一言で言えば、強い戦国大名のイメージがぐらつく本です。
戦国大名も苦労してるんだぜ…って感じると思います。
特に、毛利元就と、その嫡子の隆元(毛利輝元の父)の苦労は、涙さえ出る程です。
…どっかのゲームで、緑色のすっとんきょうなかっこしている元就とは、全然イメージ違いますよ。
また、著者が参考にした史料の引用や出典が多く、そういう点では歴史学の本の王道をいってます。
個人的には、第六章の海賊衆の世界が、面白かったです。村上武吉がかっこいいです。それこそ、戦国なんとかゲームは、次には是非、彼をキャラに加えて欲しいです。
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戦国争乱を生きる: 大名・村、そして女たち (NHKライブラリー 209) 単行本 – 2006/12/1
舘鼻 誠
(著)
- 本の長さ313ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2006/12/1
- ISBN-104140842091
- ISBN-13978-4140842096
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2006/12/1)
- 発売日 : 2006/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 313ページ
- ISBN-10 : 4140842091
- ISBN-13 : 978-4140842096
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,248,005位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年7月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2014年9月19日に日本でレビュー済み
かなり前から入手したかったのですが、結局今頃読むことになりました。
内容は
・実はそんなに強力でもなかった?戦国大名
・結構したたかな村の人たち
・結構実力を持っていた戦国の女性達
・実は「海賊」じゃない海賊
と、かなりおおざっぱにまとめると主にこんな内容です。
そして、これらの背景には現在の日本からは想像できない気候変動による飢饉、地震などの災害の多発があり、現在では考えられない行為に走らないと生き延びられなかった厳しい事情があったことが描かれます。
大河ドラマなどでしかこの時代を知らない人にとっては目から鱗の話ばかりですが、これらの史実が平易な言葉で、また諸史料も駆使して書かれており大変読みやすいです。
著者の本来の専門分野は毛利氏のようですが、事例は小田原北条氏や武田氏、上杉氏など他氏の話も沢山載っていてあきさせないものになっています。
ただ、内容は現在の研究の総まとめのようになっており、戦国時代を詳しく調べてきた人には「これ他の本で読んだことがある」というものばかりかも。
よって、戦国時代をちゃんとこれから勉強しようという初心者の方にこの本はお薦めです。
内容は
・実はそんなに強力でもなかった?戦国大名
・結構したたかな村の人たち
・結構実力を持っていた戦国の女性達
・実は「海賊」じゃない海賊
と、かなりおおざっぱにまとめると主にこんな内容です。
そして、これらの背景には現在の日本からは想像できない気候変動による飢饉、地震などの災害の多発があり、現在では考えられない行為に走らないと生き延びられなかった厳しい事情があったことが描かれます。
大河ドラマなどでしかこの時代を知らない人にとっては目から鱗の話ばかりですが、これらの史実が平易な言葉で、また諸史料も駆使して書かれており大変読みやすいです。
著者の本来の専門分野は毛利氏のようですが、事例は小田原北条氏や武田氏、上杉氏など他氏の話も沢山載っていてあきさせないものになっています。
ただ、内容は現在の研究の総まとめのようになっており、戦国時代を詳しく調べてきた人には「これ他の本で読んだことがある」というものばかりかも。
よって、戦国時代をちゃんとこれから勉強しようという初心者の方にこの本はお薦めです。
2007年1月24日に日本でレビュー済み
戦国社会の幕開けから天下統一までを論じた概説書だが、出来事を時系列に羅列した概説書とは全く異なるところが本書の魅力。
どの章にも、生きた人間のドラマが登場する。
家臣や村人から常に力量を試されていた戦国大名
毎年のように村を襲う飢饉や災害、その過酷な社会を生きるため、雑兵となって戦場に行き、掠奪をして生活の糧を稼いだ村人
ときには夫すら改めてしまう猛き戦国の妻
海の治安維持を担った海賊
そして有名な秀吉の小田原征伐も、秀吉サイドではなく、攻撃された北条氏とその領国の民の視点から描いていく
そのどれもが新鮮な内容で、食うか食われるかの戦国社会の空気がリアルに伝わってくる。
このため、310ページというボリューム感にもかかわらず、一気に読んでしまった。
研究者の書いた本にしては、わかりやすい文章も、一般人には助かるところ。
ただ、現代文のあとに引用される括弧内の史料は、流れをとめてしまうところもあり、ここは、とばして読んだほうがわかりやすいかな。
そんななか、西国の雄として知られる毛利元就の子に生まれ、その重圧と闘いながら政務を全うした息子隆元の心境を綴る「父の偉業・子の重圧」は、これまでにない戦国大名論で、泣かせる!
戦国時代の入門書として、いま一押しの書物だろう。
大河ドラマの時代背景を知る上でもお薦め。
こうなると、本書では触れられなかった、この著者による信長論が読みたくなる。
どの章にも、生きた人間のドラマが登場する。
家臣や村人から常に力量を試されていた戦国大名
毎年のように村を襲う飢饉や災害、その過酷な社会を生きるため、雑兵となって戦場に行き、掠奪をして生活の糧を稼いだ村人
ときには夫すら改めてしまう猛き戦国の妻
海の治安維持を担った海賊
そして有名な秀吉の小田原征伐も、秀吉サイドではなく、攻撃された北条氏とその領国の民の視点から描いていく
そのどれもが新鮮な内容で、食うか食われるかの戦国社会の空気がリアルに伝わってくる。
このため、310ページというボリューム感にもかかわらず、一気に読んでしまった。
研究者の書いた本にしては、わかりやすい文章も、一般人には助かるところ。
ただ、現代文のあとに引用される括弧内の史料は、流れをとめてしまうところもあり、ここは、とばして読んだほうがわかりやすいかな。
そんななか、西国の雄として知られる毛利元就の子に生まれ、その重圧と闘いながら政務を全うした息子隆元の心境を綴る「父の偉業・子の重圧」は、これまでにない戦国大名論で、泣かせる!
戦国時代の入門書として、いま一押しの書物だろう。
大河ドラマの時代背景を知る上でもお薦め。
こうなると、本書では触れられなかった、この著者による信長論が読みたくなる。