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砂漠の惑星 (ハヤカワ文庫 SF 273) 文庫 – 1977/12/1

4.6 5つ星のうち4.6 22個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (1977/12/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1977/12/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 276ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4150102732
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4150102739
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 22個の評価

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スタニスラフ・レム
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カスタマーレビュー

星5つ中4.6つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2016年6月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
レム三部作の中で最も人間が理解できる状況を描いている、
エデンは次、ソラリスは解り易いんだけれども
「何故」という事が、ま、エデンもそうなんだけれども、
この「無敵」だけは現在の哲学(かな)でも理解可能、
非常に生物の進化適応に似ている。

「エデン」及び「ソラリス」は有機体であるから
現在の基準で生命といえるがこの「無敵」に出てくるモノは
無機物であるから生命とは云えないのが現状である、
しかし、これは愚かな人類のあまりにも狭視野な
基準である、「ウィルス」が生命ではないと言う様な、
しからば「ウィルス」に寄生する「ウィルス」はどうで
あろうか、これと同様である、かたや有機か無機か、
かたや自己修復能力を持つかどうか、それが今日
のコンピューター生命問題を生じさせている、答えは
簡単である、生命とは自己を認識できるし自己を
防御できるとすれば。

この「無敵」にでてくるのは明らかに自己防御をする、
そして自らのテリトリーを認識し行動している
丁度、蟻や鉢の様にとすると集合知性と言のが正しいだろう
、従って有紀生命だけを探査対象としている
現在の生命探査は無意味な事となるのだ、
正に有機生命体である人類の傲慢さを象徴している、愚かな
事だ、NASAがしたのかどうか間違った生命の基準で
探査をしても答えなんかでる訳が無い、そして
生命は存在していないという結果になる、
そこへ「無敵」を襲った様な「エイリアン」(?)が敵対者として出て
くると「無敵」が体験した様な飛散な結果に成る。

生命とは現在の科学・哲学よりも遙かに多様性に富んでいると考えられる。

初めて読んだのは1970年代「世界SF全集」にソラリスと同時収録されていた。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年6月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
琴座系の外れにあるㇾギス第三惑星で、この惑星の調査のために派遣された巨大宇宙船コンドル号が消息を絶った。
コンドル号に何があったのか、原因究明と乗組員の捜索の為に巨大宇宙船無敵号が派遣されるが、その惑星には海には地球と同じ生命体が居るものの、陸地にはどんな生命も植物もいない砂漠の惑星だった。何らかの理由により陸地の生物は全て絶滅していたのだ。
直ぐにコンドル号は見つかるが、当初の予想通り乗組員たちは全員死亡していた。不可解な事には、乗組員たちは明らかに何らかの攻撃を受けてる様子なのに、死因が特定できなかった。無敵号の乗組員である科学者達によれば「自然死としか思えない」状態なのだ。
コンドル号に何が起こったのかを知る為、地質調査やコンドル号の探索を続ける無敵号の乗組員たちに、未だかつて人類が遭遇したことのない脅威が襲い掛かる。

これ以上はネタバレの為詳細を避けるが、1964年にこの発想が出来たのは凄すぎる。最初にこの発想した作品が何なのかは良く知らないけど。
ひっじょーに面白かった。映画化してないのが不思議なくらいだ。
映像もイメージしやすい文章であるし、壮大なSF映画を読んでるような気分だった。
無論、ソラリス等と同様のテーマである為、分かり易い結末にはなっておらず、まるで不条理文学のような結末にはなっているものの、ソラリスを読んだ人間なら難しさは感じないのではないか。
正体を知れば、SFの中では語りつくされた内容のようにも思えるが、そうではない。
他のSFはレムほどは真面目にこのテーマを扱っておらず、結局の所人間中心の考えから抜け出ていない。
一方レムは、エンタメとしてのSFを抜け出し何処までも真面目に思考していくため、結果として今読んでも色あせない傑作となっている。実際私は、最初何が起こってるのかさっぱり分からなかった。「砂が生きてて襲ってくるのかな」とかそんな考えしか浮かばなかった。
再読の価値のある作品に久々に出会えたことに感謝したい。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年8月17日に日本でレビュー済み
レムお得意の、ディスコミュニケーション・ファーストコンタクトもの。
先遣隊の全滅理由を「砂漠の惑星」に調査しようとした第二次部隊は、二次遭難しそうになる。
しかも、原住の「何か」に攻撃されて……。

