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ノヴァ (ハヤカワ文庫 SF テ 2-4) 文庫 – 2005/11/1

4.6 5つ星のうち4.6 7個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2005/11/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/11/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 446ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4150115397
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4150115395
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 7個の評価

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サミュエル・ディレイニ−
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カスタマーレビュー

星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2016年1月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ディレイニーの魔宮のような世界で展開される謎に満ちた冒険の物語。
ジョージ・ルーカスが映像化した世界とは違う別世界の複雑な復讐と復権のお話。
この物語は読者を選びます。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年10月26日に日本でレビュー済み
 これはなんとか理解できた気がします。外見は、新時代の宇宙活劇、ストーリーも分かりやすいし、活劇シーンも十分、ベスタ―張りの復讐と探求の物語。しかし、その裏に隠されたものは奥行きの知れない深く広大な世界。
 読み込めば読み込むほど広がり、疑ってかかればキリがなく、想像の幅もまた果てしなく広がる。そんな小説です。読む者によって、さまざまな読み方ができる、また、繰り返して読み都度に何か新しい発見がある。そんな小説ではないかと思います。
 例えば、登場人物。小柄で憎めない浮浪児育ちの流しのミュージシャン。彼が主人公のマウス。その相棒になるのが、この時代(32世紀)もはや死に絶えつつある小説を書こうとしているのっぽの若者、カティン。コンプレックスに悩む賢者ですが、この物語の作者であり、第二の主人公とも言える存在。この二人に作者の影を感じるのは私だけではないでしょう。深宇宙の経験がないこの二人を冒険の旅に引っ張り出すのがキャプテン・フォン・レイ・ローク。彼は気が付いてみれば松本零士の某有名海賊とキャラクター造形が似ているのですが、これは両者共に記号としての海賊のイメージを上手に体現しているためではないかと考えますが、このキャプテンが大変魅力的です。そして、強烈な敵役のプリンスとヒロインのルビー。その他脇役にも事欠きません。この人物配置は、ある意味パターンですが、それがパターンと思えないぐらいはまっています。
 舞台は、エスタブリッシュな地球を含むドレイコ領、その対抗勢力であるプレアデス連邦、そして、新興勢力のコロニー星域が、恒星間の距離と労働力と物流とエネルギーの経済的覇権を巡って興亡する32世紀の恒星世界。
 人類の大部分がプラグとソケットを埋め込んで機械と神経接続している社会など、サイバーパンクに10年以上先行するアイデア、世界を支配する300番台の超ウラン元素、宇宙空間のよじれを利用した超空間航法など、SFとしてのケレン味もたっぷり。
 音楽に関しては、主人公が得意とする楽器。感覚シリンクス。これは、外形の詳しい描写は無いけれど、小さいエレキギターのような携帯型の楽器で、シンセサイザーの機能を音だけではなく、映像、匂い等にまで拡大したイメージを投射できるもので、これがいろいろな場面で結構活躍します。
 基本ストーリーは、聖杯探究の物語であると本文の中でも語られています。
 本書に書かれていることを挙げていくときりがないのだけれども、タローの正確性が認知されていることや、衛生観念の変転など、時代に伴う認識の変化が語られているのはちょっと不思議な感じ。
 ディレーニーの短編は感性で理解できるものも多かったように思いますが、長編は感性だけでは理解できないように思います。ミュージシャンの感性と小説家、評論家の知性を兼ね備えたディレーニーの小説は、知識と洞察力を広げるほど楽しめる知恵の泉のようなものではないでしょうか。
 伊藤典夫氏の翻訳は、プレアデス方言の表現などよく考えられていると思いましたが、2か所ほど気になりました。しかし、翻訳か原著のミスかと考えていた他の部分の中には、後半でその意味が説明されている場面もあり、ディレーニーがストーリーと表現に細かい配慮を払っていることがわかります。それにしても、最後の文章は気になりますね。
 プレアデス方言とタローの解釈は、読者を引っ張るための小説作法だと考えているのですがどうかな。
 昔読んだ時、わけがわからなかった「バベル・17」を読み直して見たくなりました。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年12月24日に日本でレビュー済み
ハヤカワ名作セレクションと銘打った新装版だけど、活字が大きくなってるだけで、新訳というわけではない。
少しがっかりはしても、ディレイ二ーだからね。気力体力充実の40代だった伊藤典夫訳をしのぐ翻訳ってのもちょっと思いつかない。倉庫のどこかに眠ってる本を探し出す手間を考えるとこの価格は安い、と考えよう。こんな機会でもなけりゃ本の再読なんてしないしね。

ディレイニーやゼラズニイといえば、絢爛豪華な神話の再構築、というイメージで、名前を聞くだけで目が眩んだもんだけど、元になる神話体系や寓意を読みとるのに必死だった当時に比べて、今回、読みが浅くなった分、没入できなかったような気がする。

作品が古びてしまったからか、というとそうではなく、古くなったのは自分のほうで、SFとはSpeculative Fictionの略だ、とかいってNW-SFかなんかを読み耽っていた真摯さと情熱が失せた分、作品を読み解く力が落ちているのだ。きっと。

奥が深いんで有名な作者だけど、英語だけでなく欧米の文化的なバックボーンがなければ理解しきれないんではないかという気がする。
そう考えると、20台の若手と言えば聞こえはいいけど、中には現役学生までいるよーな海外SFマニアに、その難解な小説の下訳どころかほとんど翻訳全部を任せてしまったサンリオってのは斬新というかただの無茶だったというか…。

翻訳小説を真っ向から深く考えたい人に。

今回読んでていまいち燃えなかったけど、懐かしさと本作の歴史的意義付けに敬意を表して星3つ。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート