ドーヴァー物の2作目である。
相変わらずのドタバタ喜劇で、冒頭からニンマリさせてくれる。
本作では、少しプロットに趣向を凝らしており、喜劇に彩りを添えている。
読み終わった後がやはり気分よく、さらに別な作品を読んでみたくなるシリーズである。
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ドーヴァー 2 (ハヤカワ・ミステリ 968) ペーパーバック – 1979/1/1
- 本の長さ214ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日1979/1/1
- ISBN-104150009686
- ISBN-13978-4150009687
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (1979/1/1)
- 発売日 : 1979/1/1
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 214ページ
- ISBN-10 : 4150009686
- ISBN-13 : 978-4150009687
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,123,646位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年1月14日に日本でレビュー済み
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本書はイギリスの女性推理作家ジョイス・ポーターが、1965年に発表した史上最低の品性を持った探偵ドーヴァー主任警部を主役とした、ユーモアミステリシリーズの第2作。
3月のある土曜の夜8時頃、カードリーという町の人気のない路上で、一人の女性が後頭部を2発、拳銃で撃たれます。彼女は、銃声を聞きつけた人達の連絡で病院に搬送され、奇跡的に一命はとりとめますが意識不明のままに。地方新聞は「眠れる美女」と名づけて紙上をにぎわせますが、8ヶ月後に息を引き取ります。殺人未遂事件が殺人事件となり、地方警察はロンドン警視庁へ支援を要請、ドーヴァー警部とその部下マグレガー刑事が派遣されます。
第1作に引き続き本作を読みましたが、優秀な仲間に対するドーヴァー警部の嫉妬心、独りよがりな行動がパワーアップされています。前作では不運を嘆く警部に同情した私ですが、今回は自業自得!周囲の人達に同情しちゃいました。突然、別人のような閃きを見せるドーヴァー警部の破天荒な行動に、推理しながら読んでいる私までもが、引っ張りまわされて混乱し、まんまと作者の術中にハマってしまいました。それにしても、この結末には、驚きました。
3月のある土曜の夜8時頃、カードリーという町の人気のない路上で、一人の女性が後頭部を2発、拳銃で撃たれます。彼女は、銃声を聞きつけた人達の連絡で病院に搬送され、奇跡的に一命はとりとめますが意識不明のままに。地方新聞は「眠れる美女」と名づけて紙上をにぎわせますが、8ヶ月後に息を引き取ります。殺人未遂事件が殺人事件となり、地方警察はロンドン警視庁へ支援を要請、ドーヴァー警部とその部下マグレガー刑事が派遣されます。
第1作に引き続き本作を読みましたが、優秀な仲間に対するドーヴァー警部の嫉妬心、独りよがりな行動がパワーアップされています。前作では不運を嘆く警部に同情した私ですが、今回は自業自得!周囲の人達に同情しちゃいました。突然、別人のような閃きを見せるドーヴァー警部の破天荒な行動に、推理しながら読んでいる私までもが、引っ張りまわされて混乱し、まんまと作者の術中にハマってしまいました。それにしても、この結末には、驚きました。
2020年2月22日に日本でレビュー済み
昏睡中だった女性が亡くなり、殺人として捜査が始まるが・・・というお話。
ドーバー・シリーズ二作目ですが、この作品でも、メインの殺人の動機はありふれておりますが、その後の昏睡から死亡した原因或いは動機はよく考えられていて面白かったです。やはり多くの方が指摘されている通り、ドーバーのシリーズは動機のシリーズに認知されるかと思いました。
著者のポーターという人の事はあまり知りませんが、戦争の体験等で、人間の心理や犯罪に至る動機に関して目を向けるという嗜好があったのかと思います。それがこのシリーズをミステリ史の中でも特異なシリーズとして記憶される物にしていると思いました。
今はもう古くて忘れられた感のあるシリーズですが、面白いのでいずれ再評価されて、また読まれるかも。私もその片棒を担げれば幸いです。
良く出来たシリーズ第二弾。機会があったら是非。
ドーバー・シリーズ二作目ですが、この作品でも、メインの殺人の動機はありふれておりますが、その後の昏睡から死亡した原因或いは動機はよく考えられていて面白かったです。やはり多くの方が指摘されている通り、ドーバーのシリーズは動機のシリーズに認知されるかと思いました。
著者のポーターという人の事はあまり知りませんが、戦争の体験等で、人間の心理や犯罪に至る動機に関して目を向けるという嗜好があったのかと思います。それがこのシリーズをミステリ史の中でも特異なシリーズとして記憶される物にしていると思いました。
今はもう古くて忘れられた感のあるシリーズですが、面白いのでいずれ再評価されて、また読まれるかも。私もその片棒を担げれば幸いです。
良く出来たシリーズ第二弾。機会があったら是非。
2006年12月28日に日本でレビュー済み
自分勝手、傲岸不遜、無責任、怠惰、嫉妬深い、不潔、おまけに太った体型と男性の悪い点を一身に背負った史上最低最悪の警部ドーヴァー・シリーズの第2作。デビュー作に引き続きブラックなユーモアが冴える。今回は「眠れる美女」事件。
ある女性が田舎町で銃撃された。彼女は昏睡状態が続き、マスコミは「眠れる美女」と書き立てる。ところが、8月後、彼女は息を引き取る。そこで田舎町に派遣されたのはドーヴァーとハンサムな部下マグレガー(いつも異動願いを書いている)。いつものドーヴァー流の捜査で笑わせてくれる。ドタバタの末、彼女を永眠させた犯人を見つけるが、それは銃撃の犯人ではないというクィーンばりの精緻な構想。銃撃の犯人を見つけるため、ドーヴァーは目星を付けた相手に勢い突いて食らいつくが、空振りの連続。ところが...。
シリーズの最高傑作は「切断」だと思う(世界ベストテン級)が、本作の全篇に漂うユーモア感覚は「ドーヴァー1」と並んでシリーズを代表するもの。特にドーヴァーの無茶苦茶な捜査によって最後に犯人が割れるあたりは大いに笑わせる。全体構成の巧みさもあって、シリーズを代表する傑作と言える。
ある女性が田舎町で銃撃された。彼女は昏睡状態が続き、マスコミは「眠れる美女」と書き立てる。ところが、8月後、彼女は息を引き取る。そこで田舎町に派遣されたのはドーヴァーとハンサムな部下マグレガー(いつも異動願いを書いている)。いつものドーヴァー流の捜査で笑わせてくれる。ドタバタの末、彼女を永眠させた犯人を見つけるが、それは銃撃の犯人ではないというクィーンばりの精緻な構想。銃撃の犯人を見つけるため、ドーヴァーは目星を付けた相手に勢い突いて食らいつくが、空振りの連続。ところが...。
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