著者の、亀へのみならず、地球環境全体への考慮に溢れています。
"知力において生物進化の頂点に立ちながら、自然界をひっかき回したあげくの果てに、明日の生活すら不安を感じずにはおれない人間の暮らしぶりを思うと、はたして最後に生き残るのはどちらだろうか"
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
カメのきた道 甲羅に秘められた2億年の生命進化 (NHKブックス) 単行本(ソフトカバー) – 2007/10/26
平山 廉
(著)
私たちは地球生命の頂点に位置するのが人類と勘違いしていないか。
甲羅というシェルターとスローな生き方という第三の戦略を選んだカメたち。
- 本の長さ205ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2007/10/26
- ISBN-10414091095X
- ISBN-13978-4140910955
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
出版社からのコメント
【地球生命の、明日はどっちだ!?】
中生代の地球で、恐竜は巨大化の道を選び地球上を制覇したかに見えた。
一方、哺乳類は一日食物をとらないと生死にかかわるという高代謝を選択し、餌獲得のために知能を発達させ、次の主役となった。
しかしカメは第三の道である低代謝を選択し、餌がなければ1ヶ月でも待つことができる体を獲得した。その結果、ガラパゴスゾウガメは200歳を超える寿命の固体も確認されている。
あわただしく攻撃的に生きる40年(自然状態でのサルの寿命)と
ゆっくり打たれ強く生きる200年のどちらに価値があるかはだれにも決められない。
地球生命を相対化する視点から語る、意欲的なカメの進化学入門。
中生代の地球で、恐竜は巨大化の道を選び地球上を制覇したかに見えた。
一方、哺乳類は一日食物をとらないと生死にかかわるという高代謝を選択し、餌獲得のために知能を発達させ、次の主役となった。
しかしカメは第三の道である低代謝を選択し、餌がなければ1ヶ月でも待つことができる体を獲得した。その結果、ガラパゴスゾウガメは200歳を超える寿命の固体も確認されている。
あわただしく攻撃的に生きる40年(自然状態でのサルの寿命)と
ゆっくり打たれ強く生きる200年のどちらに価値があるかはだれにも決められない。
地球生命を相対化する視点から語る、意欲的なカメの進化学入門。
著者について
平山 廉(ひらやま・れん)●1956年生まれ、東京都出身。慶應義塾大学経済学部卒業、京都大学大学院後期博士課程中退。帝京技術科学大学講師、帝京平成大学助教授を経て、早稲田大学国際教養学部教授、理学博士。専門は化石爬虫類、とくにカメ類の系統進化や機能形態学、古生物地理学に大きな関心をもっている。
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2007/10/26)
- 発売日 : 2007/10/26
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 205ページ
- ISBN-10 : 414091095X
- ISBN-13 : 978-4140910955
- Amazon 売れ筋ランキング: - 70,706位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 245位動物学
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2016年7月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
学術的知見を含め、一般分かり出来るように「カメ」について書かれた資料はこの本をおいて接触したことはありませんでした。
2017年9月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
卵の周囲の温度で、雄、雌が決まる話や、オサガメのクラゲを主食にしてる話、初めて知った話満載で楽しかったです。
哺乳類と対極の爬虫類の生活。
低代謝で長生きする生き方、ある意味羨ましいと感じました。
哺乳類と対極の爬虫類の生活。
低代謝で長生きする生き方、ある意味羨ましいと感じました。
2014年8月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
我が家には2匹の亀が家族を癒してくれています。 亀歴?6年。飼えば飼うほど神秘的で優しい生き物です。
亀がどのような進化を遂げて今に至るか、難しい部分もありますが著者の亀愛を感じながら読みました。
ただ著者が時々冷静に亀を標本にしている場面に凍り付いてしまい、星が一つ欠けました。
