中国の台頭が予言されていてびっくり。
そして映画で省かれていたり、扱いが軽くなっていたシーンがしっかり補完されており満足です。
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2010年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫 SF ク 1-20) 文庫 – 1994/3/1
- 本の長さ428ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日1994/3/1
- ISBN-104150110522
- ISBN-13978-4150110529
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (1994/3/1)
- 発売日 : 1994/3/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 428ページ
- ISBN-10 : 4150110522
- ISBN-13 : 978-4150110529
- Amazon 売れ筋ランキング: - 545,161位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年11月22日に日本でレビュー済み
端的に書くと前半は退屈で後半は面白い。
前半は政治的な話が主で私がSFに期待する要素は殆どなかった。後半は物語の真実味を検証しつつ読めるほど私には精密な構成でした。
以下は内容に触れるので改行を入れます。
小説としてはまとまっているが、キューブリックの映画2001年宇宙の旅のような客観的視点のみで構成された物語と比べると、ずいぶん小さい話になっていると思う。作者の想像を超える部分を残さないような書き方なので、読者はどこまでも作者が敷いた世界の範囲で物語を理解することになる。
例えば、クラークが書いたHAL9000がプールを殺害した理由に私は全く納得できない。著者は「矛盾する命令を受けた状態だったから、ああいう結論を引き出した」と理由付けしているが、そもそも矛盾するという状態が計算機にとってどういう状態なのか全く説明されていない。逐次実行方式(作者はノイマンを作中に引っ張ってきているが、そのノイマンが考えた方式)であれば、矛盾は存在し得ない。コードとして記述された(符号化された)手順に従って計算機は行動し、矛盾という概念すら存在しない。もし、そういう設計ではなく、現代の所謂、人工知能のようなものであれば、強化学習していない入力に対する反応は常に学習された範囲内のものに写像されるので、人間を殺してまで任務を達成するという、およそ人間が命じるとは思えない「正解」を学習させていたことになる。そんなことが有りえるとしたら、それこそチャンドラ博士が狂人だったということになるので物語として破綻している。著者の計算機に関する理解の程度に立ち入ることは失礼と私は思うので、これ以上この点には触れない。私がここで強調したいのは、HALが殺人を行った理由として、ずっと尤もらしい理由が考えられるのだけど、そういう部分を著者は残さなかったし、おそらくそのことに気付かなかったという点である。
翻訳にも問題を感じざるを得ない。後半の翻訳は相応にこなれていると思うけれど、前半は個人的にはひどいものだと思う。Dimitri を「ジミトリ」と訳するのは愛嬌としても、security levelを「保安段階」と訳するのは計算機に関する情報不足としか考えようがない。同時に、天体望遠鏡の構造に関する情報不足が前半の翻訳を極めて読みづらいものにしている。
何にせよ、本書はそれなりに合理的な説明を物語に与えており、2001年宇宙の旅をどうしても理解したい、つまり「どんなことにも正解を求める」人には有用だと思う。尤もそれは高望みにすぎるというのが私の考えで星4つとした。
前半は政治的な話が主で私がSFに期待する要素は殆どなかった。後半は物語の真実味を検証しつつ読めるほど私には精密な構成でした。
以下は内容に触れるので改行を入れます。
小説としてはまとまっているが、キューブリックの映画2001年宇宙の旅のような客観的視点のみで構成された物語と比べると、ずいぶん小さい話になっていると思う。作者の想像を超える部分を残さないような書き方なので、読者はどこまでも作者が敷いた世界の範囲で物語を理解することになる。
例えば、クラークが書いたHAL9000がプールを殺害した理由に私は全く納得できない。著者は「矛盾する命令を受けた状態だったから、ああいう結論を引き出した」と理由付けしているが、そもそも矛盾するという状態が計算機にとってどういう状態なのか全く説明されていない。逐次実行方式(作者はノイマンを作中に引っ張ってきているが、そのノイマンが考えた方式)であれば、矛盾は存在し得ない。コードとして記述された(符号化された)手順に従って計算機は行動し、矛盾という概念すら存在しない。もし、そういう設計ではなく、現代の所謂、人工知能のようなものであれば、強化学習していない入力に対する反応は常に学習された範囲内のものに写像されるので、人間を殺してまで任務を達成するという、およそ人間が命じるとは思えない「正解」を学習させていたことになる。そんなことが有りえるとしたら、それこそチャンドラ博士が狂人だったということになるので物語として破綻している。著者の計算機に関する理解の程度に立ち入ることは失礼と私は思うので、これ以上この点には触れない。私がここで強調したいのは、HALが殺人を行った理由として、ずっと尤もらしい理由が考えられるのだけど、そういう部分を著者は残さなかったし、おそらくそのことに気付かなかったという点である。
