それほど大きな期待をせずにTV番組の方から見始めたのですが、
初回の「世間ではマキャベリズムという言葉は誤解されて用いられることが多い」という武田先生の言葉が興味深く、
結局全4回の番組を通して観てしまいました。
この手のムックというのは「エッセンスの要約」なので、どうしても著者の主観が入りがちになると思うのですが、
主観的な記載というのは世間の誤解を解くような部分くらいで、
本書全般からバランスよくポイントが抜粋されていて、変な主観を押し付けないように苦心粉砕されているところにも好感が持てます。
100分の番組、100ページ足らずのこのムックを読んだだけで「君主論」を語るのは片腹痛いのですが、
このムックを読んでみて、普段の生活に参考になりそうだと感じれば君主論を読んでみる、という利用を考えると、十分役に立つ本だと思います。
外交官であったマキャベリが君主に対して献上したのが君主論なのですが、仕事で参考になる考え方は非常に多いです。
過酷な環境下で交渉を行うような仕事をしている方に。
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マキャベリ『君主論』 2011年10月 (100分 de 名著) ムック – 2011/9/23
武田 好
(その他)
“慎重”であるより“果断”に進め!
「権謀術数の書」として物議を醸し、現代では帝王学として切り貼りされがちな本書は、実はマキャベリ自身の再就職のための論文だった。ルネサンス期のフィレンツェで辣腕をふるったひとりのノンキャリア外交官が導いた、乱世を生き抜く「現場の政治哲学」を紹介する。
「権謀術数の書」として物議を醸し、現代では帝王学として切り貼りされがちな本書は、実はマキャベリ自身の再就職のための論文だった。ルネサンス期のフィレンツェで辣腕をふるったひとりのノンキャリア外交官が導いた、乱世を生き抜く「現場の政治哲学」を紹介する。
- ISBN-104142230077
- ISBN-13978-4142230075
- 出版社NHK出版
- 発売日2011/9/23
- 言語日本語
- 本の長さ112ページ
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登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2011/9/23)
- 発売日 : 2011/9/23
- 言語 : 日本語
- ムック : 112ページ
- ISBN-10 : 4142230077
- ISBN-13 : 978-4142230075
- Amazon 売れ筋ランキング: - 553,762位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年11月19日に日本でレビュー済み
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2015年10月2日に日本でレビュー済み
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経営者のノウハウ論と思います。
人がいかに生きるべきかと、人間が実際に生きることとは、全く違う、
理屈や理想はそれはそれで尊重するが、実際全く違う、
当たり前とは言え、理解していない人が多いのです。
人がいかに生きるべきかと、人間が実際に生きることとは、全く違う、
理屈や理想はそれはそれで尊重するが、実際全く違う、
当たり前とは言え、理解していない人が多いのです。
2014年8月7日に日本でレビュー済み
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マキャベリの人物を掘り下げているので、君主論の中身を知りたい人にはお勧めしない。
ただ君主論を書くに至った経緯やその著者であるマキャベリの人物像を理解することは、君主論を読み解くうえで重要なことだ。
君主論の内容を目当てにするのではなく、君主論を読む前の心構えというか、君主論を読む前に読む本だと思う。
当時の情勢や時代背景も解説されており、権力者の関係図、地図なども載っているので分かりやすかった。
君主論についても特徴的な内容のものはいくつかきちんと解説されています。
著者の方のマキャベリ愛が伝わってきましたが、ちょっと美化しすぎでは、とも思いました。
ただ君主論を書くに至った経緯やその著者であるマキャベリの人物像を理解することは、君主論を読み解くうえで重要なことだ。
君主論の内容を目当てにするのではなく、君主論を読む前の心構えというか、君主論を読む前に読む本だと思う。
当時の情勢や時代背景も解説されており、権力者の関係図、地図なども載っているので分かりやすかった。
君主論についても特徴的な内容のものはいくつかきちんと解説されています。
著者の方のマキャベリ愛が伝わってきましたが、ちょっと美化しすぎでは、とも思いました。
2014年12月23日に日本でレビュー済み
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数百年前の国家的戦略論であるが、違和感なくわかりやすく記述されていて、『君主論』の概要を掴むには適書だと思う。
2011年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本の著者が、読者は「君主論」に対する先入観があるのではないかと随所に指摘している通り、僕も「君主論」に対して全く無知と言おうか間違った思い込みと言おうか、読む前はなんとなく帝王学的なイメージを持っていたが、そうではなかった。
つまり、今を生きる人への訓話ともとれるし、人間マキャベリを読み解く資料ともとれるのではないか。
僕の場合、下世話とも思われるかもしれないが、職場で改革を行なう時に背中を押してくれるコトワザ集的な読み方をした。
