プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥1,210¥1,210 税込
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
¥109¥109 税込
配送料 ¥240 6月16日-18日にお届け
発送元: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】 販売者: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ドゥームズデイ・ブック(下) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-5) 文庫 – 2003/3/15
購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ528ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2003/3/15
- ISBN-104150114382
- ISBN-13978-4150114381
よく一緒に購入されている商品
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2003/3/15)
- 発売日 : 2003/3/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 528ページ
- ISBN-10 : 4150114382
- ISBN-13 : 978-4150114381
- Amazon 売れ筋ランキング: - 61,074位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
SF翻訳家、書評家、アンソロジスト。
1961年2月2日、高知県高知市生まれ。高知市立追手前小学校、土佐中・高等学校を経て、京都大学文学部文学研究科卒(英語アメリカ文学専攻)。
1986年、マリオン・ジマー・ブラッドリー『惑星救出計画』でSF翻訳者デビュー。訳書は、バリントン・J・ベイリー『時間衝突』『ロボットの魂』(以上、創元SF文庫)、P・K・ディック『ザップ・ガン』、コニー・ウィリス『ドゥームズデイ・ブック』『航路』など約100冊。共訳書に劉慈欣『三体』三部作、『円』『球状閃電』『超新星紀元』、『カート・ヴォネガット全短篇』全4巻(以上、早川書房)など。
編訳書に、シオドア・スタージョン『不思議のひと触れ』『輝く断片』(河出文庫)、コニー・ウィリス『最後のウィネベーゴ』(河出書房新社)、『マーブル・アーチの風』、(早川書房)など。
スタージョン「ニュースの時間です」、テッド・チャン「商人と錬金術師の門」、劉慈欣「流浪地球」(共訳)の翻訳により、第36回、第40回、第54回星雲賞海外短編部門を受賞。ベイリー『時間衝突』、劉慈欣『三体』『三体Ⅱ 黒暗森林』で星雲賞海外長編部門受賞。
〈小説奇想天外〉の翻訳SF時評「海外SF問題相談室」を皮切りに、各紙誌にコラム・書評を連載。〈本の雑誌〉新刊SF時評は1990年から(二度の中断をはさみ)継続中。
2004年3月に豊崎由美との共著『文学賞メッタ斬り!』を刊行。
2008年からアンソロジストとしても活動。創元SF文庫『年刊日本SF傑作選』(日下三蔵と共編)とその後継の『ベストSF』(竹書房文庫)、『不思議の扉』(角川文庫)の各シリーズや、『ゼロ年代日本SFベスト集成』全2巻、『時間SF傑作選 ここがウィネトカなら、きみはジュディ』などのSFアンソロジーを編纂。責任編集の河出文庫『NOVA 書き下ろし日本SFコレクション』全10巻で、第34回日本SF大賞特別賞、第45回星雲賞自由部門受賞。
著書に『20世紀SF1000』、『新編 SF翻訳講座』、『50代からのアイドル入門』、『現代SF観光局』など。
1995年4月に開設したウェブサイト(http://www.asahi-net.or.jp/~KX3M-AB/)の日記は、その一部が、『狂乱西葛西日記20世紀remix SF&ミステリ業界ワルモノ交遊録』にまとめられている。
ツイッターのアカウント(@nzm)は、http://twitter.com/nzm/
日本推理作家協会、本格ミステリ作家クラブ、日本SF作家クラブ会員。「ゲンロン 大森望 SF創作講座」主任講師。
カスタマーレビュー
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
もちろん、現代場面もパンデミックで死人が出たりしているんだけど。
だけど、降下場面を目撃されたらしいこととか鐘の音とかは、多分キリスト教文化圏の人たちにはもっと感動的なんだろうなあと思う。
ミセス・ギャドスンの悪意としか思えない聖書の引用とか、天使降臨のイメージとか、殉教者のイメージとか、もっと笑ったり泣いたりできるのだろうなあ、と思う。
コリンのスーパーボーイ振り、ウィリアムのプレーボーイ振り、フィンチとトイレットペーパーの繰り返しギャグに、「これ、感動作なんじゃ?」と少々戸惑った。
それほど、この傑作タイムトラベルSFのテーマは深くて重いからです。
(P248から)
「これは最後の日々、神の使徒が予言したこの世の終わりなのですか?」
「ちがいます。一時的な難局でしかありません。おそろしい時代だけれど、みんなが死んでしまうわけじゃない。この時期をすぎればすばらしい時代がやってくる。ルネッサンスと階級再編成と音楽。すばらしい時代。新しい薬ができて、人間はこの病気でも、天然痘でも、肺炎でも死ななくなる。すべての人にじゅうぶんな食べものがゆきわたり、彼らの住む家は冬のさなかでさえあたたかい。そういう時代が来るんです」
14世紀のイギリスはもちろん、20世紀のアルジェリアも、そして21世紀の「全ての世界も」まだ、すばらしい時代になっていません。
しかし、希望はあります。リウー医師やローシュ神父、そしてキブリンやコリン少年のような人間がいる限り。
それにつけても。
タイムトラベル可能なのに、21世紀のイギリスの、このICT環境の貧弱さはどうなんでしょうか(しつこい?)