それはいいが中途半端な終わり方が不満。

なお、レビューワさんの中には、「本書からレムに入ったほうが良い」と書く人もいるが、
オススメできない。

長編小説のレムは、いずれも、文体が難解になりがちだからである。
「砂漠の惑星」も難解ではないわけではないが、比較的平明な文体となっている。

だからといって本書がエントリーモデルとしては、どうかと思う。

いわゆる「ハードSF」と言われる書籍を複数読みこなすことができれば、
どのレムの作品(ただし、「大失敗」「浴槽で発見された手記」を除く)も
たいがい読めるようになるので、
初めてレムを読むならば、まず他の人の「ハードSF」か、
レムの短編小説集から入ることを勧める。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年9月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 レムの作品には独特な雰囲気があります。
 なぜか気になってまた手に取ってしまうような魅力があります。
 「ソラリス」は背筋がゾッとするような恐ろしい場面もありながら美しくもの悲しい,心に残る傑作でした。
 傑作「ソラリス」の次に執筆されたこの「砂漠の惑星」には,「ソラリス」とはひと味違った知的興奮を味わえます。
 静かな砂漠の描写は一見「ソラリス」の海のようですが,この作品には激しい戦闘シーンもあり,その描写は凄まじいです。
 そしてそのようなアクションシーンだけでなく示唆に富んだレムの考えが含まれています。
 
 心に残った文章を一部抜粋します。
「人間はまだ必要な知性の高さには達していない。重要なことは,人間に似ているような生物を探し出すことでもなければ,そのような生物の存在だけを理解することでもない。さらに人間に関係のないようなことがらには干渉しないという心の広さが必要なのだ」
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年7月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
哲学的です。この時代のSFが一番良い気がします。おすすめです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年9月26日に日本でレビュー済み
未知の惑星で連絡を絶った先発隊の捜索を行うクルーを追った、ソラリス、エデンと並ぶ三部作。主人公の心理描写の変化やシチュエーション、風景描写が迫り来るように伝わり、その息づかいや空気まで感じ取れるようです。
三部作は未知とのコミュニケーションがテーマとなっており、ソラリスであまりにも大きいがうえに見ることができないような「未知なるもの」驚かされましたが、この砂漠の惑星の「未知なるもの」にも唸らされました。この発想は、当時かなり斬新だったのではないでしょうか。人類にはおよそ想像もつかないような「進化」を目の当たりにした時の驚異と、それに対するメッセージが印象的です。
レムの作品を読むのは2作目ですが、余計な描写なく淡々とストーリーが進む中で背後から忍び寄るような不気味さ、恐ろしさ、圧倒的な心理描写は特徴的で、とにかく引き込まれます。また今作では派手な戦闘シーンも出てきますが、レムにかかるとそれは短報のように描かれ、それがテンポとなり、またいやがうえにも空想を働かされ、彼の作品にひきこまれる要因になっているように思います。
本作は地味な作品と取られることも多いようですが、SFの様々なジャンルの要素が結集された、またその源流とも言えるような、シンプルで極上の傑作SFだと思います。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年4月8日に日本でレビュー済み
行方不明の宇宙船の調査に行ってみたら・・・。
というベタなストーリーですが、なんだかんだ言ってワクワクしてしまいます。
予想を超えた宇宙生物も出てきますが、その正体は・・。
勝手に昔のSF映画をイメージしながら読んでました。
映画化しないかなぁ・・。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年3月29日に日本でレビュー済み
レムが死んだ。84歳。死因・日時は不明。
3月28日、助手が「クラクフの病院にて死亡」
と発表。

本作を読んだのは、サンリオ文庫でレムの
一連の長編が出ていた頃、或いは講談社文庫で
「素晴らしきレムの世界」というタイトルの
2冊組みの短編集を読んだ頃より、随分、
後の事である。(多分、30歳くらいの時。)

本作では、非有機体の進化が描かれているが、
今、思い出すのは、講談社の短編集にあった
「リンファーテルの公式」である。
この短編「リンファーテル」では、人類の
知性を母胎(MATRIX)として進化した、
人工有機体の知性が描かれているが、
その進化した知性体によって、完全に
置いてけぼりを食ってしまう人類の
絶望的な立場が印象的である。

翻って、本作(原題『無敵』)では
非有機体の、必ずしも、より知性的に
なる必要のなかった進化が、描かれていて
「人には人の道がある。」という
希望に満ちた作品となっている。
先の短編「リンファーテル」と
合わせて読むと、レムの、精神性の
「明暗」の対比が浮き彫りになって
興味深い。

(なお、レムの死については、
「故人を偲ぶ」が、合掌等は
しない。)
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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