少し前の本になりますが、とても興味深く読みました。
以前、違うところで
「結婚というものを色でイメージすると、
女性は白やパステルピンク、ベビーブルーといった
淡い色をイメージするのに対し、
男性は紺やグレイなど、暗めで重い色をイメージする」
と、書かれていたものを読んだことがあります。
その時は、男女の性差で結婚というものに対する意識は
単純に=幸せ、というものでもないんだな、と思いましたが。
(男性の方が結婚に対する責任や経済的なことを女性よりも
現実的なものとしてとらえるからですよね)
こちらの本を読んでみますと、男性の未婚の理由の根本は
それ以前の問題からくるんだ、と、ちょっと驚きました。
つまり「出会いがない」「チャンスがつかめない」「決断が出来ない」。
‥‥これでは確かに結婚への道のりは遠いかもしれませんね。
結婚って、相手ありきのことですから。
男性だけでなく、女性も含め、ある程度は利他的にならないと。
あくまでも感覚としてですが。
7歳以上の年の差の夫婦が全体の1割というのはシビアかな。
私の周りには10歳前後の年の差で結婚されてる方も多いです。
ただ、ご主人は30歳前後、奥様は二十歳前後での結婚がほとんどですので、
本書で言われていることは‥‥間違ってはいないように思います‥‥。
本書は、結婚をぼんやりと考えている方には最適かもしれません。
この実態=自分の現状であったなら、きっと目が覚めます。
¥814¥814 税込
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30代未婚男 (生活人新書 185) 新書 – 2006/6/1
大久保 幸夫
(著)
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購入オプションとあわせ買い
急増する「30代未婚男」。社会現象化する「30代未婚男」。
彼らはなぜ結婚しないのか? それとも、結婚できないのか?
リクルートワークス研究所を中心に、この社会現象を徹底検証!
今、明かされる、彼らの理由。
彼らはなぜ結婚しないのか? それとも、結婚できないのか?
リクルートワークス研究所を中心に、この社会現象を徹底検証!
今、明かされる、彼らの理由。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2006/6/1
- ISBN-104140881852
- ISBN-13978-4140881859
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商品の説明
著者からのコメント
少子化の背景には未婚・晩婚問題がある。そして男性未婚者は30代前半で2人に1人、30代後半で4人に1人もいる。いったい30代男性に今何が起こっているのか?その謎に迫るべく、未婚男性のインタビューを重ね、500人のアンケートを実施し、女性や専門家に解説を求め、10の理由にたどり着いた。
出版社からのコメント
身近に増える30代未婚男。2000年の調査では30代男性の3分の1は未婚、しかもその数は急増し、現在では2人に1人が未婚となりかねない状況です。生涯未婚率もあわせて上昇しており、「結婚するのが当たり前」という前提が崩れかかっています。
こうした状況をふまえ、本書では30代未婚男をとりまく社会状況、恋愛状況、結婚状況を詳細にリサーチおよびインタビューし、「なぜ彼らが結婚しないのか」という難問に答えてみました。
こうした状況をふまえ、本書では30代未婚男をとりまく社会状況、恋愛状況、結婚状況を詳細にリサーチおよびインタビューし、「なぜ彼らが結婚しないのか」という難問に答えてみました。
抜粋
この本では、30歳から39歳までの男性にターゲットを絞り、一度も法律上の結婚を経験していない人を「30代未婚男」と定義しよう。そして、「なぜ男性が未婚化しているのか」という難問に答えてみようと思う。(「はじめに」より抜粋)
著者について
大久保幸夫(おおくぼ・ゆきお)
リクルートワークス研究所長。一九八三年一橋大学経済学部卒。著書に『キャリアデザイン入門』『上司に「仕事させる」技術』などがある。
畑谷圭子(はたや・けいこ)
(株)リクルートワークス研究所客員研究員。一九八六年立教大学文学部心理学科を卒業後(株)リクルート入社。GCDF-Japanキャリアカウンセラー。
大宮冬洋(おおみや・とうよう)
ライター。一九七六年埼玉県生まれ。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリングなどを経て、〇二年よりフリー。ビジネス誌や料理誌などで活躍中。
リクルートワークス研究所長。一九八三年一橋大学経済学部卒。著書に『キャリアデザイン入門』『上司に「仕事させる」技術』などがある。
畑谷圭子(はたや・けいこ)
(株)リクルートワークス研究所客員研究員。一九八六年立教大学文学部心理学科を卒業後(株)リクルート入社。GCDF-Japanキャリアカウンセラー。
大宮冬洋(おおみや・とうよう)
ライター。一九七六年埼玉県生まれ。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリングなどを経て、〇二年よりフリー。ビジネス誌や料理誌などで活躍中。
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2006/6/1)
- 発売日 : 2006/6/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 240ページ
- ISBN-10 : 4140881852
- ISBN-13 : 978-4140881859
- Amazon 売れ筋ランキング: - 276,819位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年9月2日に日本でレビュー済み
結婚が絶対に正しい、素晴らしいという前提で書かれている。「未婚男性は50%、既婚男性は70%の人が結婚に満足しているから、結婚は幸福だ」と真顔で書いてありますよ。それぞれの人間に個別の考え方は無いという前提でしょうか?結婚しても3人に1人は幸福ではないという点はどうですか?
