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消えた少年たち〈上〉 (ハヤカワ文庫SF) 文庫 – 2003/8/8
- 本の長さ412ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2003/8/8
- ISBN-104150114536
- ISBN-13978-4150114534
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2003/8/8)
- 発売日 : 2003/8/8
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 412ページ
- ISBN-10 : 4150114536
- ISBN-13 : 978-4150114534
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,189,733位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年8月11日に日本でレビュー済み
久しぶりのカード。相変わらずの凄い筆力(訳者さんも)。号泣必至。
2007年4月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『本の雑誌が選ぶベスト10』総合・文庫第1位、ということでワクワクしながら手にとったが…。どうもこういうホラータッチのミステリは好みじゃない。
連続幼児殺人事件が背景となっているが、ミステリとはほど遠い内容。上・下巻あわせて880ページあまりだが、物語が急展開をみせるのはラスト40ページだけ。それ以前はひたすらモルモン教徒の家族物語。ただ、この家族物語が、それなりに良く書けていて、読ませる。
ミステリとしてはいまひとつだが、ストーリーとしては読ませる。★3つ。
連続幼児殺人事件が背景となっているが、ミステリとはほど遠い内容。上・下巻あわせて880ページあまりだが、物語が急展開をみせるのはラスト40ページだけ。それ以前はひたすらモルモン教徒の家族物語。ただ、この家族物語が、それなりに良く書けていて、読ませる。
ミステリとしてはいまひとつだが、ストーリーとしては読ませる。★3つ。
2010年7月6日に日本でレビュー済み
本書は、ハヤカワ「SF」文庫に収められていますが、
様々なベスト・ミステリの上位にも顔を出している作品であり、
ミックス・ジャンル的な作品だろうかと思いながら手に取りましたが、
かなり違う印象を持った作品でした。
プロローグは、<ぼうず>に関する記述です。
ちょっと意味不明な文章に戸惑いますが、
これが物語とどう結びつくのか、興味深いところ。
そして、本編に移ります。
1980年代、主人公のステップ・フレッチャーがハンドルを握り、
妻と3人の子どもを乗せた車が、
インディアナ州からノースカロライナ州に
向かうところから幕を開けます。
コンピュータ・ゲームの印税減収に悩む彼が
仕事にありつくことのできたのが、
ノースカロライナ州のストゥベンでした。
以下、「これは〜である。」といった
主題となる一文の冠せられた15の章が立てられ、
そこで描写されるのは、
ステップの妻と子ども、そして彼の仕事仲間や
近隣の人たちとの関係から生まれる小さなエピソードです。
その中心となる課題は、家族の絆ですが、
SFやミステリといった感じのしない物語が続き、
題名の「消えた少年たち」の事柄が中心に据えられるのは、
下巻も半ばを過ぎてから。
このエピソードの積み重ねを興味深く読むのか、
退屈と捉えるかで、
作品の評価は随分と違ってくるでしょう。
そして、肝心のラストですが、
それは、それまでのストーリーでステップが守ろうとしていた
家族の絆に関する、ある意味で皮肉な出来事であり、
乗り越えなければならない壁とでも呼べるものです。
本格ミステリにあるような意外な結末や衝撃のラストとは違いますが、
家族の絆をテーマに紡ぎ上げてきた小説ならではの、
驚きに満ちた最後であり、
深い感動をもたらすものではないかと思いました。
本作品は、SFやミステリの力を借りて、
