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ロスト・シティZ 探検史上、最大の謎を追え 単行本 – 2010/6/29
- 本の長さ337ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2010/6/29
- ISBN-10414081425X
- ISBN-13978-4140814253
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商品の説明
著者からのコメント
人々の目の前から消え去った冒険家や探検家の多くは
大衆の好奇の目にさらされて、ときに嘲笑の対象に
なることもあった。
しかし、ぼくにはどうしても彼らを酔狂な人間として
片付けることができないのだ。
彼らは自分自身に正直に生き、生きるべくして
死ぬ道を選んだ。
多くの人には迷惑をかけたかもしれないが、
しかし、それは決して完全に間違った選択であったとは
いえないはずだ。
~アマゾンの奥に消えた探検家の歩みが人類史を覆す
発見に繋がるそのときまで、「Z」への謎解きは
終わることがないのだ。 〔巻末解説より〕
出版社からのコメント
インディ・ジョーンズのモデルともなった伝説のイギリス人探検家
パーシー・ハリソン・フォーセット。
かつてエルドラードと呼ばれた南米の幻の都市Zの存在を確信した彼は、
1925年の遠征で、アマゾンの奥地へと消えたまま二度と戻らなかった。
果たしてフォーセットは生きているのか? そしてZは存在するのか?
その謎を解くべく様々な人物がアマゾンへと旅立っていったが、
殺人的に過酷なアマゾンの自然と侵入者に敵対的な先住民インディオの
手によって命を落とした人の数は、これまで100人を下らないという。
「20世紀探検史上、最大の謎」と呼ばれ、世界を熱狂させたこの冒険に、
今ふたたび著者が挑む!
【映画情報】
ブラッド・ピットが原稿を読んで
即、映画化を決定!
自らプロデュース兼主演のフォーセット役を演じる。
監督はジェイムズ・グレイ。
パラマウントから2012年公開予定!
著者について
ジャーナリスト。2003年からニューヨーカー誌のスタッフ・ライターを務める。本書が初の著作。
これまでにあらゆる記事----「ニューヨーク市の地下水道トンネル網」「刑務所内で結成されたギャング集団アーリアン・ブラザーフッド」「巨大イカ漁」「シャーロック・ホームズ研究の世界的権威のミステリアスな死」など----を書き、そのいくつかは
最新刊 The Devil and Sherlock Holmes: Tales of Murder,
Mudness and Obsession(Simon & Schuster社刊)に収められている。
ニューヨーク・タイムズ・マガジン誌、アトランティック誌、
ワシントン・ポスト紙、
ウォール・ストリート・ジャーナル紙などにも記事を書いている。
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2010/6/29)
- 発売日 : 2010/6/29
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 337ページ
- ISBN-10 : 414081425X
- ISBN-13 : 978-4140814253
- Amazon 売れ筋ランキング: - 289,001位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 76,766位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
歴史上ならコロンブスやマゼラン、日本では植村直己、現代なら角幡唯介。
さて、探検家 パーシー・フォーセット。
日本語版wikiのページもない。
しかし、このひとほど有名な探検家は誰もいない。
どういうことか。
サファリハットに鉈を片手にジャングルを切り開く男の物語。
人々が漠然と思い描く「探検家」のイメージ、
それは彼、パーシー・フォーセットから来ているのだ。
フォーセットはアマゾンに魅せられた。
そしてアマゾンにはかつて高度な文明があったと信じ、
それを探すため遂にジャングルに行ったまま帰ってこなかった。
「秘境を求め ジャングルに消えた 探検隊」
この響きに、世界中がロマンを掻き立てられ
彼を基にした創作が溢れ、100人以上が実際に死んだ。
フォーセットは自分の名声を否定するような人ではなかったが、
