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トルストイ『戦争と平和』 2013年6月 (100分 de 名著) ムック – 2013/5/25

4.1 5つ星のうち4.1 26個の評価

生きる喜びは、どこにあるのか?

19世紀ロシアの文豪トルストイの代表作『戦争と平和』。ナポレオンの侵攻に向き合うロシアの人々を描いた長編小説には、「幸福な家庭生活の讃歌」という作家自身の理想郷が投影されていた。「豊かな人生とは、他者との関わりからしか得られない」。魅力あふれる物語を通して、人生の真の意味を知る。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ NHK出版 (2013/5/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2013/5/25
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ムック ‏ : ‎ 112ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4142230271
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4142230273
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 26個の評価

カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2021年6月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
100分で名著のテキストとしても、講師は相当難儀したであろう。まあ、『戦争と平和』がこういうストーリーになっていて、どういう人物が中心になっているか、また、時代背景など掴めるかとは思う。
原文を読もう。私は岩波の新訳で読んだが、そんなに苦労はしなかった。ただ、感想は「戦争?」て感じでした。以前、戦争の時代の歴史書や手記などを読んでいて、そのイメージで読んで行ったので、戦争が出てこないじゃんてな感覚でした。
また、オンヂマンドでの講師の話の最後に、最初のタイトルは「終わりよければすべてよし」だったとあり、100分で名著のテキスト『華氏451度』に、これは「デカメロン」(ボッテチェリ作)の中の小話を使ってのシェークスピアの戯曲のタイトルであるとあった。
また、『戦争と平和』に出てくる主要4家族は当時ロシアの1%の貴族(公、伯、男爵)であり、トルストイも父型は伯爵、母型は公爵という大地主の貴族階級である。大学はカザン大学、面白くないと1年足らずでやめている。レーニンもこの大学だが、入学した途端、デモに参加し退学になっている。この時代は遊びがなかったのか、博打で遺産を食いつぶす貴族や有名作家が多い。ドストエフスキーも貴族だが、下級貴族で、博打大好き人間。
「戦争と平和」の時代は、ナポレオン1世(皇帝、セントヘレナ島に流された)がロシア青年にとっては英雄扱い。ところが、ナポレオン1世はヒトラーよろしく、この時代、ヨーロッパじゅうで大暴れ、遂に、ロシアを攻めてきて、モスクワを3分の2くらい焼き尽くしている。ヒトラーはモスクワまで行けなかったが。そして、モスクワは古都であり、日本の京都か、貴族の多い土地であった。首都はペテルブルグ(現在のサンクトペテルブルグ)と二大都市。と同時に19世紀は農奴解放が行われているが、土地がない農民が都市に集中して集まる混乱した時代でもある。
あまり関係ないことを書いたが、『戦争と平和』は生きるとは、愛とは、幸福とはという「生活賛歌」の物語であるが、其れ以降の作品はだんだんとそういう楽天主義が消え、トルストイはついに『復活』で時の王と正教会を猛烈に批判し、破門され、寂しく死んでいっている。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年4月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は「戦争と平和」が何を意味するのかを知るには手っ取り早い。かつての「Reades Dijest」を思わせるシリーズだがそれも良いと思う。他には旧ソビエト連邦制作の大作映画を観るのが良い。ちなみに、ハリウッドのオードリー・ヘップバーン主演の同名映画は嫌悪感たっぷりのくだらない恋愛ものなので観ない方が良いと思う。しょせん、ハリウッドにロシア文学の映画化は不可能なのです。最近のハリウッド映画「アンナ・カレーニナ」もひどかったなあ。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年1月3日に日本でレビュー済み
「100分で名著」シリーズは番組を見られなくても本だけで勉強になる。このテキストは優れた解説書で完結明瞭な説明がとても良い。この本を読んでから本編を読むか、本編を読んでからこの本を読むか、某書店の広告のように悩ましいが、私は後者だった。そのため、後から記憶を整理しながら理解を深められること、また、著者の解説を読むことで場面場面の意味が理解できることなど利点があった。逆だとおそらく「戦争と平和」の場合、登場人物が多いため、本書を読んでも頭にうまく入らないかもしれない。しかし一方、先に解説を読んでおけば、トルストイの描写の意味が分かり、味わいがあってクレバーな読書となったかもしれない。一長一短だろう。いずれにしても本書は小さい本ながら良書と思う。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年8月3日に日本でレビュー済み
NHKテレビ「100分de名著」のテキストです。

「戦争と平和」をベースにしつつ、トルストイの生涯や彼が生きた当時の(同様に「戦争と平和」作中の)ロシアの政治、文化、歴史について簡略ながらも要点をついた解説がなされております。

なぜ冒頭からフランス語で会話するロシア貴族たちの描写から始まるのか、その技法は古代のどの作品を起源としているのか?

