粒揃いの短編集であり、作家で纏めたアンソロジーでは得られない多種多様の方向性と味わいを得られ、単純に傑作選としてもデキが良く簡単に乗っている作者の解説も会わせて、その短編が80年代のSF界においてどのような位置にあったのか考えられるのもいい。
電車の移動時間等に跡を引かずさくっと楽しめる予想外に充実したアンソロジーでした。
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80年代SF傑作選 上 (ハヤカワ文庫 SF オ 2-1) 文庫 – 1992/10/1
- 本の長さ523ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日1992/10/1
- ISBN-104150109885
- ISBN-13978-4150109882
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (1992/10/1)
- 発売日 : 1992/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 523ページ
- ISBN-10 : 4150109885
- ISBN-13 : 978-4150109882
- Amazon 売れ筋ランキング: - 525,579位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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4 星
80年SF代傑作選=サイバーパンクもの ではないが
80年SF代傑作選=サイバーパンクものとの先入観で、本書を選択するとはずれてしまう。ギブスン以外で、サイバーパンクの匂いを感じる作品はあるもののバリエーションは広い。掲載されている作家陣から、そんなに期待していなかった分、予想外によかった。面白かったのは、ジャック・ダン「ブラインド・シェミイ」と、ルーシャス・シェパード「竜のグリオールに絵を描いた男」(次点は、ポール・ディ=フィリポ「スキンツイスター」)。エレン・ダトロウの「回想のサイバーパンク」というエッセイが掲載されている。■ブラインド・シェミイフランスの公認カジノ・ベルクールへ赴いたファイファーとジョーン。そこでは、人間の精神を結合したカップルが、自己の臓器を賭けてギャンブルに興じていた。難色を示すジョーンを誘い、ファイファーは勝負を開始する ・・・ ハードウェアの力でサイコダイヴするあたり、これは、サイバーパンクもの(ですね)■竜のグリオールに絵を描いた男わずかな確率で隔てられた異世界。カーポネイルス・ヴァレイは、何世紀にもわたり成長した六千フィートの竜グリオールに統治されていた。1853年春、メリック・キャタネイはグリオールに絵を描くことで竜を死に至らしめることを進言する ・・・ パラレルワールド+ファンタジーということろですか。上巻で掲載されている、その他の作家陣は以下のとおり。2010年の現時点でも最新作が翻訳されている作家は以外に少ないんだよなぁ。ウィリアム・ギブスン/キム・スタンリー・ロビンスン/コニー・ウィリス/ロジャー・ゼラズニイ/ハワード・ウォルドロップ/アレン・M・スティール/ジョージ・アレック・エフィンジャー
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2016年8月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2021年1月3日に日本でレビュー済み
きょうから、寝るまえの読書は、『80年代SF傑作選』上巻。どれだけ、ぼくを楽しませてくれるだろうか。
1作目は、ウィリアム・ギブスンの「ニュー・ローズ・ホテル」主人公がサンディーという名の女性に時折、呼びかける二人称形式の物語。なにやらヤバい商売の話で、ウィルスが関係している。雰囲気はダークだが、詳細はわからない。SFかどうかも。