いろんな愛し方があるんですね。
亀の首の仕舞い方の絵があり「すごい!あんた達こんな風に首ひっこめてんのね!」と盛り上がりました。
2メートルの亀の骨格標本を是非観てみたいです。
亀がどのような進化を遂げて今に至るか、難しい部分もありますが著者の亀愛を感じながら読みました。
ただ著者が時々冷静に亀を標本にしている場面に凍り付いてしまい、星が一つ欠けました。
いろんな愛し方があるんですね。
亀の首の仕舞い方の絵があり「すごい!あんた達こんな風に首ひっこめてんのね!」と盛り上がりました。
2メートルの亀の骨格標本を是非観てみたいです。
2017年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
恐竜時代から現代に至るまで亀が甲羅を持ち続けた生態や亀に歯がない理由、亀に関して調査研究してきた過程、結果など読み応えある一冊です。ガラパゴスについてもベージをさいており亀に興味のない人でもカメが恐竜より前からほとんど姿をかえなかった生き物であると言う事が理解できると思う
2013年2月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2億3千万年もの間、殆ど形を変える事無く、その時代々々を生き抜いて来たカメ達の戦略。
地球を消費しながら生き延びている人類とは対極的であり、なんと人類は不毛な種なのだろうと思ってしまいます。
地味ですが、良い本です。
地球を消費しながら生き延びている人類とは対極的であり、なんと人類は不毛な種なのだろうと思ってしまいます。
地味ですが、良い本です。
2019年6月14日に日本でレビュー済み
三畳紀末・白亜紀末(恐竜の絶滅で有名なもの)と、少なくとも2度の大量絶滅事象を経ても生き延び続けたカメ類。本書は亀の歴史を辿った稀有な一般書で、著者は「カメの系統樹マンダラ」ポスターを監修された平山廉先生であり、イラストはそのポスターを描かれた小田隆氏が手掛けている。図鑑のように詳細な絵なので、古代の亀たちをイメージする助けになる。
上述のように亀は長い歴史を持つが、恐竜の時代の亀であっても、我々現代人の素人が突然見ても亀だと分かる。つまり、現在いる亀と比較しても、少なくとも外見上は、とんでもない大変化を経ているわけではない。しかし当然彼らも環境に適応してそれぞれユニークな進化を遂げてきた。
本書では現生の亀の特性を概観したうえで、起源、進化・適応などから現代の人類による脅威に至るまで、著者が長年研究なさってきた化石証拠もふんだんに引き合いに出しながら、丁寧に解説されている。さすがに馴染みない固有名詞や用語も多いが、文章は読みやすい。また、亀の進化の歴史について普通の本で読める機会はまずないので、非常に興味深く読んだ。そもそも、現生の亀の特徴からして、意外と知らないこともあり、驚きの連続であった。亀の生存戦略、生き方はホモ・サピエンス・サピエンスのそれとは正反対である。本書を読んで、なぜ亀がしぶとく生き延び続けてきたか、恐竜のように全滅しなかったかが分かったような気がした。それだけに、人間がいとも簡単に、且つ速やかに、いくつもの亀の種を絶滅させたことは残念でならない。
出版から10年以上が経過したとはいえ、出版元品切れは至極残念である。この間、研究も進展したに違いない。改めて亀研究の最前線を伺ってみたい。
上述のように亀は長い歴史を持つが、恐竜の時代の亀であっても、我々現代人の素人が突然見ても亀だと分かる。つまり、現在いる亀と比較しても、少なくとも外見上は、とんでもない大変化を経ているわけではない。しかし当然彼らも環境に適応してそれぞれユニークな進化を遂げてきた。
本書では現生の亀の特性を概観したうえで、起源、進化・適応などから現代の人類による脅威に至るまで、著者が長年研究なさってきた化石証拠もふんだんに引き合いに出しながら、丁寧に解説されている。さすがに馴染みない固有名詞や用語も多いが、文章は読みやすい。また、亀の進化の歴史について普通の本で読める機会はまずないので、非常に興味深く読んだ。そもそも、現生の亀の特徴からして、意外と知らないこともあり、驚きの連続であった。亀の生存戦略、生き方はホモ・サピエンス・サピエンスのそれとは正反対である。本書を読んで、なぜ亀がしぶとく生き延び続けてきたか、恐竜のように全滅しなかったかが分かったような気がした。それだけに、人間がいとも簡単に、且つ速やかに、いくつもの亀の種を絶滅させたことは残念でならない。
出版から10年以上が経過したとはいえ、出版元品切れは至極残念である。この間、研究も進展したに違いない。改めて亀研究の最前線を伺ってみたい。
2013年2月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
オサガメのことや古代の恐竜のことなどわかり易く楽しく記してあり、日本に過去住んでいたカメの紹介などもあり興味深い。