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マイノリティ・リポート: ディック作品集 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-13) 文庫 – 1999/6/1

4.4 5つ星のうち4.4 19個の評価

商品の説明

商品説明

プレコグ(予知能力者)の助けを借りて犯罪を取り締まる犯罪予防局が設立され、あらゆる犯罪行為を未然に防ぐことができるようになった。その結果、現実の殺人はこの5年起こっていない。そんなある日、犯罪予防局長官アンダートンが、いつものようにプレコグの予知を分析したカードをチェックしていると、その中に自分が翌週までにある男を殺すというカードを見つける。これは自分を陥れる陰謀に違いない。カードに細工をするには、内部に共犯者が必要だが、それは果たして誰なのか。新しく赴任してきたウィットワー、局の高官でもある妻のリサ、部下のペイジ、それとも…。警察に追われながらも真相に迫っていくアンダートンの前に、突然謎の男が現れる。

トム・クルーズ主演、スピルバーグ監督による映画化原作の表題作ほか、シュワルツェネッガー主演の映画『トータル・リコール』の原作「追憶売ります」など全7篇を収録。

著者であるフィリップ・K・ディックは、アシモフ、クラーク、ハインラインなどと並び称されるSF界の鬼才。彼の原作による映画『ブレードランナー』(原作名『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』)が彼の死の直後に公開されてから、今でも熱狂的なファンが多い。人気の秘密は読者を知らず知らずのうちに物語の中に引きずり込んでしまう、彼独特のストーリー展開の妙にあるといえるだろう。(石井和人)

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (1999/6/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1999/6/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 321ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4150112789
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4150112783
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 19個の評価

著者について

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フィリップ・K.ディック
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カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2023年7月13日に日本でレビュー済み
SF界の鬼才フィリップ・K・ディックは、優れたアイデア・ストーリーを多数著した。
表題作「マイノリティ・リポート」は、トム・クルーズ主演、スティーブン・スピルバーグ監督で2002年に映画化されたが、その設定はやはり特異なアイデアによって成り立っている。
プレコグと称される予知能力者3人の能力を元に予測された犯罪を未然に防ぐ為に容疑者を潜在的犯罪者として確保、収容所送りとする犯罪予防局が設立され、重犯罪は99.8%も減少した。現実の殺人はもう5年間も起こっていない。
設立者であり、犯罪予防局の長官を務めてきたアンダートンは、公認の候補として補佐の任を受けたウィットワーが赴任されてきたその日に、思ってもいなかった災厄に見舞われる。
予知分析カードには、自らの犯罪が書き記されていたのだ。それも全く知らぬ人物を翌週の内に殺害するという内容だった。
これは自分を陥れようとする陰謀に違いないと断じたアンダートンは逃亡を図る。謀ったのは誰か? カードに細工をしたのは内部の者に違いない。それは誰だ。目的は?
当局に手配をされ、警察に追われながら、自らの潔白を晴らそうとするアンダートンだったが、もしこの予知が間違いならば、これ迄の措置にも同様に誤りがあったのかと自己矛盾に陥り込むのであった。

ディックの文体には、端正と言って差し支えないであろうクールさがある。クレバーで余計なものを削り取った言葉選びには、読者を物語の先へと導く力がある。
読者は、SF短篇ならではの謎にはまり、先を急ぐ登場人物がどう行動するのかが気になって仕方がなくなるのだ。次は次はと、あまりに立て続けに読んでしまう。その為、短篇だと多少物足りなさを感じてきてしまったので、次は長篇作を読むことにしよう。
そんな切れ味鋭く小気味の良い全7篇の短篇の中には、『トータル・リコール』としてアーノルド・シュワルツェネッガー主演でポール・バーホーベン監督により1990年に映画された。2012年の再映画化の際にはコリン・ファレル主演、レン・ワイズマンが監督を務めた「追憶売ります」も含まれている。
そして、「安定社会」はディックのデビュー作なのである。

収録作品
「マイノリティ・リポート The Minority Report(1956)」
「ジェイムズ・P・クロウ James P. Crow(1954)」
「世界をわが手に The Trouble With Bubbles(1953)」
「水蜘蛛計画 Waterspider(1964)」
「安定社会 Stability(1987)」
「火星潜入 The Crystal Crypt(1954)」
「追憶売ります We Can Remember It For You Wholesale(1966)」
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年8月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
海外SFを読んだこのとない私が、数年前この本を友人の家で見つけました。
「こんな大衆作品読むんだ?」
て聞くと
「やっぱりお前は何も知らんな、そういうのは映画が出ると表紙換えて出しなおしてるんだよ、100円で買ってきたんだよ」
「じゃ、表題の原作だけ読んでみる」
と次の日の朝、起きない友人を置いといて近所の公園で表題短編だけ読みました。
「普通に面白いじゃん」
数年後
マイノリティ・リポート 特別編 [DVD ]を鑑賞、ななななんだ、これは?原作のひねりは帳消しか?
で僕は今でも幸運だったと思っています。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年3月17日に日本でレビュー済み
カルト的映画、ブレードランナーで一躍有名になったフィリップ・k・デックの短編作品集。珠玉の短編作品が詰まっています。凝り固まった現実社会からトリップされたい方にお薦めのSF郡です。未来、究極の世界観作りのうまさがあります。古い作品ですがSFには古典がない。未来が描いてあるのだから。

