PEW金属のある小惑星の危機と刻限が迫る大執政官選挙に挑む苦難の局面を描く大長編SFスペース・オペラ宇宙英雄ローダン・シリーズ第300巻。本国ドイツでの通算600巻目を飾る執筆者は大ベテラン久々の独壇場マールです。ここまでの作者別登場回数順位はダールトン131、フォルツ122、エーヴェルス94、マール84、シェール51、クナイフェル49、ブラント38、ヴルチェク15、フランシス9、ショルス4、シェパード3となります。旧ミュータントの為にパラマグから奪還した小惑星ワーべ1000は敵の攻撃を受け恒星へ落下する危機を迎えていた。遂に旧人類サイクルの大団円に向けて物語は加速して行きます。
『太陽系帝国の守護者』クルト・マール著:ローダンは4日後に控えた大執政官選挙までに地球に帰還しなければ再任の道が閉ざされてしまうという危機に立たされる。果して苦境を脱する手立てはあるのか、次々に襲い掛かる試練に立ち向かうローダンの迅速且つ冷静で確かな行動力に驚嘆させられ痺れます。『不可視の領域』クルト・マール著:3456年8月、大執政官に再任されたローダンは正反物質の崩壊をコントロールするアンティニューグと呼ばれる計画の実験を開始しようとしていた。またもや魅力的で悪魔的な設定の物語が開幕し、読者は信じられない程のあまりの大胆不敵さに驚愕の念を覚えるでしょう。
本巻の翻訳者、五十嵐洋氏のあとがきは300巻突破の感慨を述べられ、それでもこれは通過点に過ぎず400巻・500巻と続けて行く事が制作スタッフの責任なのだと改めて痛感されています。もっとも自分が好きで読み続けている事なので苦痛やプレッシャーは全くないのだが、と結ばれています。本巻後半から正反というキーワードとカバーイラストが大きなヒントになる無気味な雰囲気のサイクルがスタートします。悪夢のような物語の今後の展開に期待しましょうね。
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太陽系帝国の守護者―宇宙英雄ローダン・シリーズ300 (ハヤカワ文庫SF) 文庫 – 2004/5/7
- 本の長さ267ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2004/5/7
- ISBN-104150114765
- ISBN-13978-4150114763
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2004/5/7)
- 発売日 : 2004/5/7
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 267ページ
- ISBN-10 : 4150114765
- ISBN-13 : 978-4150114763
- Amazon 売れ筋ランキング: - 694,284位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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