なぜ主人公の名前がピエール(本来なら「ピョートル」)というフランス語読みなのか?

なぜクラーギン公爵の子供たちは皆フランス語名を付けられているのか?その意図は?

「戦争と平和」のみならずトルストイの入門書としてお薦めです。

このテキストだけでも楽しめますが、NHKオンデマンドで全4回(1回105円)の番組が視聴できますので、興味ある方はご覧になられては如何でしょうか。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年4月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
100ページの薄い本で読んで、最低限の戦争と平和の
世界を説明できるようにはしてくれる。
これではまだまだ不十分に感じる。
戦争と平和自体が軽く3000ページは行く壮大で難解な
物語であり、100ページでは解説が難しい。
元々新調された藤沼貴の訳にも同じような解説は
書いてあるので、この本ではもっと知りたい希望に沿える内容ではない。

内容自体は悪くないし、読んで最低限の戦争と平和の世界を
掴むようになれるが、それだけでは不十分である。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フォントサイズの変更はできず、かつ元のサイズは大変に小さいものです。
読了には大変な労苦が想定されます。
私は早々に返金を求めました。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年3月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ロシア人は戦争のことをどう考えているのか。
それを知りたくて、本書「NHK 100分 de 名著」を読んでみました。

トルストイが若い時(41歳)に書いた長編小説が『戦争と平和』です。
1805年から1820年に至る歴史小説。

本テキスト冒頭の「『戦争と平和』の時代」年表が、気に入りました。

『戦争と平和』は、
トルストイの父方の伯爵家と母方の公爵家をモデルにした小説です。

「超」がつくほどの大作『戦争と平和』は、
第1部から第4部、そして「エピローグ」という大部です。
なので、全部を読むのは、最初からギヴアップしました。

本書「NHK 100分 de 名著」は、「100分」で読める解説本。
コンパクトな割には、総括的に分かるので、ちょーありがたい。

冒頭の「『戦争と平和』の時代」年表も、見開き二ページなので、
一目で時代を見渡せるようで、最高に便利です。「100分」は一見に如かず。

とは言っても、この年表は、「1828 トルストイ生まれる」で終わっています。
こんな終わり方をする年表なんて、変わっています。

トルストイは、「モスクワから二百キロほど南方」(14頁)の、
モスクワとキエフの中間あたりに位置する「村」(56頁)で、
地主貴族の家に生まれました。

1847年、大学生のトルストイは、
「三百三十人」(15頁)の農奴と荘園領地を相続します。

この土地で、トルストイは自分が生まれる前の時代を
歴史小説『戦争と平和』に書いたのです。

トルストイはどんな思いで『戦争と平和』を書いたのでしょう。

1869年、『戦争と平和』が完結します。トルストイ、41歳。
1873年、本テキスト巻頭の、トルストイの肖像画が描かれます。

四十代半ばのトルストイ。その目つきは未だ鋭く精悍です。

このテキスト冒頭の年表は、戦争ばかりであふれ、どこに平和があるのか、
探してみましたが見つかりませんでした。戦争に明け暮れる世界ばかり。

年表に<赤い太字の活字>で強調されている、次の三つも「戦い」です。
1805 アウステルリッツの戦い
1812 ボロジノの戦い
1825 デカブリスト事件

「アウステルリッツの戦い」と「ボロジノの戦い」は、国と国の戦争。
このアウステルリッツの戦いで、
「ナポレオン率いるフランス軍がロシア・オーストリア連合軍を破る」

1812年の「ボロジノの戦い」は、フランス帝国の「ナポレオン戦争」(25頁)
「引き分けに等しい結果に終わり」(73頁)、「ナポレオン軍」はモスクワに入城。

そのとき「モスクワに火災が発生し、市内の四分の三を焼失」(69頁)
「この火事は、冬を見越したラストプチンの命令による『放火』説が有力だがトルストイは作中で、原因は個人に帰すべきではなく、フランス兵がパイプを吸い、炊事や焚火をする以上、木造の町は燃えないはずがないとしている」(76頁)

トルストイって、クール。

三つ目の「デカブリスト事件」は、
ロシアのロマノフ王朝の専制に対する青年将校たちの「反乱」。
あらら、国と国の戦争じゃあない。

本テキストの著者「川端香男里」は、
どんな思いで <赤い太字の活字> にして強調したかったのでしょうか?
本人に聞いてみるわけにはいきません。
2021年、川端は老衰により死去。

1901年、晩年のトルストイは、ロシアの国家とロシア正教会から
「破門」(97頁)される。
1910年、トルストイ、家出先の寒村で肺炎により死去。
あわれ。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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