映画にもなったマイノリティリポートは短編集の表紙にもされており当然ながら読者の多くは良評価の多数報告があると思います。

私のお薦めは、世界球が出てくる「世界をわが手に」なんですが、これはマイノリティ・リポートでしょうか?火星潜入やジェイムスPクロウなんかもいいですね!SFが盛んだった当時の書き手の味がすごくでている。

デックのSFは未来の遥かな夢と暗い未来が同居している世界なんだけど、すごく芸術性を感じるんですよね。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年10月14日に日本でレビュー済み
はっきりいって、お買い得です。
正直、さすがに内容にバラつきはあります。
でも、どれもが及第点で、多くが大変優秀で。
映画化された短編3作を含む7編が収録されています。
ディックのひねりを利かせた部分で、知的に遊ぶのもよし
その裏でとてもヒューマンなディックの真髄を味わうもよし。
大変なお勧め本。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年1月28日に日本でレビュー済み
 本作品には映画の原作となった「マイノリティ・リポート」「追憶売ります(映画タイトル「トータル・リコール」)」を含む7編が収録されている。
「マイノリティ・レポート」はサスペンスとしても十分楽しめるし、謎解きとなるコンピュータ管理の仕組みについてもニヤリとさせられる作品だ。
「ジェイムズ・P・クロウ」はロボット管理社会への風刺作品と言ったところで、ジュウブナイルなどに向きそうな話だ。
「水蜘蛛計画」は「SFマニアがSFマニアに贈るクリスマスプレゼント」とでも言いたくなる楽しい作品。ディックが、こういう感じのSFファンだとは思わなかったので、意外な感じもする。
「世界を我が手に」「安定社会」「火星潜入」はモチーフとなるガラス玉が共通しているが、これが非常に魅力的な発想だ。これはディックのオリジナルなのだろうか? なお「安定社会」は事実上の処女作と言われているが、すでにディックの作風ができあがっているのがよく分かる。
「追憶売ります」は結末の入れ子状の物語構成が、ややありがちだとは言え、映画のラストシーンには向く作品だと改めて思える。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年3月26日に日本でレビュー済み
 映画化された作品が多い。表題作は未来予測とそれにからんだサスペンス調の物語。

 そのほかの作品も設定はいい。だが、魅力自体はあまりないように思える。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年8月31日に日本でレビュー済み
収録作品は、「マイノリティ・リポート」、「ジェイムズ・P・クロウ」、「世界をわが手に」、「水蜘蛛計画」、「安定社会」、「火星潜入」、「追憶売ります」の七編。
「マイノリティー・リポート」に出てくる三人の予知能力者(プレコグ)の描写がグロテスクで結構よかった。「プレコグたちは、一日じゅう、高い背もたれのついた特製の椅子にすわり、金属バンドと配線と留め金でひとつの姿勢に固定されて、うわごとをしゃべりつづけるのだ。彼らの肉体的欲求は自動的にみたされる。彼らに精神的欲求はない。植物人間のように、ぶつぶつつぶやき、まどろみ、生きつづけている。彼らの心はぼんやりとして、とりとめがなく、影のなかに迷い込んでいる。しかし、その影は現在の影ではない。もごもごとうわごとをつぶやくこの三人、大きな頭と萎えた体の持ち主は、未来を見ているのだ」(p13)
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2002年2月23日に日本でレビュー済み
スピルバーグ監督トム・クルーズ主演で映画化されるという表題作「マイノリティー・リポート」に惹かれて読みました。SF作家として有名な作家だそうですが私はフィリップ・K・ディックの作品を読むのがこれが初めてでした。初めてのディック作品SF作品を読むにしては表題作はさておいて、ややきつかったかなと言う感じました。特に中盤の「水地蜘蛛計画」は実は実在のSF作家が出てくるらしく、その実在のSF作家ポール・アンダースンやらも他に出てきたであろうSF作家もまるで知らずに読んだためあとでああ、そうかもしれないときがついたときにはまたそういう視点から読み返さなければならず手間が掛かりました。それにそのような知識も持ち合わせてはいないのでそれでもあまり深く理解できませんでした。SFというより私にはまるで未来の世界近未来の世界はまるでドラえもんの中の世界をみているみたいでした。表題作「マイノリティー・リポート」読んでいて映画化されるそうですがいかにもスリリングな逃亡ありどんでん返しありとそのスピーディーな展開はいかにも映画向きだろうなと思いつつ読んでしまいました。ただプレコグとかいう予知能力を用いてそれが複数の時間があちこちに交差する展開はややこんがらがりました。もう一編「トータル・リコール」で映画化されたとか言う追憶売ります丁度映画もみているのでああ、あの場面がそうなのかとさまざまに想起しつつ読みました。ただ映画のイメージがあればこそそこまで想像できて理解できましたが、それがなければやはりこんがらがっていたかもしれません。表題作「マイノリティー・リポート」「追憶売ります」は映画化のイメージはあれどそのストーリーのみで面白そうで楽しめましたが、他はSF作品オチが半ばで読めてしまう「火星潜入」や人間のエゴみたいなのが浮き出て好きになれない「ジェームズ・P・クロウ」等があり、初心者としてはややきつかったです。それにSF用語なのかわけのわからない言葉がポツポツ出てきて余計きつく読みにくい印象を得ました。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート