み進むにつれて、少しずつ周りの空気が濃密になっていくかのようだ。
著者について
国分 拓 (こくぶん・ひろむ)
1965年宮城県生まれ。1988年早稲田大学法学部卒業後、NHK入局。現在、大型企画開発センター・専任ディレクター。これまで手掛けた番組に、「フィリピン出稼ぎボクサー」「ETVスペシャル 森の奥 森の声」「NHKスペシャル 隔絶された人々 イゾラド」などがある。
1965年宮城県生まれ。1988年早稲田大学法学部卒業後、NHK入局。現在、大型企画開発センター・専任ディレクター。これまで手掛けた番組に、「フィリピン出稼ぎボクサー」「ETVスペシャル 森の奥 森の声」「NHKスペシャル 隔絶された人々 イゾラド」などがある。
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2010/3/20)
- 発売日 : 2010/3/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 315ページ
- ISBN-10 : 4140814098
- ISBN-13 : 978-4140814093
- 寸法 : 3 x 14 x 20 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 147,317位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 31,855位人文・思想 (本)
- - 32,007位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年10月10日に日本でレビュー済み
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アマゾン奥地で1万年以上同じ生活をつづけている原住民の生活。文章が秀逸すぎて、そこにいるかのような感覚にさせてくれます。果たしてわたしはそこへ放り込まれて生きていけるんだろうかと考えたら絶対無理です。最強の人類。独特の生死感は理解できない部分も多いけど、地球ってバラエティ豊かでほんとおもしろいと思いました。
2023年1月30日に日本でレビュー済み
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ヤノマミの世界では、産まれたばかりの子どもは人間ではなく精霊であり、人間となるのは母親が子どもを抱き上げ、家に連れ帰った時だという。
精霊のまま天に送るか、人間として迎え入れるかは母親次第。
精霊として天に送る場合は、白蟻の巣に嬰児を入れ、白蟻に食べさせる。
嬰児はわずか3週間で白蟻に食べつくされ骨さえ残らない。
3週間後、収めた巣を燃やす。
ヤノマミ族の集落ワトリキでは20人の子どもが生まれ、その半数が天に返されている。
ワトリキにはただ、生と死だけがあった。
善悪や倫理や文明、法律、掟を超えたむき出しの生と死だけがあった。
ヤノマミは、生まれ、殺し、死に、土にかえっていく円環の一部であることを自覚している。
森で生まれ森を食べ、森に食べられる。
ただそれだけの存在として森にあることを受け入れている。
「文明」が浸食してくる今、果たしていつまでヤノマミの生き方が続いていくのだろう。
精霊のまま天に送るか、人間として迎え入れるかは母親次第。
精霊として天に送る場合は、白蟻の巣に嬰児を入れ、白蟻に食べさせる。
嬰児はわずか3週間で白蟻に食べつくされ骨さえ残らない。
3週間後、収めた巣を燃やす。
ヤノマミ族の集落ワトリキでは20人の子どもが生まれ、その半数が天に返されている。
ワトリキにはただ、生と死だけがあった。
善悪や倫理や文明、法律、掟を超えたむき出しの生と死だけがあった。
ヤノマミは、生まれ、殺し、死に、土にかえっていく円環の一部であることを自覚している。
森で生まれ森を食べ、森に食べられる。
ただそれだけの存在として森にあることを受け入れている。
「文明」が浸食してくる今、果たしていつまでヤノマミの生き方が続いていくのだろう。
2021年9月3日に日本でレビュー済み
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人間とは、、、と、深く考えることができました。
2020年11月22日に日本でレビュー済み
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読むことでホモサピエンスとしての我々が原初にどういった暮らしをしていたかの一片を垣間見れるタイムマシーン体験のような作品。
生と死が隣り合わせの環境。生きるために獲物を捉え、感謝する。富はため込まない。精霊と交信する。仲間との会話を通じて信頼関係を育む。
要所要所に写真が載っているが、その表情は日本人にそっくり。作中にもあるようにベーリング海峡を渡った、元は同じモンゴロイド。考えさせられるものがあった。
生と死が隣り合わせの環境。生きるために獲物を捉え、感謝する。富はため込まない。精霊と交信する。仲間との会話を通じて信頼関係を育む。
要所要所に写真が載っているが、その表情は日本人にそっくり。作中にもあるようにベーリング海峡を渡った、元は同じモンゴロイド。考えさせられるものがあった。
2020年2月20日に日本でレビュー済み
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NHKオンデマンドのNスペを見て、衝撃のあまりもっと映像の背景の情報がほしくてこの本を手に取りました。
個人的には映像を先に見ていて良かったと思います。映像は映像で見たときの、語られ過ぎないままただ「感じた」あの体験がとても貴重なものだったからだと思うからです。
本書を読むと映像よりも彼らの心理や世界観などがよくわかりますが、衝撃は映像ほどでは無いにしても「思考する」ということと全力で対面させてくれたのは本書の方でした。
この作品についての感想を言語化することは難しいです。ただ本書にもあった通り、思考するということだけが自分にできるただ一つのことだと思いました。
映像、本書ともに出会えたことを感謝したいです。
個人的には映像を先に見ていて良かったと思います。映像は映像で見たときの、語られ過ぎないままただ「感じた」あの体験がとても貴重なものだったからだと思うからです。
本書を読むと映像よりも彼らの心理や世界観などがよくわかりますが、衝撃は映像ほどでは無いにしても「思考する」ということと全力で対面させてくれたのは本書の方でした。
この作品についての感想を言語化することは難しいです。ただ本書にもあった通り、思考するということだけが自分にできるただ一つのことだと思いました。
映像、本書ともに出会えたことを感謝したいです。
2021年1月3日に日本でレビュー済み
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アマゾン(ここではない)のヤノマミ族との150日間の生活をまとめた、HNK取材班によるドキュメント。
とても読みやすい文章と、多くの写真で最後まで楽しめました。
ヤノマミの人々の様々なエピソードを通じ、こういった先住民保護が単なる「文明」側のエゴイズムのようにも感じられ、考えされられます。
滞在中、取材班が目撃することになる間引きの瞬間なども丁寧に描写され、目撃者の心情とともにその衝撃がよく伝わってきます。
ただ、もう少し人類学的な視点というか、科学的な見方もあるとより良かったのではと感じました。
必ず存在するであろう小集団(シャボノ)での遺伝子多様性の問題や、祭事を大切にする文化の由来(他シャボノとの遺伝子交流?)、間引きの多さの原因等(口減らしのみが理由なのか?)、興味が尽きず、この本のみでは物足りなさを感じます。
何も体験していない者がなにを偉そうにと言われればそれまでですが、後半に進むにつれ少々ケレン味の強い文章が多くなり、これも少し残念に思いました。
スザナの嬰児への眼差し、ローリのその瞬間の著者の反応に対する周囲の女たちの反応(アハフー)など、とても興味深いです。
ですが、結果的にそれらがよく書かれた感傷的な文章と、「女たちの大きな理由」として本が終わってしまうのは残念でした。
とはいえ、総じて面白い本であることは間違いなく、全ての方にお薦めです。
映像の方は未視聴ですが、いずれかの形で視聴したいと思いました。
とても読みやすい文章と、多くの写真で最後まで楽しめました。
ヤノマミの人々の様々なエピソードを通じ、こういった先住民保護が単なる「文明」側のエゴイズムのようにも感じられ、考えされられます。
滞在中、取材班が目撃することになる間引きの瞬間なども丁寧に描写され、目撃者の心情とともにその衝撃がよく伝わってきます。
ただ、もう少し人類学的な視点というか、科学的な見方もあるとより良かったのではと感じました。
必ず存在するであろう小集団(シャボノ)での遺伝子多様性の問題や、祭事を大切にする文化の由来(他シャボノとの遺伝子交流?)、間引きの多さの原因等(口減らしのみが理由なのか?)、興味が尽きず、この本のみでは物足りなさを感じます。
何も体験していない者がなにを偉そうにと言われればそれまでですが、後半に進むにつれ少々ケレン味の強い文章が多くなり、これも少し残念に思いました。
スザナの嬰児への眼差し、ローリのその瞬間の著者の反応に対する周囲の女たちの反応(アハフー)など、とても興味深いです。
ですが、結果的にそれらがよく書かれた感傷的な文章と、「女たちの大きな理由」として本が終わってしまうのは残念でした。
とはいえ、総じて面白い本であることは間違いなく、全ての方にお薦めです。
映像の方は未視聴ですが、いずれかの形で視聴したいと思いました。
2018年10月18日に日本でレビュー済み
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異世界の事を余す事なく書き綴るこの文章力に賞賛を送りたい。
読んでいて悲しくなった。文明化された人間と、原始的生活を送る人間。その間に隔てるものは、生まれ育った環境のみである。
人間は同じコミュニティで共同幻想を作り出す。違う共同幻想が戦わば、より欲望を満たす共同幻想が勝つのは世の常だ。
原始社会は資本主義に破壊されていっている。若者はだんだんと出稼ぎにいくようになり、物資を求め、原始的社会から離れていく。長老は悲しみ、どうしようもない現実を受け入れれないでいる。
狩猟採集民族と現代人、どちらが幸せなのだろうか?
欲望を満たされるのは現代人だが、幸せの質でいうと果たして・・・?
考えさせられる本だった。
これと同時にサピエンス全史を読む事をおすすめする。
読んでいて悲しくなった。文明化された人間と、原始的生活を送る人間。その間に隔てるものは、生まれ育った環境のみである。
人間は同じコミュニティで共同幻想を作り出す。違う共同幻想が戦わば、より欲望を満たす共同幻想が勝つのは世の常だ。
原始社会は資本主義に破壊されていっている。若者はだんだんと出稼ぎにいくようになり、物資を求め、原始的社会から離れていく。長老は悲しみ、どうしようもない現実を受け入れれないでいる。
狩猟採集民族と現代人、どちらが幸せなのだろうか?
欲望を満たされるのは現代人だが、幸せの質でいうと果たして・・・?
考えさせられる本だった。
これと同時にサピエンス全史を読む事をおすすめする。