模索する家族のあり方や家族の絆を描いた、
家族小説とでも呼べる作品ではないかという印象を受けました。
様々なベスト・ミステリの上位にも顔を出している作品であり、
ミックス・ジャンル的な作品だろうかと思いながら手に取りましたが、
かなり違う印象を持った作品でした。
プロローグは、<ぼうず>に関する記述です。
ちょっと意味不明な文章に戸惑いますが、
これが物語とどう結びつくのか、興味深いところ。
そして、本編に移ります。
1980年代、主人公のステップ・フレッチャーがハンドルを握り、
妻と3人の子どもを乗せた車が、
インディアナ州からノースカロライナ州に
向かうところから幕を開けます。
コンピュータ・ゲームの印税減収に悩む彼が
仕事にありつくことのできたのが、
ノースカロライナ州のストゥベンでした。
以下、「これは〜である。」といった
主題となる一文の冠せられた15の章が立てられ、
そこで描写されるのは、
ステップの妻と子ども、そして彼の仕事仲間や
近隣の人たちとの関係から生まれる小さなエピソードです。
その中心となる課題は、家族の絆ですが、
SFやミステリといった感じのしない物語が続き、
題名の「消えた少年たち」の事柄が中心に据えられるのは、
下巻も半ばを過ぎてから。
このエピソードの積み重ねを興味深く読むのか、
退屈と捉えるかで、
作品の評価は随分と違ってくるでしょう。
そして、肝心のラストですが、
それは、それまでのストーリーでステップが守ろうとしていた
家族の絆に関する、ある意味で皮肉な出来事であり、
乗り越えなければならない壁とでも呼べるものです。
本格ミステリにあるような意外な結末や衝撃のラストとは違いますが、
家族の絆をテーマに紡ぎ上げてきた小説ならではの、
驚きに満ちた最後であり、
深い感動をもたらすものではないかと思いました。
本作品は、SFやミステリの力を借りて、
模索する家族のあり方や家族の絆を描いた、
家族小説とでも呼べる作品ではないかという印象を受けました。
2016年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
子供はかけがえの無いものです。大人としてどう導けるのか。そして親に出来ることに限りがある厳然とした事実。
それらが宗教をベースに語られるため取っ付き難いところもありますが、お薦めです。
それらが宗教をベースに語られるため取っ付き難いところもありますが、お薦めです。
2004年1月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
登場人物の、子どもを持つ親の一人として、自分の子どもをどれだけ守れるのか、また逆にどれだけ自由にさせられるのか、ということに関しての葛藤は共感できた。
子ども達にとって無数の危険なこと(事故であれ故意の犯罪であれ)はいくらその親でもっても防げるとは限らない。それは、親であればきっと誰でもとってもいやーな(うまく言えないけれども)不安や、心配事ではないかと思う。
この本を読んで、少なくとも私はそのいやーな不安を助長されたような気がして、読み終わった後しばらく気分が悪かったほどだ。涙が出るとかそういうことよりも、背筋がゾッとしてしまった。
子ども達にとって無数の危険なこと(事故であれ故意の犯罪であれ)はいくらその親でもっても防げるとは限らない。それは、親であればきっと誰でもとってもいやーな(うまく言えないけれども)不安や、心配事ではないかと思う。
この本を読んで、少なくとも私はそのいやーな不安を助長されたような気がして、読み終わった後しばらく気分が悪かったほどだ。涙が出るとかそういうことよりも、背筋がゾッとしてしまった。
2014年2月19日に日本でレビュー済み
本書で描かれる夫婦間で交わされる会話は実にリアルです。
お互いを尊重しあっている二人ですが,それでも意見の不一致から喧嘩になってしまう。
夫は,妻の言葉に納得できないものの,自分をぐっと抑え,妻の考えにも一理あると自分を納得させて,妻に歩み寄りをみせると,同時に妻の方で夫の考えにも一理あると気づき,謝る妻の姿を見せられる。すると夫の方は逆に,いやいややはり妻の言うとおり,自分の考えを押しつけるわけにはかないと譲歩する。