そもそも全体的に「最近の若者の事をわかってます」みたいな雰囲気で文章を書いておりますが、どこか見下している感じがありますし、いずれにせよ頭に「結婚は万人にとって素晴らしい」という考えがついて離れないんだと思います。
そもそも全体的に「最近の若者の事をわかってます」みたいな雰囲気で文章を書いておりますが、どこか見下している感じがありますし、いずれにせよ頭に「結婚は万人にとって素晴らしい」という考えがついて離れないんだと思います。
2014年2月12日に日本でレビュー済み
層が増えるに足るデメリットの羅列に終始する、侮蔑的タイトル通りの男叩き。無策で真面目に書いてない。
2013年1月18日に日本でレビュー済み
少し前の本ですが、未婚の中年男性を取り扱っている。
30代、40代の未婚率のデーターは衝撃的。
その後のインタビュー編がよくない。
花婿学校の人やクラブのママの話などありきたりで、かつ参考にならない。
しかし、世の中の婚姻状況をざっくり認識する上では有用な情報がいくつもあった。
30代、40代の未婚率のデーターは衝撃的。
その後のインタビュー編がよくない。
花婿学校の人やクラブのママの話などありきたりで、かつ参考にならない。
しかし、世の中の婚姻状況をざっくり認識する上では有用な情報がいくつもあった。
2006年8月6日に日本でレビュー済み
女性についてはよく語られる「賞味期限」。コチラはバイオロジカル
にある程度根拠があるので「危機感」もそれ相応なのに対し、男の
賞味期限はいまいち明解ではない・・・・よってズルズル進む晩婚化。
そういうまぁその内くんにモタモタしてると一生独りだゾ!!と激し
い脅しをかける本書。そうです、本書のようにはっきり言ってあげれ
ばいいんですよ。40すぎて子供つくったら自分が現役の間は子供は
成人しないんですよ・・・と。
もう身の回りにお節介をやいてくれるおじちゃんおばちゃんはいない。
30代男性諸君これを読んで少しは焦るんだ!!
にある程度根拠があるので「危機感」もそれ相応なのに対し、男の
賞味期限はいまいち明解ではない・・・・よってズルズル進む晩婚化。
そういうまぁその内くんにモタモタしてると一生独りだゾ!!と激し
い脅しをかける本書。そうです、本書のようにはっきり言ってあげれ
ばいいんですよ。40すぎて子供つくったら自分が現役の間は子供は
成人しないんですよ・・・と。
もう身の回りにお節介をやいてくれるおじちゃんおばちゃんはいない。
30代男性諸君これを読んで少しは焦るんだ!!
2007年2月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
女性の未婚、晩婚化に関しては、大きな話題となり、また関連本も出版され、「結婚や出産によって失うものがあまりにも大きいからだ」という、ある種のコンセンサスが出来ているが、同様に増加した、「男性の未婚、晩婚化」に関しては、殆ど正面に取り上げられておらず、その難問に向けて、三人三様の意見を出し合った本。
今までの「結婚論の本」は正直女性向きが多く、男性読者に取って読みにくい(コーナーの配置上も含め)買いにくい本が多かったが、こういう冒険的な題名の本もひとつぐらいあってもいいのでは??
