一人称の主人公はハードボイルドを気取っている探偵。
確かに彼は街のチンピラごときには騙されないが
汚い駆け引きに長けた百戦錬磨の富豪には直ぐに弱みを握られて逆に扱き使われてしまう。
人一倍の頭脳派であるにも関わらずアホな失敗を繰り返しているダメ男なのであって全然カッコ良くないw
なんとなく松田優作の「探偵物語」「遊戯シリーズ」を思い出してしまった。
ダメ野朗なところが面白くて何度も読み返してしまう奇妙な探偵小説。
読むのは5回目ぐらいなのだが、やはり可笑しい。
ちなみに続編も2冊あって、内容はこの調子なのでお勧め。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
重力が衰えるとき (ハヤカワ文庫 SF エ 3-1) 文庫 – 1989/9/15
ジョージ・アレック・エフィンジャー
(著),
浅倉久志
(翻訳)
アラブの犯罪都市ブーダイーンで探偵仕事を営むマリードは、ある日ロシア人の男から行方不明の息子の捜索を依頼される。だがその矢先、依頼人が目の前で殺されてしまった! しかもなじみの性転換娼婦の失踪をきっかけに、周囲では続々と不穏な事件が。街の顔役の圧力、脳を改造した正体不明の敵……マリードは今日もクスリ片手に街を疾走する。近未来イスラム世界で展開するサイバーパンクSF×ハードボイルドミステリ。
- 本の長さ435ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日1989/9/15
- ISBN-104150108366
- ISBN-13978-4150108366
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (1989/9/15)
- 発売日 : 1989/9/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 435ページ
- ISBN-10 : 4150108366
- ISBN-13 : 978-4150108366
- Amazon 売れ筋ランキング: - 143,166位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 233位ハヤカワ文庫 SF
- - 784位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- - 1,053位英米文学研究
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
24グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年10月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2016年3月13日に日本でレビュー済み
ウィリアム・ギブソン「ニューロマンサー」によって誕生したサイバーパンク、これを舞台をイスラムの地にして主人公をユニークで冴えないジャンキーにしたらどうなるか、という怪作。
身体を一部電脳化した人々の暮らすアラブの犯罪都市、ブーダイーン。
頭のソケットに人格モジュールを差し込めばその人格になれて、「ダディー」というソフトを差し込めば外国語を使えるようになったり技術知識を入手できる。
つまりは脳に直接情報の塊をぶち込んでしまうというSF的な発想。
主人公マリードはドラッグ中毒の冴えない探偵。恋人は性転換したが睾丸をひとつしか切除してない「半タマ」
ある連続殺人事件を調べようとしているうちに事態はどんどん大きくなり犯罪組織との闘いまで発展する。
怪しい武器が出てきたり胡散臭い搭乗キャラが出てきたりとクセはあるがニューロマンサーに比べれば文章は比較的読みやすい。
人格モジュールを使用してマリードが危機を突破する場面は素直にかっこよかった。
3作まで出ているらしいが入手困難で未だ未読。作者エフィンジャーの早逝が惜しまれる。表紙はひろき真冬のほうがよかった。
身体を一部電脳化した人々の暮らすアラブの犯罪都市、ブーダイーン。
頭のソケットに人格モジュールを差し込めばその人格になれて、「ダディー」というソフトを差し込めば外国語を使えるようになったり技術知識を入手できる。
つまりは脳に直接情報の塊をぶち込んでしまうというSF的な発想。
主人公マリードはドラッグ中毒の冴えない探偵。恋人は性転換したが睾丸をひとつしか切除してない「半タマ」
ある連続殺人事件を調べようとしているうちに事態はどんどん大きくなり犯罪組織との闘いまで発展する。
怪しい武器が出てきたり胡散臭い搭乗キャラが出てきたりとクセはあるがニューロマンサーに比べれば文章は比較的読みやすい。
人格モジュールを使用してマリードが危機を突破する場面は素直にかっこよかった。
3作まで出ているらしいが入手困難で未だ未読。作者エフィンジャーの早逝が惜しまれる。表紙はひろき真冬のほうがよかった。
2021年6月4日に日本でレビュー済み
当時SFマガジンの2色カラーページを使ったレヴューで大特集されていたので読んでみた。
まだ携帯電話のなかった時代に腰に牛乳パックくらいあるケータイを下げているのが楽しい。
「通商」が重んじられる文化なのでお互いに嫌いあっていても「おおわが叔父よ」「わが甥よ」と
表面は親しげにするのが当たり前。
作者の恋人もMTFの娼婦だったらしい。平賀源内みたいだな。
まだ携帯電話のなかった時代に腰に牛乳パックくらいあるケータイを下げているのが楽しい。
「通商」が重んじられる文化なのでお互いに嫌いあっていても「おおわが叔父よ」「わが甥よ」と
表面は親しげにするのが当たり前。
作者の恋人もMTFの娼婦だったらしい。平賀源内みたいだな。
2016年1月27日に日本でレビュー済み
舞台は北アフリカ。世界に名だたる犯罪街区ブーダイーンはカサブランカ内だと思う
(たぶん。「青い鸚鵡」ってバー出てくるし、ハードボイルドだし)。
ハードボイルドですが、主人公マリードはドラッグ好きでいまいち意思が弱いし、巡り合わせも悪いわ、
権力持った連中に振り回されるわ、で錯綜ぶりがおかしくも泣けてきます。
サイバーパンクやノワール風味も、人間くさいテンポの良いマリードの一人称+浅倉久志氏の名訳で、衝撃よりも楽しさで引き込まれます。
よくよく考えると最初から最後までえらくロクでもないんですが、この街に住んで飲みに行きたくなりますね。
作者の夭折でシリーズは未完なのですが、マリードが街のチンピラからもっと大きい仕事につく三作目「電脳砂漠」まででまとまり良く一段落しています。
表紙は前の版のひろき真冬氏の表紙の方がクールでカッコ良かったですね。
(ただ、どっちも内容にかなり関係なく見えますが・・)
(たぶん。「青い鸚鵡」ってバー出てくるし、ハードボイルドだし)。
ハードボイルドですが、主人公マリードはドラッグ好きでいまいち意思が弱いし、巡り合わせも悪いわ、
権力持った連中に振り回されるわ、で錯綜ぶりがおかしくも泣けてきます。
サイバーパンクやノワール風味も、人間くさいテンポの良いマリードの一人称+浅倉久志氏の名訳で、衝撃よりも楽しさで引き込まれます。
よくよく考えると最初から最後までえらくロクでもないんですが、この街に住んで飲みに行きたくなりますね。
作者の夭折でシリーズは未完なのですが、マリードが街のチンピラからもっと大きい仕事につく三作目「電脳砂漠」まででまとまり良く一段落しています。
表紙は前の版のひろき真冬氏の表紙の方がクールでカッコ良かったですね。
(ただ、どっちも内容にかなり関係なく見えますが・・)
2009年12月9日に日本でレビュー済み
架空の都市・ 恐ろしい権力者 ・メモリに操られた犯罪者・ そのメモリを同時に2つ使えるさえない探偵…おお?ひょっとして 「仮面ライダーダブル」の 元ネタかな? と思って読み直してます。 アダルトで血生臭い内容ですがストーリーは単純です。
仮面ライダーダブルが好きな方は読んでみたらいかがでしょうか?
仮面ライダーダブルが好きな方は読んでみたらいかがでしょうか?
2017年2月8日に日本でレビュー済み
読んだのはずいぶん昔のことです。内容はほとんど忘れましたが、結末は忘れませんでした。
もっと重んじられるべきだと思います。
SF読者にもミステリ読者にも、読んでおいていただきたい作品です。
もっと重んじられるべきだと思います。
SF読者にもミステリ読者にも、読んでおいていただきたい作品です。
2005年3月21日に日本でレビュー済み
「重力が衰えるとき」はサイバーパンクムーヴメントの中でも取り立てて有名でない作家ジョージ・アレック エフィンジャーの傑作です。
イスラーム社会を舞台とした異色のサイバーパンク・ハードボイルドSF。
その軽妙な語り口とどこか如何わしいキャラクター達が魅力です。
イスラーム社会を舞台とした異色のサイバーパンク・ハードボイルドSF。
その軽妙な語り口とどこか如何わしいキャラクター達が魅力です。
2004年10月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近のSFに慣れてしまっていると、発想やストーリー展開が古くてつまらない。途中でやめてしまった。