別の人もいっているが、必ず「エンダーのゲーム」のあとに読むこと。
「エンダーのゲーム」のネタバレがしてある。
この本は「エンダーのゲーム」の続編であり、活劇だった前作とちがい、
家族がテーマのほのぼのSFである。
その完成度は高く、京極夏彦の百鬼夜行シリーズが好きな人は読んでみることをおすすめする。まるで京極堂の憑き物落としのように、見事にエンダーが謎を解決するのである。傑作である。ぜひ読むことをおすすめする。

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死者の代弁者〈上〉 文庫 – 1990/9/1
オースン・スコット・カード
(著)
- 本の長さ333ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日1990/9/1
- ISBN-104150108846
- ISBN-13978-4150108847
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年1月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前作エンダーのゲームが比較的読みやすかったのに比べて、こちらは最初はちょっととっつき難いです。登場人物の名前も紛らわしいし・・・。
途中で読むのを止めようかと思いましたが、読み進めて行くにつれて尻上がりに面白くなっていきます。
下巻に期待します。
途中で読むのを止めようかと思いましたが、読み進めて行くにつれて尻上がりに面白くなっていきます。
下巻に期待します。
2010年4月6日に日本でレビュー済み
傑作「エンダーのゲーム」を序章にしてしまえるほど大傑作だと思う。物語にいくつもヤマ場があり、最後まで感動の連続でした。これ以降の続編や「ビーン編」がこの本並みのクオリティだったら最高なのに・・・
2005年7月31日に日本でレビュー済み
「エンダーのゲーム」の続編ということで期待していたのですが、ハッキリ言ってつまらなかった...
やはり、海外もので宗教が絡むと日本人の私には理解出来ない様です。
「エンダーのゲーム」の解説を見て期待していただけにガッカリでした。
やはり、海外もので宗教が絡むと日本人の私には理解出来ない様です。
「エンダーのゲーム」の解説を見て期待していただけにガッカリでした。
2004年1月3日に日本でレビュー済み
Ender Wiggin3部作の第2部。『エンダーのゲーム』は傑作だけれど、ともすれば善と悪の二元論で読み解いてしまえる第1部に比較して、『死者の代弁者』はなんと大人な作品なのだろう。続編のほうがさらに傑作という珍しい作品。
ある意味、難解な哲学的思考、異種族の文化を事細かに構築して説明しているが故の難解さ(それが『闇の左手』が好きな僕のようなSFファンにはたまらないが)があるが、それがまだエンターテイメントと危うい均衡を保っている。
人口調整のため子供が二人までと制限されている近未来。倫理的に許されない子供であるサードと呼ばれるエンダーは、僕にはいつもひ弱な碇シンジを思い出させて仕方がない(笑)。人類を、自分の大切な姉のヴァレンタイン(やっぱりレイ?(笑))を守るために、地球を滅ぼそうとする異種族を全滅させた。けれど、自分の行ってしまった行為を許せず苦しみ続けています。
そして、相対性理論の時間を生きるエンダーは、はるかな未来に、もう一度異種族と出会う機会に恵まれます。真の意味でまった異なる価値と概念を生きる知的生物とのコミュニケーションがテーマです。
ある意味、難解な哲学的思考、異種族の文化を事細かに構築して説明しているが故の難解さ(それが『闇の左手』が好きな僕のようなSFファンにはたまらないが)があるが、それがまだエンターテイメントと危うい均衡を保っている。
人口調整のため子供が二人までと制限されている近未来。倫理的に許されない子供であるサードと呼ばれるエンダーは、僕にはいつもひ弱な碇シンジを思い出させて仕方がない(笑)。人類を、自分の大切な姉のヴァレンタイン(やっぱりレイ?(笑))を守るために、地球を滅ぼそうとする異種族を全滅させた。けれど、自分の行ってしまった行為を許せず苦しみ続けています。
そして、相対性理論の時間を生きるエンダーは、はるかな未来に、もう一度異種族と出会う機会に恵まれます。真の意味でまった異なる価値と概念を生きる知的生物とのコミュニケーションがテーマです。