結構冷徹な事も書いてあり、そのまま現実に当てはめることはできないが、ここぞという時に力をくれる一冊である。
つまり、今を生きる人への訓話ともとれるし、人間マキャベリを読み解く資料ともとれるのではないか。
僕の場合、下世話とも思われるかもしれないが、職場で改革を行なう時に背中を押してくれるコトワザ集的な読み方をした。
結構冷徹な事も書いてあり、そのまま現実に当てはめることはできないが、ここぞという時に力をくれる一冊である。
2012年1月21日に日本でレビュー済み
君主がどうあるべきか、経験から記述したもの。マキャベリさんも苦労されたんだなということが分かる内容でした。全体像と要点が分かる点がこの番組(テキスト)の良いところ、これからマキャベリ関係の本を読んでもイメージが残り、いいです。
2013年12月27日に日本でレビュー済み
君主論は興味はありましたが大学の研究論文用の分厚く難しい本をイメージしていましたので自分が読むことはないであろうと思っていました。アインシュタインの相対性理論も同じく自分が読むことはないであろうと思っていたけれども「100分 de 名著」シリーズのおかげで簡潔に理解できました。
アインシュタイン『相対性理論』 2012年11月 (100分 de 名著)
同様に「君主論」も今回のシリーズのおかげで簡潔に理解することが出来ました。
マキャベリは中世のヨーロッパの裏政治に長けた冷徹で狡猾な策士の悪いイメージを持っていましたが、実は自身の就職活動のための論文として「君主論」を書いたそうです。意外なメッセージからこのテキストは始まります。マキャベリが生きた14〜15世紀のイタリア半島は小さい国が分有割拠し、それぞれが領土拡大を狙う戦乱の時代でした。マキャベリが外交官として使えた君主が他国の君主によって滅ぼされると即、失業してしまったため、次の就職探しのための面接対策として「君主論」を書いたそうです。歴史上、有名なフィレンツェのメディチ家の当主などに仕えて得たリーダーの資質がわかりやすく解説されています。マキャベリは運命を人間の力ですべて変えられるとは言わないまでも人間の力を持ってすればある程度は運命を抗う=変えることが出来るという考えの持ち主である。運命に介入する「人間の力」をマキャベリが仕えた君主達の言動を客観的分析した事実の結果として「時流を読むことで運命を制御できる」との結論に至ったとの事。・・・現在にも通じる法則です。
テキストと一緒のNHK教育テレビ放送(1回25分の4回シリーズ)を見る事をお勧めします。講師の星美学園短期大学の准教授の武田先生が分かりやすく説明してくれます。
マキャベリは中世のヨーロッパの裏政治に長けた冷徹で狡猾な策士の悪いイメージを持っていましたが、実は自身の就職活動のための論文として「君主論」を書いたそうです。意外なメッセージからこのテキストは始まります。マキャベリが生きた14〜15世紀のイタリア半島は小さい国が分有割拠し、それぞれが領土拡大を狙う戦乱の時代でした。マキャベリが外交官として使えた君主が他国の君主によって滅ぼされると即、失業してしまったため、次の就職探しのための面接対策として「君主論」を書いたそうです。歴史上、有名なフィレンツェのメディチ家の当主などに仕えて得たリーダーの資質がわかりやすく解説されています。マキャベリは運命を人間の力ですべて変えられるとは言わないまでも人間の力を持ってすればある程度は運命を抗う=変えることが出来るという考えの持ち主である。運命に介入する「人間の力」をマキャベリが仕えた君主達の言動を客観的分析した事実の結果として「時流を読むことで運命を制御できる」との結論に至ったとの事。・・・現在にも通じる法則です。
テキストと一緒のNHK教育テレビ放送(1回25分の4回シリーズ)を見る事をお勧めします。講師の星美学園短期大学の准教授の武田先生が分かりやすく説明してくれます。
2011年10月3日に日本でレビュー済み
「君主論」の書かれた時代的背景がイントロダクションとして詳しく書かれているので、本文を読むにあたって事前的な予備知識としてとてもよくわかる。本文の内容もこれで素直に理解できる。
またこの書が捧げられた「君主」、すなわちメディチ家の御曹司についても、その人となりが詳しく書かれているので、この本の性格というものも把握しておくことができる。
当時のサヴォナローラなる怪しげな坊主の正体は? またマキャベリが「理想的君主」と崇めるチェーザレ・ボルジアなる人物とは?
本文を読み進めていくと、この「君主論」なる書物、決して権謀術数だけの書物ではないことが分かるだろう。重要な個所はこのダイジェスト・テキストにも引用されているので、そこだけ読んでも、マキャベリをある程度は理解できるだろう。むしろ中途半端な解説本より、相当うまくまとめてあるので、NHKの番組でフォローすれば、アマチュア・マキャベリファンとしては納得できるはずだ。
そして、「君主論」を読んでいく・・・・
このテキストを読んでいるのといないのとでは、オリジナルを読み込んでいく際の理解度が大きく異なってくるだろう。
またこの書が捧げられた「君主」、すなわちメディチ家の御曹司についても、その人となりが詳しく書かれているので、この本の性格というものも把握しておくことができる。
当時のサヴォナローラなる怪しげな坊主の正体は? またマキャベリが「理想的君主」と崇めるチェーザレ・ボルジアなる人物とは?
本文を読み進めていくと、この「君主論」なる書物、決して権謀術数だけの書物ではないことが分かるだろう。重要な個所はこのダイジェスト・テキストにも引用されているので、そこだけ読んでも、マキャベリをある程度は理解できるだろう。むしろ中途半端な解説本より、相当うまくまとめてあるので、NHKの番組でフォローすれば、アマチュア・マキャベリファンとしては納得できるはずだ。
そして、「君主論」を読んでいく・・・・
このテキストを読んでいるのといないのとでは、オリジナルを読み込んでいく際の理解度が大きく異なってくるだろう。