無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
中流の復興 (生活人新書 224) 新書 – 2007/6/1
小田 実
(著)
- ISBN-104140882247
- ISBN-13978-4140882245
- 出版社NHK出版
- 発売日2007/6/1
- 言語日本語
- 本の長さ286ページ
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2007/6/1)
- 発売日 : 2007/6/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 286ページ
- ISBN-10 : 4140882247
- ISBN-13 : 978-4140882245
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,111,577位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 31,055位エッセー・随筆 (本)
- - 70,582位新書
- - 154,955位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.1つ
5つのうち4.1つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
6グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2022年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とてもキレイでしかも安く購入できました。また利用させていただきたいです。
2007年7月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
60年安保の年に生まれた者にとって、小田実と言う存在は、「何でも見てやろう」を書いたベストセラー作家や、「べ平連」での市民活動家として、正に時代の寵児として脚光を浴びた顔というよりも、例えば、代々木ゼミナールの名物講師として、かって「週刊プレイボーイ」誌上で当時悪名高かった愛知の管理教育を糾弾したり、有事立法に反対して「日本はこれでいいのか市民連合」を主宰したり、「朝まで生テレビ」の左派の論客として、大物武闘派右翼にも論争を吹っかけていった気骨な人とのイメージが強い。
今手元に、今著の他に、書斎から引っ張り出した「状況と原理」、「政治」の原理「運動」の原理、があり、この3冊が私が読んだ小田の著作の全てなのだが、その趣旨は終始一貫している。
それは本当に愚直なまでの「市民」の立場に立脚した反暴力、理想主義の追求であり、平和憲法の堅持と非同盟自由平等の理念だ。
かって石原慎太郎に“お経の如き空想的平和主義”と揶揄され、ベトナム解放後のポルポト政権時での虐殺の歴史を責められても、その信念は決してぶれることはなかった。
今著は小田の遺言的色合いが強い。一部でべ平連時にKGBエージェントであったとの報道をされたり、好感を持つ者から見ても、正直「絵空事」のようにしか感じられない甘いパートもあるが、大国ばかりではなく世界中を廻り、様々な人々と出会い連帯していったヴァイタリティと、関西弁を繰り出して自由と共生を説くイデオローグとしての人間的な魅力はやはり誰にも代え難い存在だった。
「市民」の力の大きさを最後まで信じていた崇高なロマンチストだったと思う。
謹んで、ご冥福をお祈りします。
今手元に、今著の他に、書斎から引っ張り出した「状況と原理」、「政治」の原理「運動」の原理、があり、この3冊が私が読んだ小田の著作の全てなのだが、その趣旨は終始一貫している。
それは本当に愚直なまでの「市民」の立場に立脚した反暴力、理想主義の追求であり、平和憲法の堅持と非同盟自由平等の理念だ。
かって石原慎太郎に“お経の如き空想的平和主義”と揶揄され、ベトナム解放後のポルポト政権時での虐殺の歴史を責められても、その信念は決してぶれることはなかった。
今著は小田の遺言的色合いが強い。一部でべ平連時にKGBエージェントであったとの報道をされたり、好感を持つ者から見ても、正直「絵空事」のようにしか感じられない甘いパートもあるが、大国ばかりではなく世界中を廻り、様々な人々と出会い連帯していったヴァイタリティと、関西弁を繰り出して自由と共生を説くイデオローグとしての人間的な魅力はやはり誰にも代え難い存在だった。
「市民」の力の大きさを最後まで信じていた崇高なロマンチストだったと思う。
謹んで、ご冥福をお祈りします。
2007年12月4日に日本でレビュー済み
中流とは、敗戦後、非常に貧しかった大部分の日本人に、何とか衣食住が行き渡り、貧困から抜け出したことを象徴する言葉だった。