まあ、とにかくデーターは豊富。第3章から、第7章までのインタビュー等を読んでいると、男性から見て、腹の立つ意見もあるが、部分部分に現代女性の痛烈な批判も。
ただ、最後まで「結婚前の話」で終始していて、友人が先輩から結婚生活を聞いて、結婚にブレーキがかかっている事実に対しては、なんら提案がない。結婚直前の両家の顔合わせから、共稼ぎ夫婦の転勤時の対応、若夫婦の親の介護から、家庭内離婚、果ては高い離婚率まで、結婚後に起こりうるであろう事態にもっと切り込んで、男女ともに読める続編が望まれるところである。
今までの「結婚論の本」は正直女性向きが多く、男性読者に取って読みにくい(コーナーの配置上も含め)買いにくい本が多かったが、こういう冒険的な題名の本もひとつぐらいあってもいいのでは??
まあ、とにかくデーターは豊富。第3章から、第7章までのインタビュー等を読んでいると、男性から見て、腹の立つ意見もあるが、部分部分に現代女性の痛烈な批判も。
ただ、最後まで「結婚前の話」で終始していて、友人が先輩から結婚生活を聞いて、結婚にブレーキがかかっている事実に対しては、なんら提案がない。結婚直前の両家の顔合わせから、共稼ぎ夫婦の転勤時の対応、若夫婦の親の介護から、家庭内離婚、果ては高い離婚率まで、結婚後に起こりうるであろう事態にもっと切り込んで、男女ともに読める続編が望まれるところである。
2006年11月8日に日本でレビュー済み
「自分から声をかけられない」
「いい出会いさえあれば、結婚できると思っている」
・・・ああ、確かにそうかも知れない、ということで、なかなか共感させる内容。
何人かの30代未婚男性のインタビューも載っているが、自分も聞かれたらこんなことを答えるかも、と思った。
というわけで、現状分析については非常に優れている本だと思う。
ただ、本書の意図におそらくは反して、私は、
「みんなそうなら、自分もいいかな」
などと思ってしまった。
この本で30代未婚の人が何らかのアクションを起こすことは、おそらくないだろう。
3人の著者の共著という形だが、論旨は一貫しているので、共著にありがちな不統一感はなし。
「いい出会いさえあれば、結婚できると思っている」
・・・ああ、確かにそうかも知れない、ということで、なかなか共感させる内容。
何人かの30代未婚男性のインタビューも載っているが、自分も聞かれたらこんなことを答えるかも、と思った。
というわけで、現状分析については非常に優れている本だと思う。
ただ、本書の意図におそらくは反して、私は、
「みんなそうなら、自分もいいかな」
などと思ってしまった。
この本で30代未婚の人が何らかのアクションを起こすことは、おそらくないだろう。
3人の著者の共著という形だが、論旨は一貫しているので、共著にありがちな不統一感はなし。
2006年10月8日に日本でレビュー済み
「いくら結婚情報サービスやお見合いパーティーに登録や参加をしたとしても、自分から何もしないのでは、やはり何も起きない。(中略)少しでも気になる女性がいたら、まずは声をかけてみればいい」
「せっかく二次会まで行ったのに電話番号を聞かない」「フリータイムで自分から声をかけない」(「お見合いパーティーでのNG」)
彼女を作れない理由として「『僕と付き合ってください』と言わない」。結婚できない理由として「『結婚しよう』と言わない」
女性から声をかけたり、電話番号を聞いてデートに誘ったり、プロポーズしてもいいわけでしょう?なぜ、男性にだけ積極性を求め、女性はただ待ってればいいとするのか。まあ理由はどうせ「女性がそれを男性に望むから」なんでしょうが。
コミュニケーション能力についても、男性のそれだけを批判し、求めています。
「自分のことを一方的に話すのではなく、かといって質問攻めにするのでもなく、相手の話にうんうんとうなずきながら会話をエスコートするのである」(149ページ)
女性がこれをやってくれれば、口下手の男性も助かるのに。
