反米という視点のみならず、多面的に応用できる深い視点が、盛り込まれている良書であります。
メディアのコバカにした報道姿勢に違和感を感じていた私は、本書の意識的な分析とその事例に得とくするものが多かったです。
確かに最大公約数的に事実をまとめる事も認めない訳ではないけども、本来、日本人がもっている不偏不党という観念が失われている遠因は、メディアの浅はかな、また煙に巻く手法。またそれを受け入れる側が、互いに依存しあっている事を示唆してくれます。
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メディア危機 (NHKブックス) 単行本 – 2005/6/30
金子 勝
(著),
アンドリュー・デウィット
(著)
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- 本の長さ237ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2005/6/30
- ISBN-104140910313
- ISBN-13978-4140910313
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登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2005/6/30)
- 発売日 : 2005/6/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 237ページ
- ISBN-10 : 4140910313
- ISBN-13 : 978-4140910313
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,389,656位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 573位メディアと社会
- - 1,734位ジャーナリズム (本)
- - 27,618位社会学概論
- カスタマーレビュー:
著者について
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1952年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。法政大学経済学部教授などを経て、慶應義塾大学経済学部教授。専門は財政学、制度の経済学。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『「脱原発」成長論: 新しい産業革命へ(ISBN-10: 4480864148)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年11月29日に日本でレビュー済み
要するに全世界に蔓延するアメリカの情報操作を批判しているのだが、反米の極みであり、左翼であり、読んでいてあまり気持ちの良い内容ではなかった。ブッシュからオバマに変わったとたんに180度方向を転換してひたすらに礼賛する識者が少しどころではなく気持ち悪い。
2007年1月13日に日本でレビュー済み
現代日本のマスコミの状況はひどいものがある。
ジャーナリズム本舗ともいえる米国でも、それは同じことだ。
メディアに対する受け手の視点を持つべきだ、という本書の主張はもっともなことである。
しかし、著者はふたりとも、ジャーナリストでもメディア研究者でもない点に注意したい。
メディアに関係のない経済用語が使われたりと、ナゾな部分が多い。
「メディア・リテラシー」の用語の使い方も若干おかしい。
疑うだけが「メディア・リテラシー」ではないのだが。
書いてある内容は、「メディアの実態暴露」と言った感が強い。
これでは、政治・メディアへのシニシズム(冷笑主義)をあおるだけにならないかと危惧してしまう。
一方で「経済学者から見たメディア」という視点はおもしろい。
やはり経済のことを語る部分ではさすがというべきか。
ジャーナリズムだけでは見えてこないものがある。
門外漢だからこそ、見えるものもあり、見えないものもありというところだろうか。
ジャーナリズム本舗ともいえる米国でも、それは同じことだ。
メディアに対する受け手の視点を持つべきだ、という本書の主張はもっともなことである。
しかし、著者はふたりとも、ジャーナリストでもメディア研究者でもない点に注意したい。
メディアに関係のない経済用語が使われたりと、ナゾな部分が多い。
「メディア・リテラシー」の用語の使い方も若干おかしい。
疑うだけが「メディア・リテラシー」ではないのだが。
書いてある内容は、「メディアの実態暴露」と言った感が強い。
これでは、政治・メディアへのシニシズム(冷笑主義)をあおるだけにならないかと危惧してしまう。
一方で「経済学者から見たメディア」という視点はおもしろい。
やはり経済のことを語る部分ではさすがというべきか。
ジャーナリズムだけでは見えてこないものがある。
門外漢だからこそ、見えるものもあり、見えないものもありというところだろうか。
2012年5月24日に日本でレビュー済み
表題のとおり危機的状況にあるメディアの現状を指弾し、その実体を解明した本。
メディア危機とは具体的には、メディアによる情報操作であり、二分法(例えば善と悪、抵抗勢力と構造改革)とバッシング法とが結びついたイメージ操作、ステレオタイプ(一つの型からコピーをつくるための印刷用スタンプ)の思考の押しつけ、日本のメディアの米国情報への依存体質、本質を伝える情報の隠ぺいないし無関心である。これらが2001年9・11事件後のアメリカのイラクへの軍事介入以降、強まったことが強調されている。