07年7月30日に癌に冒されて亡くなった小田氏が、敢えてこの言葉を持ち出した根拠は、グローバリゼーションの進行によって、大きな企業はますます大きく、小さな企業は、買収されるか、廃業を余儀なくされる時代に警鐘を鳴らす意図があったとおもわれる。
現在、日本のトヨタをはじめとするグローバルな大企業は、リストラと集約化と非正規雇用労働者の雇用などにより、利益を急拡大する反面、社会の底辺では、年収200万円以下の労働者が、何と1000万人を越えるという異常な状況となっている。
日本中が、「上流」と「下流」に二極化する中で、「格差社会」となった日本人のひとりひとりが、日本社会の不平等に気づいて、社会的混乱が生じないとも限らないのである。やはり、中流社会が崩れた国民の不満と不安を解消する道は日本人の政治意識の向上によってもたらされる民主主義の深化しかない。
私たち日本人は、小田氏の「中流の復活」という言葉を祖国日本に対する最後のメッセージとして受け止めるべきだ。
07年7月30日に癌に冒されて亡くなった小田氏が、敢えてこの言葉を持ち出した根拠は、グローバリゼーションの進行によって、大きな企業はますます大きく、小さな企業は、買収されるか、廃業を余儀なくされる時代に警鐘を鳴らす意図があったとおもわれる。
現在、日本のトヨタをはじめとするグローバルな大企業は、リストラと集約化と非正規雇用労働者の雇用などにより、利益を急拡大する反面、社会の底辺では、年収200万円以下の労働者が、何と1000万人を越えるという異常な状況となっている。
日本中が、「上流」と「下流」に二極化する中で、「格差社会」となった日本人のひとりひとりが、日本社会の不平等に気づいて、社会的混乱が生じないとも限らないのである。やはり、中流社会が崩れた国民の不満と不安を解消する道は日本人の政治意識の向上によってもたらされる民主主義の深化しかない。
私たち日本人は、小田氏の「中流の復活」という言葉を祖国日本に対する最後のメッセージとして受け止めるべきだ。
2007年10月4日に日本でレビュー済み
必ずしも作者の論に全面的に組するわけではないが、彼の「理想主義」的な考え方は、我々が常に持っていなければならないものであるように思います。そうした「理想」を目標として常に良き日本を良き世界を考えてゆくことは、彼の理想とする「市民社会」(この本の中では「サラダ社会」)に少しでも近づいてゆく道なのだろう。
しかし、現実とのギャップは大きく、時にロマンチスト的に考えられるが、彼の’60年代以降の活躍を見るとき、大きな足跡を残したことに間違いはないと思います。それだけに、残念な人を亡くしたと思います。
この本を読んでいて、日本国憲法の解釈など「目からウロコ」といった部分が多々あり、流石に作者の慧眼に敬意を表したくなりました。
「中流の復興」というタイトルは、この本を矮小化してしまいかねないものだと思いますが、是非多くの人がこの本を読み、現代社会をもう一度考えるきっかけになればと思います。
しかし、現実とのギャップは大きく、時にロマンチスト的に考えられるが、彼の’60年代以降の活躍を見るとき、大きな足跡を残したことに間違いはないと思います。それだけに、残念な人を亡くしたと思います。
この本を読んでいて、日本国憲法の解釈など「目からウロコ」といった部分が多々あり、流石に作者の慧眼に敬意を表したくなりました。
「中流の復興」というタイトルは、この本を矮小化してしまいかねないものだと思いますが、是非多くの人がこの本を読み、現代社会をもう一度考えるきっかけになればと思います。
2007年7月7日に日本でレビュー済み
タイトルからして、てっきり今の格差社会に対する提言かと思っていたら、戦争の話に始まって、世界情勢の批判、そのなかでの日本という国のあり方、といった話のスケールの大きさに少々面食らってしまった。多分に理想主義的ではあるが、日本国憲法をめぐる著者の意見など、目からウロコの話も多く、その主張の内容は概ね支持できる。少なくとも、実際の武士の生き様とはまったく関係のない「武士道」を日本が誇る文化と称し、それを啓かれていない人びとに教えてやろうなどという、某数学者の書いた本よりかはよっぽど内容がまともだ。
バブルが崩壊して以来、「中流」という言葉は何かと軽蔑の対象とされてきたように思う。しかし、考えてみればその「中流」を実現したのは社会主義体制ではなく、市場原理を基礎とした資本主義社会の日本なのだ。その意味でも「中流」は見直されるべきではないだろうか。
バブルが崩壊して以来、「中流」という言葉は何かと軽蔑の対象とされてきたように思う。しかし、考えてみればその「中流」を実現したのは社会主義体制ではなく、市場原理を基礎とした資本主義社会の日本なのだ。その意味でも「中流」は見直されるべきではないだろうか。