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死の味 下 (ハヤカワ・ミステリ 1501) 新書 – 1987/12/1

4.3 5つ星のうち4.3 5個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (1987/12/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1987/12/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 270ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4150015015
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4150015015
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 5個の評価

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P.D.ジェイムズ
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上位レビュー、対象国: 日本

2016年12月6日に日本でレビュー済み
"A Taste for Death" は、アダム・ダルグリッシュ警視が登場するシリーズとしては7作目で、1986年に発刊されています。発表当時は評論家のH・R・F・キーティング、作者のライバルと見なされていたミステリ作家ルース・レンデルにさえ絶賛されました。

謎解きのみに興味をおぼえる読者には、この作者特有の情景描写や登場人物の造型が長たらしく思えるかもしれません。ただ、本来の筋とは一見無関係・無駄に思われるかもしれない叙述で、作者は容疑者や捜査官の心の内部に深く立ち入り、人生について多くを考えさせる作品です。

下巻ではそれまで出てこなかった人物2人が重要な手がかりを与えます。第5部の最後で犯人が明かされ、残りの第6部では警察が証拠をつかんだと思っていない犯人が証人や証拠品を始末しに動く一方で、ダルグリッシュをはじめとした捜査官がアリバイをくずし、事件の全容を解明します。アクション活劇のような目まぐるしさ、意外な展開に引きつけられ、2日間くらいで一気に読みとおしてしまいました。ダルグリッシュのチームに初めて参加することになったケイト・ミスキン警部が、この捜査を通じて人間的に、また刑事としても成長していく姿が特によく描かれています。

短い第7部では、今回の事件の第一発見者があらわれますが、彼女の抱えている「信仰」の問題は解決されず、孤独なままです。作者は、彼女が祈る場面で、殺されたベロウン卿や彼に親近感をもっていたダルグリッシュもまた同じ問題に耐え、それは自力で解決していくしかないと読者に語っているのかもしれません。
2015年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
暗く、重く、長い。
ミステリというより、人間とは生きるとは、ということを考えさせられる小説。
高齢化が進んでいる現在だからこそ身につまされる。
私はP.D.ジェイムズのミステリの中では「死の味」が一番だと思う。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年8月8日に日本でレビュー済み
ウォートン嬢の悲しさ、ケイトと祖母の悲しさなどにしみじみするにはよい。が、それにしては長すぎる。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年7月26日に日本でレビュー済み
これは謎解きというより、もはや一つの文学といった方が良いですね。
再び英国推理作家協会賞シルヴァー・ダガー賞、そして更に今回はマガヴィティ賞の栄光に輝いた、
傑作。老女ウォートンと少年ダレルの孤独、息子の死すらも二の次になってしまう程の、名家に生まれた女性の、家存続に燃やす執念。様々な不吉な噂に付き纏われながらも、着実に栄達の道を歩んでいたかに見えた、政治家の内奥に潜んでいたもの。一見、己の与えられた場所に充足しているかに見えた
女性の抱える、深い鬱屈。
登場するのは、いずれも、一筋縄ではいかないような人物ばかり。特に印象に残ったのは、珍しくダルグリッシュが個人的に親しみを感じたという、ベロウンの人物造型ですね。
一見、様々な死の影に付き纏われていながらも、次の次の首相とまで目されていた、声望ある政治家であった彼も、その内面に踏み込んでいくにつれ、その様々な秘密や矛盾が明らかになっていき。なかなか話が進まず、まどろっこしく感じられる上巻をひたすら読み続けられたのも、謎めいたこのベロウンという人物に、興味を惹かれた所が、大きいです。
ただ、彼と前妻との関係にも、もう少し踏み込んでもらいたかったような気も、しますが。

また、ともすると、単なる有権者達のソーシャル・ワーカー、お便利屋に堕してしまいがちな、
政治の問題も、指摘されていますし。また、自分に何でも任せてください!何でも何とかしますみたいな、甘言ばかり弄さず、行政の力にも限界があるという事を、有権者に言葉を尽くし、
丁寧に説明しなくてはいけない時もある、こういう事の重要性など。
しかし、実際には日本にも、こういう事を,正直にはっきり言える政治家が、なかなかいないんですよね。やはり、これも、政治・民主主義の陥りがちな問題か。
この作品では、政治というより、あくまでもベロウンを取り巻く、錯綜した個人的人間関係の方が、
主題となっている内容ですが。
最後に犯人がケイトに言い放った言葉も、重く考えさせられる。これはマシンガムの方も、そうなんだけど、他人なら、すぐに関係を断ち切って逃げ出せるけれど、肉親であるが
ゆえに、簡単には逃げ出せない、断ち切れないしがらみの重さというようなものも、感じました。
それにしても、真に彼を愛していたと思われる女性と対比されている感じの、(彼の死後に訪れた悲嘆と喪失感の後に、彼女にのしかかってくる虚無感も、また重かったですが。確かに、彼もダルグリッシュもそうなんだけど、
どこか相手の女性との間に、一線を引いている所があるというか、障壁を築いてしまいというか、
どうしても最後まで、踏み込ませてくれないという、男性のこういう態度に、特により愛する男性との一体感を求める女性達は、深く傷つくんですよね。確かに、なかなかこういった男性達と付き合うのは、大変かもしれない。)
それにしても、バーバラって、本当に嫌な女。
己の絶対安全地帯みたいな立場を、暈に着た傲慢さというんでしょうか。しかし、本人もけして潔白ではないし、実際には大してベロウンの事を、愛していた訳でもないくせに。
やはり、元々の性格に問題ありという事ですね。
それにしても、何か、こういった、他の事では賢いと思われた政治家達なのに、女性に関してだけは、外見だけの、華やかだけど、頭が空っぽな女性ばかり選んでしまうみたいなのが、随分よく見るパターンだなと思ったので。(しかも、みんな決まってブロンド。「金髪女性は、頭が空っぽ」みたいなイメージが、あちらではあるのでしょうか?)
しかも、いずれもイギリスの推理小説・普通の小説ですよ。クリスティーの「忘られぬ死」然り。
アーチャーの「めざせダウニング街10番地」然り。普遍的な男性の弱点という事ですかね?
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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