「フレドリック・ブラウン傑作集」(株式会社サンリオ)の中で、星新一氏が言及しており、英語版をKindle版で読んだ。すると、全13篇、どれも、色鮮やかに思い出される!!!何と、計算してみれば、50年位前に、日本語で読んでいるのだ。早速、日本語版を入手した。(日本語版は3種類あるが、表紙の記憶を頼りに、この版を選んだ。)手元に、日本語版を置いておきたいのだ。
フレドリック・ブラウン、星新一と並ぶ、或いは、この二人を越えるかも知れない面白さである。特に、SF独自の視点(例えば、異星人が地球人を見たら等)が生かされており、素晴しい異世界を堪能出来る。どれもよく出来ているが、どうしても一篇、選ばなければいけないとしたら、私は「王様のご用命」を選ぶ。(この50年余りの間、何度思い出して楽しんだことだろう!!!)「デパートの電気製品売り場で寝ずの番をしていると、そこに現れたのは・・・?!?」(続きは本文をお読み下さい。)
この一冊は、SFの大傑作である。
付記:「静かなる水のほとり」は、余韻が深くて、素敵である。
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人間の手がまだ触れない (ハヤカワ文庫 SF シ 2-4) 文庫 – 2007/1/1
- 本の長さ349ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2007/1/1
- ISBN-104150115974
- ISBN-13978-4150115975
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2007/1/1)
- 発売日 : 2007/1/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 349ページ
- ISBN-10 : 4150115974
- ISBN-13 : 978-4150115975
- Amazon 売れ筋ランキング: - 653,378位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2015年4月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
SF短編ものが好きな私には思い出の作品。
また読みたくなって買い直してしまいました。
「専門家」というお話が好きです。
また読みたくなって買い直してしまいました。
「専門家」というお話が好きです。
2010年7月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
短編集です。
どれをとっても秀逸です。
基礎といえば基礎なSFかもしれません。
たしか学生の頃図書室で読んだ記憶があります。
多分85年版か、もっと前にかしら。
今読むと学生の頃読んでり解し得なかった(であろう)部分も
おもしろく読めましたし、なによりも蓄積した(?)知識がそれを
さらに深め・・・
いや、いくつかの話は話自体間違って理解してましたよ?
あれおかしいな。
そんなはずは・・・
といった感慨を持ちたい方にオススメ
どれをとっても秀逸です。
基礎といえば基礎なSFかもしれません。
たしか学生の頃図書室で読んだ記憶があります。
多分85年版か、もっと前にかしら。
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おもしろく読めましたし、なによりも蓄積した(?)知識がそれを
さらに深め・・・
いや、いくつかの話は話自体間違って理解してましたよ?
あれおかしいな。
そんなはずは・・・
といった感慨を持ちたい方にオススメ
2007年10月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ユーモアSFの鬼才シェクリイの魅力を余す事無く伝える第一短編集。初期の筒井康隆氏を和製シェクリイと言わしめた程に、彼の作品が日本SFに与えた影響は大きいと言われます。その作風は、一見ドタバタSFの体裁を取っていますが、それだけでは無く鋭い文明批評に満ち溢れていて眼を開かされます。収録全13編が何れも奇妙な味わいに満ちており、一癖も二癖もあって一筋縄では行きません。
『怪物』『儀式』は、異星人の立場から、メンタリティの違いによって人類と意思の疎通が図れない様子をグロテスクに描きます。
表題作『人間の手がまだ触れない』は、食料を求めて訪れた惑星で二人の乗組員に悪夢のような出来事が雪崩の如く襲い掛かります。『専門家』は、宇宙のさまざまな生命体の協力によって構成された宇宙船が事故に遭ってプッシャー(推進係)が死んでしまう。帰還不能となった彼らは新たなプッシャーを求め旅をして、進化した種族が住む惑星地球を見つけるが・・・。真理に目覚めるラストが感動的です。
『七番目の犠牲』は、戦争抑止の為に殺人を合法化した社会で起こる人間狩りが描かれます。ラストの非情さは恐ろしい程の迫力で、好戦的で愚かな種族である人間の姿に戦慄を覚えます。私はこの作品が本書のベストと思います。
奇想天外なストーリーを気ままに楽しむも良し、物語の底流に潜む寓意に思いを馳せるも良しの、どなたにも必ず素晴らしいひと時を約束してくれる極上の一冊です。
『怪物』『儀式』は、異星人の立場から、メンタリティの違いによって人類と意思の疎通が図れない様子をグロテスクに描きます。
