タイトルに「ロック」と「ルーツミュージック」というキーワードがありますが、主題は「ルーツミュージック」の方に大きな比重があります。
激しい人種差別の時代に、南部の文化圏に貧困層の白人として生まれ、ルーツミュージックを吸収して育ったエルヴィスが、黒人的な雰囲気が濃厚な音楽をやってみせた。このことがルーツミュージックの文化的背景を取り上げる本著では重視されています。
中流階級の黒人として生まれ、音楽教育を受けて育ち、ロックンロールの発展に大きく貢献したチャック・ベリーについては、論旨から外れるためたしかに述べられていません。ロック史の本に頼るといいと思います。
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NHKブックス(1071) ロックを生んだアメリカ南部 ルーツミュージックの文化的背景 (NHKブックス 1071) 単行本 – 2006/11/30
ジェームス・M. バーダマン
(著),
村田 薫
(著)
1:プロローグ:すべてはふたりのキングから生まれた
2:第1章:黒人音楽はエルヴィスの中に焦点を結んだ
3:第2章:ブルースマンの悲痛な叫び
4:第3章:都市をゆりかごに生まれたジャズ
5:第4章:ゴスペル 魂の高揚
6:第5章:カントリーの故郷はどこか
7:エピローグ:都市という荒野で歌うディラン
2:第1章:黒人音楽はエルヴィスの中に焦点を結んだ
3:第2章:ブルースマンの悲痛な叫び
4:第3章:都市をゆりかごに生まれたジャズ
5:第4章:ゴスペル 魂の高揚
6:第5章:カントリーの故郷はどこか
7:エピローグ:都市という荒野で歌うディラン
- ISBN-104894750910
- ISBN-13978-4140910719
- 出版社NHK出版
- 発売日2006/11/30
- 言語日本語
- 本の長さ302ページ
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登録情報
- ASIN : 4140910712
- 出版社 : NHK出版 (2006/11/30)
- 発売日 : 2006/11/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 302ページ
- ISBN-10 : 4894750910
- ISBN-13 : 978-4140910719
- Amazon 売れ筋ランキング: - 632,703位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 939位海外のロック・ポップス
- - 1,090位ワールドミュージック
- - 1,182位ワールド楽譜・スコア・音楽書
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James M Vardaman is Professor Emeritus of American Cultural History at Waseda University. He has written extensively on Japanese history, culture and religion and on the American South, including the history and music of African Americans. His website is www.jmvardaman.com.
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年3月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
チャック・ベリーをあげるなら、ビル・ヘイリーこそあげて欲しいね。彼こそ《ロック》という言葉を表に出した功労者。
また、黒人霊歌とゴスペルに関しては、下手な専門書よりも詳しくて秀逸。
また、黒人霊歌とゴスペルに関しては、下手な専門書よりも詳しくて秀逸。
2017年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
…だと思います。コメントを見ると、いろいろなやりとりがあるようですが、とりあえず読んでみるにはそれほど大問題とは思えません…研究者レベルではどうだかわかりませんが。
コメントで言われている「差別主義」云々の話も、私が読んだ限りでは気になりませんでした。
コメントで言われている「差別主義」云々の話も、私が読んだ限りでは気になりませんでした。
2007年4月10日に日本でレビュー済み
米国人と日本人の、現在日本に住む2人の大学教授による本。ロックの元となった音楽についてバランスが取れた解説となっており、日本語で書かれた参考資料の1つとして持っていてもいいと思う。しかも安価である。但し、後述するように、「書かれなかった部分」に重大な問題があるので、注意が必要である。
(長所)
・地図があり、視覚的に理解しやすい。
・「パーチマン刑務所農場」、「黒人教会」、「バプティスト派の浸礼」などの写真があり、参考になる。
・ブルーズ、ジャズ、ゴスペル、カントリーをバランス良く取り上げている。
・「有色クレオール」、「奴隷蜂起」、「野外礼拝」、「先導歌唱」、「地下鉄道」など、米国黒人の歴史と文化を理解するためのキーワードが適切に織り込まれている(但し、「有色クレオール」については著者が意識的に隠したと思われる部分があるので、他の文献の参照が必要)。南部の白人文化についてもカントリーの部分で述べられている。
(短所)
・ミズーリ州セントルイス出身(ご丁寧に本書のP.8に地図があって、南部文化圏としている!)のチャック・ベリーに関する記述が全く無く、「ロックを生んだアメリカ南部」というタイトルの本として、非常に奇異である(リトル・リチャードはある(P.12)。エルヴィスが黒人の音楽を閉じ込める扉を開いた、との都合の良い発言が引用されている)。本書の執筆者のうち一人は米国人であるが、作曲ができないエルヴィスの存在意義を脅かす、黒人の真の天才作詞・作曲家チャック・ベリーは危険な存在なのであろう。私は、ロック史の改竄に近い作為を感じた。
・ロバート・ジョンソンの生年は1911年が有力であり、1898年ではない(P.71)。
(長所)
・地図があり、視覚的に理解しやすい。
・「パーチマン刑務所農場」、「黒人教会」、「バプティスト派の浸礼」などの写真があり、参考になる。
・ブルーズ、ジャズ、ゴスペル、カントリーをバランス良く取り上げている。
・「有色クレオール」、「奴隷蜂起」、「野外礼拝」、「先導歌唱」、「地下鉄道」など、米国黒人の歴史と文化を理解するためのキーワードが適切に織り込まれている(但し、「有色クレオール」については著者が意識的に隠したと思われる部分があるので、他の文献の参照が必要)。南部の白人文化についてもカントリーの部分で述べられている。
(短所)
・ミズーリ州セントルイス出身(ご丁寧に本書のP.8に地図があって、南部文化圏としている!)のチャック・ベリーに関する記述が全く無く、「ロックを生んだアメリカ南部」というタイトルの本として、非常に奇異である(リトル・リチャードはある(P.12)。エルヴィスが黒人の音楽を閉じ込める扉を開いた、との都合の良い発言が引用されている)。本書の執筆者のうち一人は米国人であるが、作曲ができないエルヴィスの存在意義を脅かす、黒人の真の天才作詞・作曲家チャック・ベリーは危険な存在なのであろう。私は、ロック史の改竄に近い作為を感じた。
・ロバート・ジョンソンの生年は1911年が有力であり、1898年ではない(P.71)。