基準が双方の幸せではなくあくまで女性の幸せですので、ダブルスタンダードも存在します。
19ページで未婚男性について「結婚することを損得感情で理詰めに考えれば、独身でいいという結果になっても仕方がない。(中略)しかし、結婚は損得で判断できるものではない。損得を超えてしまうのが恋愛であり、もしもいい人に出会ってしまえば、損得感情はどこかに行ってしまって結婚を望むだろう」
とありますが、これは、「はじめに」の女性についての記述
「女性の未婚化は、結婚や出産によって失うものがあまりにも大きいからだといわれている。高等教育を受けて、男性と同じように総合職で採用された女性にとって、結婚によって家事を押し付けられたり、出産によって仕事を継続できなくなったりすることは、金銭的にも、精神的にも大きなロスである。よほどの男性が相手でない限り、結婚する気になれないことは容易に想像がつく」とは対照的です。
また、一方で「自分の立てた勝手な人生計画に縛られる」「自己チュー的ライフデザイン」を持つ男性を批判しておいて、女性の計画については「女性は、出産という目的から逆算して自分の結婚年齢をとらえている分、(中略)結婚につながらない付き合いをする余裕はないので、そんな煮え切らない態度(プロポーズしない)に、さっさと見切りをつけてしまう。」(171ページ)と正当化します。
女性の欲望を満たすべく男性にだけ負担をかけ、女性(だけ)の意向に従った恋愛や結婚を「あるべき姿」とする本書の処方箋では男性は幸せになれないし、バカバカしくて結婚したくなくなるでしょう。
「せっかく二次会まで行ったのに電話番号を聞かない」「フリータイムで自分から声をかけない」(「お見合いパーティーでのNG」)
彼女を作れない理由として「『僕と付き合ってください』と言わない」。結婚できない理由として「『結婚しよう』と言わない」
女性から声をかけたり、電話番号を聞いてデートに誘ったり、プロポーズしてもいいわけでしょう?なぜ、男性にだけ積極性を求め、女性はただ待ってればいいとするのか。まあ理由はどうせ「女性がそれを男性に望むから」なんでしょうが。
コミュニケーション能力についても、男性のそれだけを批判し、求めています。
「自分のことを一方的に話すのではなく、かといって質問攻めにするのでもなく、相手の話にうんうんとうなずきながら会話をエスコートするのである」(149ページ)
女性がこれをやってくれれば、口下手の男性も助かるのに。
基準が双方の幸せではなくあくまで女性の幸せですので、ダブルスタンダードも存在します。
19ページで未婚男性について「結婚することを損得感情で理詰めに考えれば、独身でいいという結果になっても仕方がない。(中略)しかし、結婚は損得で判断できるものではない。損得を超えてしまうのが恋愛であり、もしもいい人に出会ってしまえば、損得感情はどこかに行ってしまって結婚を望むだろう」
とありますが、これは、「はじめに」の女性についての記述
「女性の未婚化は、結婚や出産によって失うものがあまりにも大きいからだといわれている。高等教育を受けて、男性と同じように総合職で採用された女性にとって、結婚によって家事を押し付けられたり、出産によって仕事を継続できなくなったりすることは、金銭的にも、精神的にも大きなロスである。よほどの男性が相手でない限り、結婚する気になれないことは容易に想像がつく」とは対照的です。
また、一方で「自分の立てた勝手な人生計画に縛られる」「自己チュー的ライフデザイン」を持つ男性を批判しておいて、女性の計画については「女性は、出産という目的から逆算して自分の結婚年齢をとらえている分、(中略)結婚につながらない付き合いをする余裕はないので、そんな煮え切らない態度(プロポーズしない)に、さっさと見切りをつけてしまう。」(171ページ)と正当化します。
女性の欲望を満たすべく男性にだけ負担をかけ、女性(だけ)の意向に従った恋愛や結婚を「あるべき姿」とする本書の処方箋では男性は幸せになれないし、バカバカしくて結婚したくなくなるでしょう。