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ホモ・フロレシエンシス 上: 1万2000年前に消えた人類 (NHKブックス 1112) 単行本 – 2008/5/1
揺るがされる「ヒトがヒトである条件」。
- 本の長さ206ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2008/5/1
- ISBN-104140911123
- ISBN-13978-4140911129
商品の説明
出版社からのコメント
2004年10月、「ネイチャー」誌の発表に世界が驚愕する。
インドネシアで発見された新種人類、通称ホビットの姿は、人類進化史の常識を根底から覆すものであった。
わずか1万2000年前まで地球上に暮らしていた彼らは、90センチほどの身長とチンパンジーなみの脳の容量ながら、石器を用い、火を操り、狩りをして暮らしていたというのだ。
世界的な研究ネットワークを総動員しながら、「50年に一度」と評される大発見にいたるまでの、冒険に満ちた発掘物語を、発見者自身が描きだす。
著者について
Mike Morwood───マイク・モーウッド
●考古学者。オーストラリア・ウーロンゴン大学教授。インドネシア・オーストラリア共同調査チームを率い、ホモ・フロレシエンシスを発見する。2004年にnature誌に発表され、人類進化上の大きなニュースとして世界中に衝撃を与えた。
Penny van Oosterzee───ペニー・ヴァン・オオステルチィ
●作家。"The Story of Peking Man""Where Worlds Collide: The Wallace Line"などポピュラーサイエンス書を多数執筆。
[訳者]
仲村明子───なかむら・あきこ
●英米文学翻訳家。訳書に『小説「聖書」旧約篇』『小説「聖書」新約篇』(ともに徳間書店)、『人生の物語を書きたいあなたへ』『人類の足跡10万年全史』(ともに草思社)ほか。
[監訳者]
馬場悠男───ばば・ひさお
●国立科学博物館人類研究部部長。東京大学大学院理学系人類学博士課程中退。医学博士。専攻は人類形態進化学。編著書に『ホモ・サピエンスはどこから来たか』(河出書房新社)、『人類の起源』(集英社)ほか。
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2008/5/1)
- 発売日 : 2008/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 206ページ
- ISBN-10 : 4140911123
- ISBN-13 : 978-4140911129
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,007,393位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 265位サル・人類学
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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『ホモ・フロレシエンシス――1万2000年前に消えた人類』(上・下巻、マイク・モーウッド、ベニー・ヴァン・オオステルチィ著、馬場悠男監訳、仲村明子訳、日本放送出版協会・NHKブックス)は、この新種の発見者であるオーストラリア考古学者の手に成る発見に至るまでの冒険に満ちた記録である。また、これを新種と認めようとしない学者たちとの人間臭い闘いの記録でもある。
この発見が衝撃的なのは、人類進化史の常識を根底から覆す可能性を秘めているからだ。500万年前にアフリカで誕生した人類、アウストラロピテクスの仲間が200万年前にホモ属に進化し、180万年前にホモ・エレクトスがアフリカを旅立ち、東アジアにはその子孫のホモ・エレクトス・ペキネンシス(北京原人)が、東南アジアにはホモ・エレクトス・エレクトス(ジャワ原人)が、そしてヨーロッパにはホモ・ネアンデルターレンシス(ネアンデルタール人)が住んでいたが、やがて、これらの初期人類はすべて絶滅する。そして、20万〜15万年前にアフリカで誕生した私たちの祖先、ホモ・サピエンスの一部が7万〜6万年前にアフリカを旅立ち、世界中に広がったというのが、現在、遺伝子(ミトコンドリアDNAとY染色体DNA)の証拠に基づき広く認められている「出アフリカ起源説」である。
ところで、このホビットは、人類進化史のどこに位置づけたらよいのか。ジャワで発見されたジャワ原人がフローレス島に渡って小型化し、ホビットになったという説が成り立たないことははっきりしている。ホビットは、アフリカで誕生した最も初期の人類、アウストラロピテクス属の身長、脳の大きさ、体の比率と、初期ホモ属の歯と顔の構造、そして全く独自のいくつかの特性を持っているからだ。すなわち、ホビットはアウストラロピテクス属とホモ属の両方の特徴を有しているのだ。著者は、アウストラロピテクスの仲間から直接進化した最初期のホモ属が、長期に亘り大陸や他の島々から隔てられたフローレス島で環境に適応するために独自の進化を遂げたと考えている。この仮説が正しいか否かは、今後の研究の進展が明らかにしてくれるだろう。
この仮説は非常に重大なことを意味している。人類進化史の最も基本的な2つの前提、すなわちホモ属はアフリカで誕生した、そして初期ホモ・エレクトスは180万年前にアフリカを離れ世界に拡散したという定説に、真っ向から逆らうことだからである。
著者は、発掘に関するゴタゴタをちょっと詳しく書きすぎている感じがする。一般の読者は、まず最後の馬場氏の解説を読み、本文は第3章から読み始めるとよいだろう。
本自体は、発見への道筋、発見後の化石をめぐるごたごた(これは下巻のほうですが)が「寄り道」をしながら書かれており、感動と興奮とともに一気に読み進めるという感じではありません。ただ、いろいろと丁寧に書かれていて、適宜地図なども参照しながら読み進められ、ホモフロレシエンシスについて詳しく知りたいという要望は十分に満たされます。