座って大人しく鑑賞するクラシックやジャズ・・・ジャズ、クラシックの中には、思わず足でリズムをとってしまうような曲も少なくありませんが・・・、
に対して、参加して踊れるという大衆音楽、著者の輪島裕介さんは、参加して踊れる、リズムという視点から昭和歌謡曲の歴史を俯瞰しています。
戦前、戦後のダンス・ホールでのスィング・ジャズの流行、しかし、特筆しなければならないのは、1958年ナベプロが仕掛けたウエスタン・カーニヴァル・・・ スゴイ人気でした。ミッキー・カーチス、平尾昌晃、山下啓二郎、小坂一也、ロカビリーです・・・・。
そして、1950年代後半から1960年代前半にかけて、日本の大衆音楽の中で非常に大きな存在感を発揮したのは、ラテン系の音楽です。
マンボ・・親父も、ペレスプラードやエドモンドロス楽団のものをよく聴いていました・・・・・、カリプソ・・浜村美智子(バナナ・ボート)、
私もよくイデデイデデと歌っていました・・・・、ドドンパ・・・なんて言ったって渡辺マリ(東京ドドンパ娘)、
しかし、星屑の町、お座敷小唄もドドンパのリズムとは知りませんでした。また、ドドンパの誕生には、アイ・ジョージが大きく関与しているらしいです・・、
そして、パチャンガ・・・スーダラ節がパチャンガのリズムを取り入れています・・・、
さらには、ツイスト・・・これは流行りました・・・・、ボサノヴァ、タムレ・・・谷啓の愛してタムレ・・・、サーフィン、スイム、アメリアッチ・・・・
ハーブアルファーとティファナブラス・・・・、
歌謡曲界では、いわゆるリズム歌謡、橋幸夫、恋をするなら、スイム・スイム・スイム、恋と涙と太陽・・・・・、
この頃は、毎年夏になると、レコード会社とプロダクション主導で新しいリズムが生み出されていました。
本書では、橋幸夫だけが取り上げられていますが、西郷輝彦(星のフラメンコ、星娘・・・)、舟木一夫、三田明のリズム歌謡もヒットしました・・・、
さらには、G・S、ユーロ・ビート、ディスコ歌謡、そして、現在のAKB、嵐、エグザイル・・・・・
リズム、踊るという観点から、主に戦後の歌謡曲の歴史を俯瞰しているというのは、他にあまり例がないと思います。
少し文句を言うと、大学の先生が書いているので文章が硬く、とっつき難いというか、少し読むのが疲れます。
それと、1974年生まれで、リズム歌謡が流行したときの事を体験していないので、これは?と思うような記述も少なからずありました。
それで、☆を4つにするか5つにするか迷いましたが、内容がユニークなので、☆5の評価をしました!!
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踊る昭和歌謡 リズムからみる大衆音楽 (NHK出版新書) 新書 – 2015/2/6
輪島 裕介
(著)
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歌って、踊って、恋をした。
新たなる昭和文化論の登場!
座っておとなしく聴くクラシックやモダンジャズに対して、ダンサブルな流行音楽を大衆音楽と定義すると、昭和の音楽史に「リズム」という新たな視点が浮かび上がってくる。
戦前戦後のジャズに始まり、昭和30年代のマンボにドドンパ、はてはピンク・レディーからユーロビートまで。ロックやフォークとも、演歌やニューミュージックとも違う、「踊る」大衆音楽の系譜を鮮やかに描いた問題作。
新たなる昭和文化論の登場!
座っておとなしく聴くクラシックやモダンジャズに対して、ダンサブルな流行音楽を大衆音楽と定義すると、昭和の音楽史に「リズム」という新たな視点が浮かび上がってくる。
戦前戦後のジャズに始まり、昭和30年代のマンボにドドンパ、はてはピンク・レディーからユーロビートまで。ロックやフォークとも、演歌やニューミュージックとも違う、「踊る」大衆音楽の系譜を鮮やかに描いた問題作。
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2015/2/6
- 寸法11.2 x 1.4 x 17.1 cm
- ISBN-104140884541
- ISBN-13978-4140884546
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出版社からのコメント
本書は、大衆音楽研究におけるトップランナーのひとりである著者が、鑑賞/批評中心に形成されてきたポピュラー音楽史観を、「参加」視点で組み立て直すという大胆な試みです。「参加」の鍵になるのは、「踊る(踊れる)かどうか」。
「昭和」が去って四半世紀。最近、昭和文化に関する論考が相次いで刊行されていますが、「歌って踊る」という視点でみると、昭和時代は、レコード歌謡の成立、ダンスホールやカフェという「モダンな舶来文化」の開花とともに幕を開けたことに気付きます。そんなわけで本書では、「踊る」大衆音楽のなかでも、とくに外来のリズムに色濃い影響を受け、独自に発展し、日本に土着化したダンサブルな歌謡曲の系譜を追います。いわゆる「ジャズ歌謡」「ラテン歌謡」「リズム歌謡」などと呼ばれる類のものです。
スイング・ジャズやマンボ、チャチャチャにカリプソ、ドドンパ、ツイスト、ボサノバにスカ、スイムにタムレにスックスク。それら、次々に日本人の前に訪れる新しい「リズム」は何だったのか。われわれは、どんなふうにそれらを受け入れ、楽しみ、血肉としてきたのか。そして、ロックやニューミュージックの台頭とともにいったん途絶えたように見えた「踊る大衆音楽」の系譜がリヴァイヴァルした意外な文脈とは?