表題作『人間の手がまだ触れない』は、食料を求めて訪れた惑星で二人の乗組員に悪夢のような出来事が雪崩の如く襲い掛かります。『専門家』は、宇宙のさまざまな生命体の協力によって構成された宇宙船が事故に遭ってプッシャー(推進係)が死んでしまう。帰還不能となった彼らは新たなプッシャーを求め旅をして、進化した種族が住む惑星地球を見つけるが・・・。真理に目覚めるラストが感動的です。
『七番目の犠牲』は、戦争抑止の為に殺人を合法化した社会で起こる人間狩りが描かれます。ラストの非情さは恐ろしい程の迫力で、好戦的で愚かな種族である人間の姿に戦慄を覚えます。私はこの作品が本書のベストと思います。
奇想天外なストーリーを気ままに楽しむも良し、物語の底流に潜む寓意に思いを馳せるも良しの、どなたにも必ず素晴らしいひと時を約束してくれる極上の一冊です。
2016年11月1日に日本でレビュー済み
著者のSF短篇13作を集めた作品集。
どの一篇をとっても奇想天外な作品が多く、今読んでも十分に示唆に富む秀作に思えました。13篇を読んで思ったのはこの人の場合、まずSFとしての状況設定を考えてからその中に色々な要素を入れるという方式で作品を書いたのではないかという事でした。つまりブラックユーモア、サスペンス、その他ジャンル分け不能の奇想天外なネタをSF的展開にした物が多いように思えました。
それとこの頃のSFらしく、最新の物理学や数学や色々な理系の理論よりもセンスオブワンダーの方が重視されていた頃のSFという事で最近の文系には付いていけないような小難しさのない易しい作品が多く親しめました。逆に今の最先端のSFが好きな方にはその辺がつまらないと感じるとは思いますが・・・。
個人的な感想ですが、一回読んだだけではその作品の魅力を十分に堪能できたかは疑問なので、時間が経ってから読み返したいと思います。その価値のある短篇集だと思うので。
日本のSFの歴史にも重大な影響を与えたという作家の秀作集。機会があったら是非。
どの一篇をとっても奇想天外な作品が多く、今読んでも十分に示唆に富む秀作に思えました。13篇を読んで思ったのはこの人の場合、まずSFとしての状況設定を考えてからその中に色々な要素を入れるという方式で作品を書いたのではないかという事でした。つまりブラックユーモア、サスペンス、その他ジャンル分け不能の奇想天外なネタをSF的展開にした物が多いように思えました。
それとこの頃のSFらしく、最新の物理学や数学や色々な理系の理論よりもセンスオブワンダーの方が重視されていた頃のSFという事で最近の文系には付いていけないような小難しさのない易しい作品が多く親しめました。逆に今の最先端のSFが好きな方にはその辺がつまらないと感じるとは思いますが・・・。
個人的な感想ですが、一回読んだだけではその作品の魅力を十分に堪能できたかは疑問なので、時間が経ってから読み返したいと思います。その価値のある短篇集だと思うので。
日本のSFの歴史にも重大な影響を与えたという作家の秀作集。機会があったら是非。
2003年6月30日に日本でレビュー済み
シェクリィは我々が普段暮らしていていわゆる「常識」として扱っていることや、何となく気付いているが大体の場合は「そんなものさ」と片付けてしまう不条理なことなどについてSFという手法を使って我々に新鮮な光をあてることが得意らしい。
この短編集は13のそういった風刺的な作品はもちろん、純粋なファンタジー作品も収められている。シュクリィの処女短編集。
タイトルにもなっている「人間の手がまだ触れない」は手違いで食料不足になった宇宙船が見知らぬ惑星に不時着して食料を手に入れようと躍起になるストーリー。これはこれで面白いのだが、内容的には薄っぺらでなぜタイトル作品に選ばれたか悩むところだ。個人的に好きな短編「体形」はどんなものにも形を変えることができる知的生物たちの話。彼らは自分の意志であらゆる物の形を取ることができるのだが彼らの社会的慣習として各階級の体形を維持するように求められている。しかし一部の者たちはそれに反抗するようになってきているが、そのような考えを好ましく思わない宇宙船操縦士が地球に降り立つ。そこで何万という個性を持った生物を目の当たりにして彼はある行動に出る・・個性を尊重する大切さをユニークなシチュエーションで表現しているお勧めの作品。「専門家」も地球人と異星人の関係を斬新なアイディアで描いている。内容の濃淡はあるものの読み物としては間違いなく面白い短編集である。
この短編集は13のそういった風刺的な作品はもちろん、純粋なファンタジー作品も収められている。シュクリィの処女短編集。
タイトルにもなっている「人間の手がまだ触れない」は手違いで食料不足になった宇宙船が見知らぬ惑星に不時着して食料を手に入れようと躍起になるストーリー。これはこれで面白いのだが、内容的には薄っぺらでなぜタイトル作品に選ばれたか悩むところだ。個人的に好きな短編「体形」はどんなものにも形を変えることができる知的生物たちの話。彼らは自分の意志であらゆる物の形を取ることができるのだが彼らの社会的慣習として各階級の体形を維持するように求められている。しかし一部の者たちはそれに反抗するようになってきているが、そのような考えを好ましく思わない宇宙船操縦士が地球に降り立つ。そこで何万という個性を持った生物を目の当たりにして彼はある行動に出る・・個性を尊重する大切さをユニークなシチュエーションで表現しているお勧めの作品。「専門家」も地球人と異星人の関係を斬新なアイディアで描いている。内容の濃淡はあるものの読み物としては間違いなく面白い短編集である。