「親鸞の本」といえば、まずは『歎異抄』を思い出す人が多いのではないか。ただ、あの本は、弟子の唯円による著作である。まあ、親鸞の教えを伝える本ではあるが、正確には「親鸞の本」ではない。では、親鸞が自ら著したものの代表はなんだろうかというと、素直に考えれば、それは『教行信証』である。この代表作のおおよその内容を圧縮し、さらに詩句のかたちにしたものが「正信偈」である。この本では、その「正信偈」が、この道の大家である早島氏によってわかりやすく解説されている。少し学問的な「親鸞入門」といったところだ。
「正信偈」は真宗の人間ならそらんじているのがあたりまえ、というほど、真宗においては重要なものである。よって、その概要をおさえておくことは、真宗という教団の性格を把握することにもつながる。「真宗入門」も同時にできるというわけだ。そのようにして日本の伝統的仏教教団のひとつについて知る、という手もあるのだ。
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正信偈をよむ 新装版: 入門教行信証 (NHKライブラリー 20) 新書 – 1995/11/1
早島 鏡正
(著)
- 本の長さ349ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日1995/11/1
- ISBN-10414084020X
- ISBN-13978-4140840207
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「正信偈」の魅力と「教行信証」に見る親鸞のこころ、浄土の荘厳と仏智の世界を明かす。綿密な考証と深い信仰にもとづくいままでにない完璧な経典解説によって、新たな仏教理解へと誘う入門書。94年刊の新装版。
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (1995/11/1)
- 発売日 : 1995/11/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 349ページ
- ISBN-10 : 414084020X
- ISBN-13 : 978-4140840207
- Amazon 売れ筋ランキング: - 825,067位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年9月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
正信偈を初めて内容を見ていこうとする人に向いていると思います。
実は、読み始めてなぜか見覚えがあるなと思ったら、自分の本箱にもう一冊ありました。
何冊あっても問題ないような本です。
かといって2冊入らないので1冊は知人にプレゼントしました。
実は、読み始めてなぜか見覚えがあるなと思ったら、自分の本箱にもう一冊ありました。
何冊あっても問題ないような本です。
かといって2冊入らないので1冊は知人にプレゼントしました。
2009年3月7日に日本でレビュー済み
四年程前に購入したときはよくわからなかった。
その後色々と勉強して今回読み直してみると、早島先生の領解が身に染みた。
「仏教は念仏である」
本書を通して早島先生が深いお念仏の生涯を送られたことが伝わってきた。
これからも何度も読み返したい書のひとつとなった。
それにしても、NHKライブラリーは良書の宝庫だと思う。
絶版になった早島先生の蓮如の本も復刊して欲しい。
その後色々と勉強して今回読み直してみると、早島先生の領解が身に染みた。
「仏教は念仏である」
本書を通して早島先生が深いお念仏の生涯を送られたことが伝わってきた。
これからも何度も読み返したい書のひとつとなった。
それにしても、NHKライブラリーは良書の宝庫だと思う。
絶版になった早島先生の蓮如の本も復刊して欲しい。
2012年4月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
子供のころから不完全ながら、そらんじることができるお経さまですが、内容があまり解っていない。内容を理解するのによい本だと思う。文明の発達した現代では、「他力」と呼ばれる仏教の信仰が非常に困難になっている。お経の内容を理解しようとする姿勢そのものも「自力」と呼ばれたりするかもしれない。しかしながら、仏教を理解したうえで先に進もうということでは、本書が手助けになるのではないか。
2020年1月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者は正信偈では阿弥陀仏と釈迦仏、さらに7人の高僧の徳が詳述されているという。 しかし釈迦は阿弥陀仏の本願を衆生に伝えるために現世に派遣されたものでその徳は記述されていない。 奇怪なことに釈迦は入滅後700年して龍樹が現れ大乗仏教を広めると記別した。 釈迦の存命中に大乗仏教はその形さえなかった。 なぜ釈迦は龍樹や大乗仏教という固有名詞を知っていたのか。 これは釈迦の名を騙った龍樹の後世での創作であろう。 龍樹は第2の釈迦とされ八宗の祖師として尊敬されている。 親鸞は大乗仏教が西インドで創作されたことは知っていた。 しかしこれが釈迦とは無関係の新作仏教であることに気づいていたのか。 龍樹の功績は仏道には難行と易行があり念仏による易行を進めたことにある。 それは南無阿弥陀仏を唱えれば阿弥陀仏が飛来して悪逆の衆生をも漏れなく浄土に連れて行ってくれる他力本願の宗教である。 ここに他宗教とは決定的に異なる教理が生まれる。 悪人正機説ほど誤解を生む教説はない。 浄土真宗の最大の弱点である。 しかしここから仏教は念仏であるという神話が始まった。