押してダメなら引いてみる。
自分の考えを無理に押しつけようとしても反発を強めるだけで,逆に妥協してみせると,いやいやあなたの考えの方がいいかもしれない,という思いが相手の心に生じる。
そういった夫婦のやり取りが本書では何度か描かれています。
何気ない日常会話を丹念に書いています。
その意味では,本書はリアルな夫婦小説と言えるでしょう。
また,二人の間には3人の子ども達がいますが,彼らがそれぞれ個性を持って生き生きと描かれています。
長男のスティーヴィーが小学校を転校してからすっかり元気を失っているにもかかわらず,両親に対してその原因について話そうとしません。
夫婦は子どもたちのために最善をつくそうと真摯に向き合っています。
ここで描かれる親と子の会話もとてもリアルで,原因が分かった際のスティーヴィーの言葉は健気で親として涙が出そうです。
その意味では,本書はリアルな家族小説と言えるでしょう。
主人公ステップは,もともとフリーのゲームデザイナーでしたが,生活のために会社勤めをすることになります。
そこでの悪辣な上司とのやりとりの描写がまた巧い。
会社側はステップにとって不利益な条件で契約させ,彼から能力だけを搾取しようとしており,まるで池井戸淳の半沢直樹のようにハラハラする展開。
はたしてステップはうまく立ち回ることができるのか,そういう意味では,本書はリアルな企業小説と言えるでしょう。
というように,本書は,ハヤカワSF文庫の一つでありますが,同じくSF文庫として出版されているカート・ヴォネガット同様,文学作品として素晴らしい内容となっています。
オースン・スコット・カードの文体は,読みやすく,会話文もリアルで嫌みがありません。
高橋源一郎が「小説志望者はカードを読め」と言ったそうですが,物書きとしての巧さを感じます。
そして生き生きとした物語の中に「人としての生き方」に関するしっかりとした芯が感じられます。
それは「エンダーのゲーム」でも同様で,この著者の特徴といえそうです。
「エンダーのゲーム」で少年エンダーは数々の試練に立ち向かいますが,本書のスコットとその家族も同じように試練に対して全力で立ち向かう中で「人としての生き方」について考えさせる内容となっています。
そしてラストの数ページ。
ここ数年でもっともショックを受けた瞬間でした。
電車の中で読んでいたのですが,他の乗客に涙を隠すのが大変でした。
傑作。
お互いを尊重しあっている二人ですが,それでも意見の不一致から喧嘩になってしまう。
夫は,妻の言葉に納得できないものの,自分をぐっと抑え,妻の考えにも一理あると自分を納得させて,妻に歩み寄りをみせると,同時に妻の方で夫の考えにも一理あると気づき,謝る妻の姿を見せられる。すると夫の方は逆に,いやいややはり妻の言うとおり,自分の考えを押しつけるわけにはかないと譲歩する。
押してダメなら引いてみる。
自分の考えを無理に押しつけようとしても反発を強めるだけで,逆に妥協してみせると,いやいやあなたの考えの方がいいかもしれない,という思いが相手の心に生じる。
そういった夫婦のやり取りが本書では何度か描かれています。
何気ない日常会話を丹念に書いています。
その意味では,本書はリアルな夫婦小説と言えるでしょう。
また,二人の間には3人の子ども達がいますが,彼らがそれぞれ個性を持って生き生きと描かれています。
長男のスティーヴィーが小学校を転校してからすっかり元気を失っているにもかかわらず,両親に対してその原因について話そうとしません。
夫婦は子どもたちのために最善をつくそうと真摯に向き合っています。
ここで描かれる親と子の会話もとてもリアルで,原因が分かった際のスティーヴィーの言葉は健気で親として涙が出そうです。
その意味では,本書はリアルな家族小説と言えるでしょう。
主人公ステップは,もともとフリーのゲームデザイナーでしたが,生活のために会社勤めをすることになります。
そこでの悪辣な上司とのやりとりの描写がまた巧い。
会社側はステップにとって不利益な条件で契約させ,彼から能力だけを搾取しようとしており,まるで池井戸淳の半沢直樹のようにハラハラする展開。
はたしてステップはうまく立ち回ることができるのか,そういう意味では,本書はリアルな企業小説と言えるでしょう。