この状況に対抗するには、メディアレテラシーにもとづく批判的思考を身につけることが要で、「社会が狂い始めている」と懸念する著者たちの言葉をかりれば「人がテレビで見るもの、本、雑誌、新聞などで読むことは、現実そのものではなく、構成されたものであり、論理的に分析できること」であるとのことである(p.19)。抽象論でなく、多くの事例をとりあげて議論していることが本書のメリットである。
それらは上記9・11以降のブッシュの独善的なイラク介入(フセイン政権の大量破壊兵器の秘匿による)、グローバル・スタンダードというまやかし、民主主義を空洞化するNPM論、国家や民族をめぐるイメージでナショナリズムを煽る新たな人種主義などである。政権に易々と操作されるこの国の瞑想ぶりが根底から批判されている。
いま必要なのは、「十分な知識に裏付けられた大衆の意見を育成し、それを政策決定過程に直接反映させるための仕組み」であるが、その実現には「メディア政治につねに懐疑的に接する批判的思考を育てる・・・(ことであり)、メディア・リテラシーの教育を制度化してゆくこと」、次は「公共的決定を要する政策領域を身近なところに落としてゆく分権的な仕組み」をつくることである(p.214)。
メディア危機とは具体的には、メディアによる情報操作であり、二分法(例えば善と悪、抵抗勢力と構造改革)とバッシング法とが結びついたイメージ操作、ステレオタイプ(一つの型からコピーをつくるための印刷用スタンプ)の思考の押しつけ、日本のメディアの米国情報への依存体質、本質を伝える情報の隠ぺいないし無関心である。これらが2001年9・11事件後のアメリカのイラクへの軍事介入以降、強まったことが強調されている。
この状況に対抗するには、メディアレテラシーにもとづく批判的思考を身につけることが要で、「社会が狂い始めている」と懸念する著者たちの言葉をかりれば「人がテレビで見るもの、本、雑誌、新聞などで読むことは、現実そのものではなく、構成されたものであり、論理的に分析できること」であるとのことである(p.19)。抽象論でなく、多くの事例をとりあげて議論していることが本書のメリットである。
それらは上記9・11以降のブッシュの独善的なイラク介入(フセイン政権の大量破壊兵器の秘匿による)、グローバル・スタンダードというまやかし、民主主義を空洞化するNPM論、国家や民族をめぐるイメージでナショナリズムを煽る新たな人種主義などである。政権に易々と操作されるこの国の瞑想ぶりが根底から批判されている。
いま必要なのは、「十分な知識に裏付けられた大衆の意見を育成し、それを政策決定過程に直接反映させるための仕組み」であるが、その実現には「メディア政治につねに懐疑的に接する批判的思考を育てる・・・(ことであり)、メディア・リテラシーの教育を制度化してゆくこと」、次は「公共的決定を要する政策領域を身近なところに落としてゆく分権的な仕組み」をつくることである(p.214)。
2005年7月23日に日本でレビュー済み
私は金子勝氏の本を数冊読みましたが、一番興味深く読めました。我々はメディアに扇動されているのです。危機感を持ったほうがいいです。この本には非常に多くのデータを取り込んでおり、なおかつそれらを理解するのは煩雑ではなく、理解を促進するものが多かった。彼は反米(こういう言い方は彼は好まないが…)なのだが、なぜそうなのかが良くわかります。戦争に対する考え方も深まります。経済界の異端児と言われる教授の面目躍如の真髄です。
2005年9月25日に日本でレビュー済み
反主流経済学者、金子勝が、以前にも共同作業をしているデウィット教授とふたりで「メディア」について論じた本。特に、日本よりもアメリカの巨大メディアの実態について詳しく述べてある。
のっけからいきなりこの本の出版元たるNHKへの批判が噴出するのでびっくりするが、以後はブッシュ=小泉ラインのメディア操作についてのだいたい予想される内容であり、すでにメディア研究についての知識のある方にとっては特に新味ある内容ではないかもしれない。個人的にもっとも勉強になったのは、石油についての記述の内容で、現在金子氏の予言通りに石油価格が高騰しつつあり、しかもそれが一時的には終わらない勢いをみせているのは、この本の分析の正当性を証明しているように見える。
しかし、この本を手放しで称賛するわけにはいかない。金子勝よ、あなたにはもっと他にすることがあるはずだ。本業の経済学者として、日本経済に適応可能な体系的著作をものする義務があるはずだ。もういい加減啓蒙書の出版に無駄な時間を費やすのはやめて頂きたいと切に願う。
のっけからいきなりこの本の出版元たるNHKへの批判が噴出するのでびっくりするが、以後はブッシュ=小泉ラインのメディア操作についてのだいたい予想される内容であり、すでにメディア研究についての知識のある方にとっては特に新味ある内容ではないかもしれない。個人的にもっとも勉強になったのは、石油についての記述の内容で、現在金子氏の予言通りに石油価格が高騰しつつあり、しかもそれが一時的には終わらない勢いをみせているのは、この本の分析の正当性を証明しているように見える。
しかし、この本を手放しで称賛するわけにはいかない。金子勝よ、あなたにはもっと他にすることがあるはずだ。本業の経済学者として、日本経済に適応可能な体系的著作をものする義務があるはずだ。もういい加減啓蒙書の出版に無駄な時間を費やすのはやめて頂きたいと切に願う。