前著(名作『創られた「日本の心」神話』光文社新書2010)でみられた、大衆文化史のなかで自明とされてきた「史観」に疑問を呈し、斬新な視点から仮説を立て、大胆に歴史を組み立て直すスタンスや、ときにマニアックぎりぎりまで走ってしまう大衆音楽への愛情ほとばしる文体は、本書でも健在、というよりむしろ先鋭化しています。
輪島さんのドライブ感あふれる筆はまさにノン・ストップ! 読めば歌い踊りたくなること請け合いのこの快著、ぜひ「体験」してみてください。
「昭和」が去って四半世紀。最近、昭和文化に関する論考が相次いで刊行されていますが、「歌って踊る」という視点でみると、昭和時代は、レコード歌謡の成立、ダンスホールやカフェという「モダンな舶来文化」の開花とともに幕を開けたことに気付きます。そんなわけで本書では、「踊る」大衆音楽のなかでも、とくに外来のリズムに色濃い影響を受け、独自に発展し、日本に土着化したダンサブルな歌謡曲の系譜を追います。いわゆる「ジャズ歌謡」「ラテン歌謡」「リズム歌謡」などと呼ばれる類のものです。
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輪島さんのドライブ感あふれる筆はまさにノン・ストップ! 読めば歌い踊りたくなること請け合いのこの快著、ぜひ「体験」してみてください。
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2015/2/6)
- 発売日 : 2015/2/6
- 言語 : 日本語
- 新書 : 272ページ
- ISBN-10 : 4140884541
- ISBN-13 : 978-4140884546
- 寸法 : 11.2 x 1.4 x 17.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 395,999位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2015年3月20日に日本でレビュー済み
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2022年9月15日に日本でレビュー済み
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日本の戦後の入って来た西洋の音楽は殆ど「ダンスするための音楽」で、その変遷をたどり「席に座って鑑賞する音楽」との違いを明確にする。
2015年4月20日に日本でレビュー済み
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戦後生まれで昭和を体験しているので「そんな歌もあったなあ」と懐かしいところが多々あると共に、ラテン音楽とかあまり意識していなかったブームのことなど「そんな事もあったのか」と驚くような事実も満載。多くの資料を上げて実証的でありながら固くなく楽しく読み進められます。
2020年10月14日に日本でレビュー済み
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日本発のリズム「ドドンパ」アイジョージ、古川益男、永六輔(ドドンパを踊ってる写真もいい)、大阪労音など読んでいるとニューミュージックマガジンの中村とうようも労音だったなぁとか「星屑の兄弟」は談志が好きな歌謡曲として挙げていたなぁとか、いろんなことが思い出されてとても楽しかったです。
2018年12月15日に日本でレビュー済み
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90年代の初頭に、大瀧詠一が提起していた観点を敷衍したもののように思える。新しい観点というわけではないが、事例の取り上げ方は面白い。主流にはならなかったとはいえ、大瀧詠一の仕事にも言及があつてもよかったのではないか。
2015年6月29日に日本でレビュー済み
歌謡曲の本はたくさんでてるけどもここまで「踊る」事に関する角度から切り込んだ文章は初めてでおもしろかったし、個人的に60年代の国産ラテンムードを掘り下げて聴いているのでドドンパやニューリズムの項は多くの示唆が与えられ満足しています。しかし後半のディスコ〜ユーロビートが駆け足だったり、80年代半ばに出てきたヒップホップや90年代のテクノ(電気グルーヴ)から小西康晴、最近の中田ヤスヒロまでフォローしてほしかった。※恐らくは「歌謡曲」とあえて括る事でそれまで語られていたものに一石を投じつつ、70年位までの歌謡曲の一つの姿をあぶり出そうとする事を目的としているので60年代までの項が全体の4分の3以上になったんだと思います。
なので、この本をたたき台にしてそれ以降の音楽についてを論じる文章も読みたいし、本書の中に書かれていたラテンに対してもジャズシーン側の視点から書かれた文章も読んでみたいので派生本の登場を期待します。
なので、この本をたたき台にしてそれ以降の音楽についてを論じる文章も読みたいし、本書の中に書かれていたラテンに対してもジャズシーン側の視点から書かれた文章も読んでみたいので派生本の登場を期待します。
2015年6月12日に日本でレビュー済み
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本の詳細な説明は他のレビュアーの方にお任せすることにして、私がとにかく面白かったのは「ドドンパ」の部分。
文化や技術の伝播のごとく、「踊るリズム、ドドンパ」が世界を旅した歴史に心惹かれました。
この章だけでも、本書を読んだ意味があったと思います(個人的に)。
文化や技術の伝播のごとく、「踊るリズム、ドドンパ」が世界を旅した歴史に心惹かれました。
この章だけでも、本書を読んだ意味があったと思います(個人的に)。
2015年5月23日に日本でレビュー済み
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その一端を扱うことが精一杯という印象でした。これは仕方のないことかもしれません。