真に求めたのは学術的証明であり、黄金都市といわれる富を欲したわけではない。
しかしフォーセットの偉業は、むしろフィクションに影響を遺したことだと思う。
彼自身は知らずとも、あらゆる空想の冒険がフォーセットの最期から始まったのだ。
もし彼がそれを知ったら、後世に残した影響についてどう思っただろうか。
的外れと憤慨するか、大したものだと喜ぶか、どちらもあり得る気がする。
結論からいえばフォーセットの考えは正しかった。
しかし発見をしても、説明できなければ証拠もただのモノだ。
彼の時代には、彼の直観を裏付けるだけの科学観がまだ無かったのだ。
如何なる才能も時代という枠組みは超えられない。
本書は現代からすると歪を通り越して邪悪とすら言いたくなる、
フォーセットの時代の白人的考古学観も分析しているのが面白い。
アウトドア作家でなくジャーナリストだからこそ出た目線だ。
フォーセット自身の数奇な人生とそれを取り巻く激動の時代、
そして彼の最期の真相以外は解明された現代という三層構造で、
失われた都市Zに著者は挑んでいく。
因みにブラッド・ピットのプランBによって本作は映画化されており、
なんと配給はAmazonでアマゾンで撮影され、現在ならPrime Videoで観られる。
本書を読んだ人、或いは読もうかと思ってるひとにもお勧めである。
アマゾン探検物語である。
著者は、ニューヨーカー誌のスタッフライター。
本作の映画化権をブラッドピットが買ったそうだ。
この本の感想を一言で表すなら、「まともではない」。
アマゾンのジャングルに眠る、エルドラド=ロストシティZを
求めて、森の中を分け入る探検家。
そこにあるのは、疫病、化膿、人食い民族、餓え、毒虫であり、
衰弱して、死、が必ず待つ。何一つ、味わいたいとは思えない。
本を通してすら、経験を共有したいと思えない一話ばかりである。
本を読み終えてもフォーセットのようにはならないし、なりたくもない。
だが、著者は、フォーセットの足跡を辿るかのように
ジャングルに入っていく。
フォーセットがジャングルの奥地で行方不明となるや、当時の他の
探検家たちが一斉に、ジャングルに捜索を開始したそうで、それは、
ロストシティを探索する冒険家よりも多かったそうである。
フォーセットの魅力がそうさせたという見方もあると思うが、
そうではないように思う。
エルドラドを探すよりも、フォーセットを見つけ出すほうが簡単と見た
冒険家が、手軽な栄誉を得るために、浅いジャングル探検を行ったのでは
ないだろうか。
結局は、探検のための探検。
「悪魔の証明」、いないことを証明することは不可能であるように、
エンドラドがないことを証明することは不可能であり、それ故に、
人をひきつけてやまないのである。
とても引き込まれる内容で、ズンズン読みすすめてしまいました。
ちなみに最後のオチというか余韻も心地よく、"探検"に興味のある人やインディー・ジョーンズなどが好きだった人たちは打って付けの一冊かと思います。
近々ベネディクト・カンバーバッチがこの本の映画版を主演するらしいので、そちらも楽しみです。
C・ドイルの『失われた世界』をこよなく愛する者としては思わずジャケ買い。
アマゾン奥深く眠る謎の古代文明を追い求め密林に消えた伝説の探検家と、
現代の世にテクノロジーの恩恵を受けながらその足跡を追う筆者の姿が交互に描かれる。
幻の古代都市は謎のままというお決まりの結末の筈がアッと驚くどんでん返しが待っている。
但、筆者がこの事実を知らずに旅立ったのかは定かではない。ロマンはあっても虫地獄の魔境には行きたくない。
それにしてもアマゾンの変貌には唖然呆然。
100年前の話にリアリティをもたせているのは、主人公のハリソン・フォーセット(名前も似ている)の魅力もさることながら、著者自らが、アマゾンまで出向いて答えを求めようとしているところにある。
ワクワクしない訳がない。
1925年に、アマゾンの奥地でZと呼ばれる古代都市をたずねて姿を消した探検家フォーセットを辿る記録である。
どうやらこのフォーセットという人物は、多くの人をとりこにするらしい。
あの、コナンドイルの「失われた世界」も彼がモデルだという。
そして著者もその一人になる。
著者がフォーセットの足跡を辿るシーンと、フォ−セットの最後の探検の記録がまるで映画のように交錯し、一体フォーセットの手掛かりはどうなったのか、ロストシティZは、存在したのか。と一気に読み進んでしまう。
そして、よくできた結末が待っている。
秘境を求める人間の性質はすばらしい。
だからこそ、人類が発展してきたのだと理解できる。