2作目は、ポール・ディ=フィリポの「ツインキャスター」手のさきから念動力で、顔の整形などができる能力を持った医師が主人公。同じ能力を持った女性に復讐される物語。さいごは和解してチャンチャン。
3作目は、キム・スタンリー・ロビンスンの「石の卵」大型バスで移動する主人公。ある場所で、そこを掃除し、自分の仕事場にする。客は人造人間たち。物語は短く、説明がほとんどない。
4作目は、コニー・ウィリスの「わが愛しき娘たちよ」女子寮にいる女の子が主人公。そのモノローグで語られる話がちっともおもしろくない。SFでもないようだ。
5作目は、ジャック・ダンの「ブラインド・シェミイ」臓器を賭けたカード・ゲーム。精神融合した二人で一組のプレイヤー。臓器を賭けた戦いは壮絶だった。
6作目は、ロジャー・ゼラズニイの「北斎の富嶽二十四景」ゼラズニイは、ぜんぶ読んでたと思っていたが、この作品は読んでなかった。女性が主人公で、北斎の版画を手に富士山をめぐる旅をしている。もと夫であった男がコンピューターのなかから女に呼びかける。いっしょにならないかと。女は拒絶する。
7作目は、ハワード・ウォルドロップの「みっともないニワトリ」絶滅した鳥ドードーの話。
8作目は、ルーシャス・シェパードの「竜のグリオールに絵を描いた男」これで、この作品を読むのは3回目だ。新潮文庫の『ジャガー・ハンター』で一度目、竹書房文庫の『竜のグリオールに絵を描いた男』で二度目。巨大な竜の身体に絵を描くというアイデア。シェパードの本はぜんぶ読んだ。よい。
9作目は、アレン・M・スティールの「マース・ホテルから生中継で」火星で3人の人間が音楽を演奏していたのだが、それが地球で大ヒットしたのだった。3人は地球に戻ってきて、つぎの新しいアルバムをつくるがまったくうけなかった。火星で演奏していたことに意義があったということに気づく。
10作目は、ジョージ・アレック・エフィンジャーの「シュレーディンガーの子猫」12歳の少女が未来の自分を見る。さまざまなありうる自分の未来をのぞく。路地で、自分を襲う少年がいるかと思えば、だれもいなかったりする。父親の短刀をもって少年を殺す自分もいれば、いなかったりする。
上巻さいごに収められているエッセイ、エレン・ダトロウの「回想のサイバーパンク」タイトル通りのエッセイである。
1作目は、ウィリアム・ギブスンの「ニュー・ローズ・ホテル」主人公がサンディーという名の女性に時折、呼びかける二人称形式の物語。なにやらヤバい商売の話で、ウィルスが関係している。雰囲気はダークだが、詳細はわからない。SFかどうかも。
2作目は、ポール・ディ=フィリポの「ツインキャスター」手のさきから念動力で、顔の整形などができる能力を持った医師が主人公。同じ能力を持った女性に復讐される物語。さいごは和解してチャンチャン。
3作目は、キム・スタンリー・ロビンスンの「石の卵」大型バスで移動する主人公。ある場所で、そこを掃除し、自分の仕事場にする。客は人造人間たち。物語は短く、説明がほとんどない。
4作目は、コニー・ウィリスの「わが愛しき娘たちよ」女子寮にいる女の子が主人公。そのモノローグで語られる話がちっともおもしろくない。SFでもないようだ。
5作目は、ジャック・ダンの「ブラインド・シェミイ」臓器を賭けたカード・ゲーム。精神融合した二人で一組のプレイヤー。臓器を賭けた戦いは壮絶だった。
6作目は、ロジャー・ゼラズニイの「北斎の富嶽二十四景」ゼラズニイは、ぜんぶ読んでたと思っていたが、この作品は読んでなかった。女性が主人公で、北斎の版画を手に富士山をめぐる旅をしている。もと夫であった男がコンピューターのなかから女に呼びかける。いっしょにならないかと。女は拒絶する。
7作目は、ハワード・ウォルドロップの「みっともないニワトリ」絶滅した鳥ドードーの話。
8作目は、ルーシャス・シェパードの「竜のグリオールに絵を描いた男」これで、この作品を読むのは3回目だ。新潮文庫の『ジャガー・ハンター』で一度目、竹書房文庫の『竜のグリオールに絵を描いた男』で二度目。巨大な竜の身体に絵を描くというアイデア。シェパードの本はぜんぶ読んだ。よい。
9作目は、アレン・M・スティールの「マース・ホテルから生中継で」火星で3人の人間が音楽を演奏していたのだが、それが地球で大ヒットしたのだった。3人は地球に戻ってきて、つぎの新しいアルバムをつくるがまったくうけなかった。火星で演奏していたことに意義があったということに気づく。
10作目は、ジョージ・アレック・エフィンジャーの「シュレーディンガーの子猫」12歳の少女が未来の自分を見る。さまざまなありうる自分の未来をのぞく。路地で、自分を襲う少年がいるかと思えば、だれもいなかったりする。父親の短刀をもって少年を殺す自分もいれば、いなかったりする。
上巻さいごに収められているエッセイ、エレン・ダトロウの「回想のサイバーパンク」タイトル通りのエッセイである。
2022年5月7日に日本でレビュー済み
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90年代SF傑作選を読みイアン・マクドナルドの他の作品を読みたく購入。彼の翻訳が少なく現在読むのは困難。80年代はサイバーパンクとP.K.ディックが席巻した時代か。60〜70年代までの直線的な内容から複雑な内容、人間のあり方を問うような内容に。従って分かりやすい話が少なくなる。作品によっては数回読み返す必要あり。改めて読むと思弁的な話が多く想像力を試される。科学的な背景も当然ながらIT系が増えナノテクや生命科学も出始めた頃。また時代もSF的味付けのホラーやアクション映画のヒットにより内省的なSFからモダン・ホラーに移っていった頃だった。
2010年9月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
80年SF代傑作選=サイバーパンクものとの先入観で、本書を選択するとはずれてしまう。ギブスン以外で、サイバーパンクの匂いを感じる作品はあるもののバリエーションは広い。掲載されている作家陣から、そんなに期待していなかった分、予想外によかった。
面白かったのは、ジャック・ダン「ブラインド・シェミイ」と、ルーシャス・シェパード「竜のグリオールに絵を描いた男」(次点は、ポール・ディ=フィリポ「スキンツイスター」)。エレン・ダトロウの「回想のサイバーパンク」というエッセイが掲載されている。
■ブラインド・シェミイ
フランスの公認カジノ・ベルクールへ赴いたファイファーとジョーン。そこでは、人間の精神を結合したカップルが、自己の臓器を賭けてギャンブルに興じていた。難色を示すジョーンを誘い、ファイファーは勝負を開始する ・・・ ハードウェアの力でサイコダイヴするあたり、これは、サイバーパンクもの(ですね)
■竜のグリオールに絵を描いた男
わずかな確率で隔てられた異世界。カーポネイルス・ヴァレイは、何世紀にもわたり成長した六千フィートの竜グリオールに統治されていた。1853年春、メリック・キャタネイはグリオールに絵を描くことで竜を死に至らしめることを進言する ・・・ パラレルワールド+ファンタジーということろですか。
上巻で掲載されている、その他の作家陣は以下のとおり。2010年の現時点でも最新作が翻訳されている作家は以外に少ないんだよなぁ。
ウィリアム・ギブスン/キム・スタンリー・ロビンスン/コニー・ウィリス/ロジャー・ゼラズニイ/ハワード・ウォルドロップ/アレン・M・スティール/ジョージ・アレック・エフィンジャー
面白かったのは、ジャック・ダン「ブラインド・シェミイ」と、ルーシャス・シェパード「竜のグリオールに絵を描いた男」(次点は、ポール・ディ=フィリポ「スキンツイスター」)。エレン・ダトロウの「回想のサイバーパンク」というエッセイが掲載されている。
■ブラインド・シェミイ
フランスの公認カジノ・ベルクールへ赴いたファイファーとジョーン。そこでは、人間の精神を結合したカップルが、自己の臓器を賭けてギャンブルに興じていた。難色を示すジョーンを誘い、ファイファーは勝負を開始する ・・・ ハードウェアの力でサイコダイヴするあたり、これは、サイバーパンクもの(ですね)
