読み初めは「SFバカ話」なのかな? と思い、
読み進めていくと現代版『ガリバー旅行記』みたいな感じなのかな? と思う。
風刺とユーモアに溢れた作品だけれど、
最後まで読むとイヤイヤそれだけの作品じゃないぞ・・と思う。
おそらく一度読んだだけでは半分ぐらいしか理解出来ていないのでは?
(もちろん私の頭脳では、という意味で)
2回目、3回目と読む毎に新しい発見や他の話との連関なんかが分かって理解が進む作品だと思います。
『ソラリス』を読んだ時も、この作者は頭の作りが少し普通と違うのかも・・って思ったけど、
私はこういうタイプの作品けっこう好きです。
一見ワケワカラン与太話で煙に巻くように見えて
実はよくよく考えて緻密に構成されている作品ですよねぇ・・
いやぁ、侮り難しって感じです。
残念なのは小難しいカタカナ言葉と漢字の造語。
作品の持つ雰囲気等を伝えようとする努力の結果なのだろうけれど、読み難くて仕方なかった。
文章も文法的に変な所とか、誤字みたいな所とかあって
訳文としては★★ぐらいじゃない?
訳が良かったら★★★★★だと思うけど、
翻訳文学の限界ってあるからなぁ・・難しいよね
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泰平ヨンの航星日記 (ハヤカワ文庫SF) 文庫 – 1980/2/1
- 本の長さ449ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日1980/2/1
- ISBN-104150103763
- ISBN-13978-4150103767
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (1980/2/1)
- 発売日 : 1980/2/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 449ページ
- ISBN-10 : 4150103763
- ISBN-13 : 978-4150103767
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年3月7日に日本でレビュー済み
数々の功績をあげてきた宇宙パイロット、泰平ヨンの繰り広げる、奇想天外な冒険の数々。簡単にいえばそうなるでしょうが、レムのものだけあって作品自体は安心して読める面白いものです。雰囲気としては『宇宙創世記ロボットの旅』『ロボット物語』などに近いコミカルなものです。レム自筆のイラストや、これまで取りこぼされてきた序文の類もすべて収められてあるというのは嬉しいかぎり。
しかし、この改訳はあまりにずさんではないかと思いました。古風な言葉を操るロボットたちの住む星を描いた「第11回の旅」では、「〜失はざりき競技老達」(p.102)というような、助動詞の活用ができていないところが見られました。また、天地創造のパロディである「第18回の旅」では、冒頭から「〜とは断言しかねる」とあるべきところが「〜とは断言できかねない」となっています。またこの回は、重要な登場人物の名前が「ブールズ・E・バブ」から途中で「ブールズ・F・ブック」になぜだか変わってしまっています(私の持っているのは初刷です、2刷以降直っていたらごめんなさい)。他にもこういった日本語のミスがあまりに多く、苦痛でした。
旧訳を読んだことがないので、これが旧訳からのものなのか新訳で出てきたものなのかわかりませんが、いずれにしても新訳者と編集者は、もっと「先人の遺産に手を入れる」ということに対して責任感と緊張感を持つべきではないでしょうか。そもそも、この作品をパロディとみた深見氏と、メタフィクショナルなハードSFと捉える大野氏では、作品に対するスタンスが根本的に違うのですから、共訳の形にすること自体無謀です。作品に対する評価は5ですが、今回の改訳をまったく評価できないので、全体として2つをつけさせていただきます。
しかし、この改訳はあまりにずさんではないかと思いました。古風な言葉を操るロボットたちの住む星を描いた「第11回の旅」では、「〜失はざりき競技老達」(p.102)というような、助動詞の活用ができていないところが見られました。また、天地創造のパロディである「第18回の旅」では、冒頭から「〜とは断言しかねる」とあるべきところが「〜とは断言できかねない」となっています。またこの回は、重要な登場人物の名前が「ブールズ・E・バブ」から途中で「ブールズ・F・ブック」になぜだか変わってしまっています(私の持っているのは初刷です、2刷以降直っていたらごめんなさい)。他にもこういった日本語のミスがあまりに多く、苦痛でした。
旧訳を読んだことがないので、これが旧訳からのものなのか新訳で出てきたものなのかわかりませんが、いずれにしても新訳者と編集者は、もっと「先人の遺産に手を入れる」ということに対して責任感と緊張感を持つべきではないでしょうか。そもそも、この作品をパロディとみた深見氏と、メタフィクショナルなハードSFと捉える大野氏では、作品に対するスタンスが根本的に違うのですから、共訳の形にすること自体無謀です。作品に対する評価は5ですが、今回の改訳をまったく評価できないので、全体として2つをつけさせていただきます。