翻訳にも問題を感じざるを得ない。後半の翻訳は相応にこなれていると思うけれど、前半は個人的にはひどいものだと思う。Dimitri を「ジミトリ」と訳するのは愛嬌としても、security levelを「保安段階」と訳するのは計算機に関する情報不足としか考えようがない。同時に、天体望遠鏡の構造に関する情報不足が前半の翻訳を極めて読みづらいものにしている。
何にせよ、本書はそれなりに合理的な説明を物語に与えており、2001年宇宙の旅をどうしても理解したい、つまり「どんなことにも正解を求める」人には有用だと思う。尤もそれは高望みにすぎるというのが私の考えで星4つとした。
2023年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画があまりにも素晴らしいですが、後半の理解しにくい部分が書籍を読む事で私なりに解決しました。
2019年7月14日に日本でレビュー済み
中程までを読み進め最初の感想は、クラークにしてはずいぶん俗っぽいのでは?というものでした。
しかしながら、舞台は2001年宇宙の旅からおよそ10年後、そして発表されたのも14年後の1982年。もはや古典でもないですし、人類が月面に降り立って宇宙開発も進み、クラーク博士も思うところがあるでしょう。
ただ、中盤以降はクラークの他の作品にも共通する宗教観や未知なる精神体への想像、宇宙空間の描写に、やはり圧倒されます。
中国の国策に対する洞察もさすがです。
総じて、2001年…からの流れという部分では、続編として非常に楽しめる作品でした。
ただ、船員が多く終盤まで名前が覚えられないモブのような登場人物もいたり、スケールとしても他の作品と比べてコンパクトなものになっている感はあり、時代の流れと相まって、寂寥感に近いものを感じもしました。
クラークはこのシリーズはここまでにして、他の未読の古典を漁りたいと思いました。
しかしながら、舞台は2001年宇宙の旅からおよそ10年後、そして発表されたのも14年後の1982年。もはや古典でもないですし、人類が月面に降り立って宇宙開発も進み、クラーク博士も思うところがあるでしょう。
ただ、中盤以降はクラークの他の作品にも共通する宗教観や未知なる精神体への想像、宇宙空間の描写に、やはり圧倒されます。
中国の国策に対する洞察もさすがです。
総じて、2001年…からの流れという部分では、続編として非常に楽しめる作品でした。
ただ、船員が多く終盤まで名前が覚えられないモブのような登場人物もいたり、スケールとしても他の作品と比べてコンパクトなものになっている感はあり、時代の流れと相まって、寂寥感に近いものを感じもしました。
クラークはこのシリーズはここまでにして、他の未読の古典を漁りたいと思いました。
2021年10月2日に日本でレビュー済み
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「2001年」と比べるとのびのびと小説を書いていることが伝わってくる。
乗組員の恋愛や家庭事情に関心はないけれど、船内の雰囲気や活動描写は楽しく読んだ。とにかくサービス満点だった。
レオーノフ号が地球に帰還後はどういう大騒ぎが待っていたんだろうなあ。
乗組員の恋愛や家庭事情に関心はないけれど、船内の雰囲気や活動描写は楽しく読んだ。とにかくサービス満点だった。
レオーノフ号が地球に帰還後はどういう大騒ぎが待っていたんだろうなあ。
2018年3月4日に日本でレビュー済み
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モノリスが木星を背景に浮かんでいる映画のイメージが強烈だったから、
小説での土星の衛星ヤペタスの目玉模様はかすむな。
映像は数秒で理解できるが文章は読んだ上で自分の中にある想像力で絵を作り上げるので
自分の引き出し次第で想像出来るものがしょぼかったりするしね。
エウロパの生命と木星の恒星化が大きな話題なのだけれども、アメリカとソ連(執筆当時ソ連崩壊は無かった)
に対して中国が秘密裏に単独で出し抜けるような宇宙大国になると1981年当時予測しているのは凄いな。
小説での土星の衛星ヤペタスの目玉模様はかすむな。
映像は数秒で理解できるが文章は読んだ上で自分の中にある想像力で絵を作り上げるので
自分の引き出し次第で想像出来るものがしょぼかったりするしね。
エウロパの生命と木星の恒星化が大きな話題なのだけれども、アメリカとソ連(執筆当時ソ連崩壊は無かった)
に対して中国が秘密裏に単独で出し抜けるような宇宙大国になると1981年当時予測しているのは凄いな。
2020年11月27日に日本でレビュー済み
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2001年は、小説では土星に、映画では最初から木星に行っているところ、この小説では映画の設定を生かして木星に変更しているが、最後にそれが生きる流れになっている。全ての伏線が回収されるわけではないのは自明(でなければ3001年まで話が続かない)。すぐ近未来(実際にこのような宇宙船が飛び立つのは現実にはもう少し先だろう)にいかにも起きそうなことを、かなり技術的に掘り下げて書かれていて、映画を見ていない!私でも楽しんで読むことができた。
2017年4月12日に日本でレビュー済み
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神秘的だった2001年に比べると普通のSF。 現在2017年だが宇宙に関しては進歩しないのが現実ですがコンピューターはSF作家以上に進歩しているから面白いです。
2001年での秘密が結局判らないのが、欲求不満になります。
2001年での秘密が結局判らないのが、欲求不満になります。