ミノフスキー粒子でも散布されてるのかしら(笑)
しかし、これにSF的な派手な展開を期待すると全く外れる。
あくまでSF的な設定ではあっても、中世と現代とで疾病と戦かう物語として割り切って読めば実に緻密な描写で引き込まれるが、通常のSF(タイムワープ物)的な展開を期待すると全く外れる。
誰も見たことも無い中世の世界を緻密に描きこみ、多彩な人物をリアルに配置し、二つの時代をまたがって物語を展開する手法は見事だし、後半のシビアな展開には驚く。
しかしそれであっても、(全くストーリーに関係のない)不要な描写は読み疲れて、正直読むのに努力が必要だった。続編はどうしよう・・?
コニー・ウイリスの作品はすべて読んでいるが、この「ドゥームズデイブック」のヒロイン・キブリンが一番好き。彼女の勇気、子ども達への愛情、聡明さ。
黒死病の時代の目を覆いたくなる悲惨さを救っているのは、現代(2057年)に展開するキブリン救出劇の中のさまざまな登場人物がかもしだすユーモアである。たとえば、隔離病棟で黙示録攻撃を繰り広げるミセス・ギャドソン。その息子のウイリアムの「有能さ」。そのウイリアムの「有能さ」の手に落ちる老婦長。さらに、トイレットペーパーの不足に奮闘するダンワージーの秘書フィンチ。
そう。隔離。キブリンが誤って送り込まれた1348年では黒死病が猛威をふるい、2057年のケンブリッジではウイルス性のインフルエンザが猛威をふるっている。
そればかりではなく、中世の弔鐘の音と、現代の鳴鐘者達の鳴らす鐘の音、クリスマスのカリヨンの音が互いに響き合う。これはもう計算されつくした構成というよりも、何か大いなるものがウイリスに宿っているとしか思えない。
臨死体験をモチーフに救済を描く「航路」。そして、愉快痛快この上なく笑える「犬は勘定に入れません 消えたビクトリア朝の花瓶」でしばしば言及される「グランドデザイン」。近作「ブラックアウト」「オール・クリア」中、執拗なまでに登場する絵画「世の光」を思うにつけ、コニー・ウイリスという人は神を信じる人なのではないだろうか。それがイエスにしろ、天の父にしろ。
人々がばたばたと死んでいく中で、キブリンがローシュ神父にいう「神はくることができないのです」が胸に迫る。そう。神はくることができない。だからこそ、人々はそれぞれの最善を尽くそうとする。ウイリス作品では、「それぞれの」が際だっている。そこに神が宿っているのかもしれない。
普通の物語なら死なないはずの登場人物の死んでいく話だという印象を受けました。これについては、助からないことがわかっていても、人は努力しなければならないと説いているというよりも、強力な疫病が広まれば、いくら努力しても、誰も彼も死んでいくしかないという事実を淡々と描いており、その事実の確認によって、新しい感動が生まれてくるように思いました。