というように,本書は,ハヤカワSF文庫の一つでありますが,同じくSF文庫として出版されているカート・ヴォネガット同様,文学作品として素晴らしい内容となっています。
オースン・スコット・カードの文体は,読みやすく,会話文もリアルで嫌みがありません。
高橋源一郎が「小説志望者はカードを読め」と言ったそうですが,物書きとしての巧さを感じます。
そして生き生きとした物語の中に「人としての生き方」に関するしっかりとした芯が感じられます。
それは「エンダーのゲーム」でも同様で,この著者の特徴といえそうです。
「エンダーのゲーム」で少年エンダーは数々の試練に立ち向かいますが,本書のスコットとその家族も同じように試練に対して全力で立ち向かう中で「人としての生き方」について考えさせる内容となっています。
そしてラストの数ページ。
ここ数年でもっともショックを受けた瞬間でした。
電車の中で読んでいたのですが,他の乗客に涙を隠すのが大変でした。
傑作。
2006年3月27日に日本でレビュー済み
目に浮かぶような描写は素敵だと思いますが、これがBEST100冊の1位だと言われると、ちょっと納得いかない感じですね。
見方によってはモルモン教の勧誘のための本というようにも感じられます。
本を読み終わって、良かったか悪かったかといえば良かったと思いますが、ラストがいただけないですね・・・。
SFとはいえ、神の奇跡?みたいなものが突然でてきて、感動するというよりは正直引きました。
モルモン教の人たちにはいいのでしょうか?
うーん・・・・・
見方によってはモルモン教の勧誘のための本というようにも感じられます。
本を読み終わって、良かったか悪かったかといえば良かったと思いますが、ラストがいただけないですね・・・。
SFとはいえ、神の奇跡?みたいなものが突然でてきて、感動するというよりは正直引きました。
モルモン教の人たちにはいいのでしょうか?
うーん・・・・・
2007年4月22日に日本でレビュー済み
この小説は、ミステリーやSFや冒険物語として面白いわけではありません。
そのようなジャンル小説はある意味「おやくそく」がたくさんあり、その範囲内で安心して読めるものです。
しかし、「消えた少年たち」では、おやくそくが通用しません。
序盤が終わった辺りから、この話はいったいどこに行ってしまうのだろうという不安感にさいなまれます。ストーリー展開がまったく予想できません。
その一方、登場人物に対する感情移入は、ありえないほどに深くなっていきました。
この人がこの後どうなってしまうのか、気になって気になって、読まずにはいられません。
最後まで読み終えたときには、呆然としてしまい、しばらく涙が止まりませんでした。
普通の良い小説を読み終えたときのカタルシスとは全然違います。
読み終えたときは、あたかも自分自身や家族の人生が突然ぶった切られたように終わったかのような喪失感と後戻りのできない悲しさを感じました。
本を読んだだけなのに、人生における大事件を経験したような衝撃がいつまでも残りました。
好きな本かと聞かれたら、それは違います。
しかし、他に類のないこの衝撃はたぶん一生消えないでしょう。
そのようなジャンル小説はある意味「おやくそく」がたくさんあり、その範囲内で安心して読めるものです。
しかし、「消えた少年たち」では、おやくそくが通用しません。
序盤が終わった辺りから、この話はいったいどこに行ってしまうのだろうという不安感にさいなまれます。ストーリー展開がまったく予想できません。
その一方、登場人物に対する感情移入は、ありえないほどに深くなっていきました。
この人がこの後どうなってしまうのか、気になって気になって、読まずにはいられません。
最後まで読み終えたときには、呆然としてしまい、しばらく涙が止まりませんでした。
普通の良い小説を読み終えたときのカタルシスとは全然違います。
読み終えたときは、あたかも自分自身や家族の人生が突然ぶった切られたように終わったかのような喪失感と後戻りのできない悲しさを感じました。
本を読んだだけなのに、人生における大事件を経験したような衝撃がいつまでも残りました。
好きな本かと聞かれたら、それは違います。
しかし、他に類のないこの衝撃はたぶん一生消えないでしょう。