2000年11月3日に日本でレビュー済み
「エンダーのゲーム」の続編、Ender Wigginの償いの物語とでも一途けられる作品。この後は「ゼノサイド」に続いていくが、それぞれ独立した作品である。3部作中で一番私は気に入っている叙事詩。
2004年1月14日に日本でレビュー済み
前作『エンダーのゲーム』が一人の少年の成長と葛藤に焦点を当てた、物語の王道に忠実な物語だとすれば、この『死者の代弁者』は多くの物語ジャンルの要素を詰め込んだ、ジュエルケースのような物語だと言える。
例えば、未知の生命体ピギーの登場はSFならではだし、物語の序盤での登場人物の死とピギーの関係はミステリ的な謎を読者に提供する。そして、死者の真実を告げる存在である<死者の代弁者>が告げる物語は、それが既存の宗教に頼らないものであるが故に尚更、読者の心に訴えかけると言う意味で、宗教的な物語だと言えるのではないだろうか。また、異種族であるピギーとの接触の物語は、現代の国際情勢の互いに理解し合えないという閉塞感を解消する可能性を提示しているように思える。…同時に、限界も垣間見えてはいるのだが。
こう書くと、何か説教じみていてつまらない物語のように思えるかもしれないが、そこはそれ、カード独特の明快さでもって、スピーディーかつ細やかに「人々」の物語が綴られていて、読む者を決して飽きさせない、という点では前作と変わりがない。むしろ、前作のような天才たちの物語ばかりではないところが「近さ」を伴って迫ってくる気がする。
例えば、未知の生命体ピギーの登場はSFならではだし、物語の序盤での登場人物の死とピギーの関係はミステリ的な謎を読者に提供する。そして、死者の真実を告げる存在である<死者の代弁者>が告げる物語は、それが既存の宗教に頼らないものであるが故に尚更、読者の心に訴えかけると言う意味で、宗教的な物語だと言えるのではないだろうか。また、異種族であるピギーとの接触の物語は、現代の国際情勢の互いに理解し合えないという閉塞感を解消する可能性を提示しているように思える。…同時に、限界も垣間見えてはいるのだが。
こう書くと、何か説教じみていてつまらない物語のように思えるかもしれないが、そこはそれ、カード独特の明快さでもって、スピーディーかつ細やかに「人々」の物語が綴られていて、読む者を決して飽きさせない、という点では前作と変わりがない。むしろ、前作のような天才たちの物語ばかりではないところが「近さ」を伴って迫ってくる気がする。
2003年5月26日に日本でレビュー済み
本書は必ず「エンダーのゲーム」の後に読むこと
歴史上も現在も、地球上で勃発している紛争の多くは宗教、民族的な対立であり、その根っこは宗教観・文化観を含めた互いの価値観の違いを認めることができないことに由来するように思う。そして征服者はしばしば確信犯的にあるいは無意識に(優越感を伴う善意から)「教化する」として占領地住民を自分達の文化に染めようとしてきた。
それは人間間においてばかりではない。今日「人間至上主義的」価値観(例えば人は賢い→賢い動物は保護せねばならない等)によって、いかに多くの生物が“保護され”あるいは“虐殺されて”いることだろう。
カードは敬虔なモルモン教徒であり、厳しい倫理観を持つことで知られている。それ故彼の作品は重いテーマを抱えたものとなりがちで、ややもするとちぃーっと説教臭く感じられることもあるかもしれない。しかし価値観の異なる者を受け入れることについて真っ向から取り組んだ作品であり、読み応えのある良書である。
歴史上も現在も、地球上で勃発している紛争の多くは宗教、民族的な対立であり、その根っこは宗教観・文化観を含めた互いの価値観の違いを認めることができないことに由来するように思う。そして征服者はしばしば確信犯的にあるいは無意識に(優越感を伴う善意から)「教化する」として占領地住民を自分達の文化に染めようとしてきた。
それは人間間においてばかりではない。今日「人間至上主義的」価値観(例えば人は賢い→賢い動物は保護せねばならない等)によって、いかに多くの生物が“保護され”あるいは“虐殺されて”いることだろう。
カードは敬虔なモルモン教徒であり、厳しい倫理観を持つことで知られている。それ故彼の作品は重いテーマを抱えたものとなりがちで、ややもするとちぃーっと説教臭く感じられることもあるかもしれない。しかし価値観の異なる者を受け入れることについて真っ向から取り組んだ作品であり、読み応えのある良書である。