■竜のグリオールに絵を描いた男
わずかな確率で隔てられた異世界。カーポネイルス・ヴァレイは、何世紀にもわたり成長した六千フィートの竜グリオールに統治されていた。1853年春、メリック・キャタネイはグリオールに絵を描くことで竜を死に至らしめることを進言する ・・・ パラレルワールド+ファンタジーということろですか。
上巻で掲載されている、その他の作家陣は以下のとおり。2010年の現時点でも最新作が翻訳されている作家は以外に少ないんだよなぁ。
ウィリアム・ギブスン/キム・スタンリー・ロビンスン/コニー・ウィリス/ロジャー・ゼラズニイ/ハワード・ウォルドロップ/アレン・M・スティール/ジョージ・アレック・エフィンジャー
80年SF代傑作選=サイバーパンクものとの先入観で、本書を選択するとはずれてしまう。ギブスン以外で、サイバーパンクの匂いを感じる作品はあるもののバリエーションは広い。掲載されている作家陣から、そんなに期待していなかった分、予想外によかった。
面白かったのは、ジャック・ダン「ブラインド・シェミイ」と、ルーシャス・シェパード「竜のグリオールに絵を描いた男」(次点は、ポール・ディ=フィリポ「スキンツイスター」)。エレン・ダトロウの「回想のサイバーパンク」というエッセイが掲載されている。
■ブラインド・シェミイ
フランスの公認カジノ・ベルクールへ赴いたファイファーとジョーン。そこでは、人間の精神を結合したカップルが、自己の臓器を賭けてギャンブルに興じていた。難色を示すジョーンを誘い、ファイファーは勝負を開始する ・・・ ハードウェアの力でサイコダイヴするあたり、これは、サイバーパンクもの(ですね)
■竜のグリオールに絵を描いた男
わずかな確率で隔てられた異世界。カーポネイルス・ヴァレイは、何世紀にもわたり成長した六千フィートの竜グリオールに統治されていた。1853年春、メリック・キャタネイはグリオールに絵を描くことで竜を死に至らしめることを進言する ・・・ パラレルワールド+ファンタジーということろですか。
上巻で掲載されている、その他の作家陣は以下のとおり。2010年の現時点でも最新作が翻訳されている作家は以外に少ないんだよなぁ。
ウィリアム・ギブスン/キム・スタンリー・ロビンスン/コニー・ウィリス/ロジャー・ゼラズニイ/ハワード・ウォルドロップ/アレン・M・スティール/ジョージ・アレック・エフィンジャー
面白かったのは、ジャック・ダン「ブラインド・シェミイ」と、ルーシャス・シェパード「竜のグリオールに絵を描いた男」(次点は、ポール・ディ=フィリポ「スキンツイスター」)。エレン・ダトロウの「回想のサイバーパンク」というエッセイが掲載されている。
■ブラインド・シェミイ
フランスの公認カジノ・ベルクールへ赴いたファイファーとジョーン。そこでは、人間の精神を結合したカップルが、自己の臓器を賭けてギャンブルに興じていた。難色を示すジョーンを誘い、ファイファーは勝負を開始する ・・・ ハードウェアの力でサイコダイヴするあたり、これは、サイバーパンクもの(ですね)
■竜のグリオールに絵を描いた男
わずかな確率で隔てられた異世界。カーポネイルス・ヴァレイは、何世紀にもわたり成長した六千フィートの竜グリオールに統治されていた。1853年春、メリック・キャタネイはグリオールに絵を描くことで竜を死に至らしめることを進言する ・・・ パラレルワールド+ファンタジーということろですか。
上巻で掲載されている、その他の作家陣は以下のとおり。2010年の現時点でも最新作が翻訳されている作家は以外に少ないんだよなぁ。
ウィリアム・ギブスン/キム・スタンリー・ロビンスン/コニー・ウィリス/ロジャー・ゼラズニイ/ハワード・ウォルドロップ/アレン・M・スティール/ジョージ・アレック・エフィンジャー
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