元々ブリンが好きなので「お、ブリンの新刊が出た!」と購入。折から電車で長旅に行かねばならず、本書到着後すぐにブックカバーを付け持参。
なので、最初は「ブリンはこう言うのも書くんだぁ」と、ファンタジーの探偵小説だとばかり思って読み始めた。しばらく読むうちに、これはどうやらSFらしい、と気づいたが、ゴーレム複製技術が浸透した社会、と言う設定にかなり無理があるような気がした。だって、陶土に魂を複写、って、変でしょ!ゴーレムでできた恐竜バスに恐竜トラック?リアリティ無いよ。
でも、読み進めるうちに、このありえないゴーレム社会がとても現実感を持ち始める。そのうちにこんな技術が本当に開発されそうな気がしてくる。さすがブリン!
メインテーマは人間の魂。それを描き出すための道具としてこのゴーレム社会と言う難しい設定を考えたんだろう。それでも、謎解きもミステリー要素もある探偵物としてもとても面白く、ページをめくるのをやめられない、楽しい娯楽小説だ。
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キルン・ピープル 上 (ハヤカワ文庫 SF フ 4-19) 文庫 – 2007/8/25
デイヴィッド・ブリン
(著),
酒井 昭伸
(翻訳)
- 本の長さ539ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2007/8/25
- ISBN-104150116288
- ISBN-13978-4150116286
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2007/8/25)
- 発売日 : 2007/8/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 539ページ
- ISBN-10 : 4150116288
- ISBN-13 : 978-4150116286
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,036,150位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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2008年3月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
身も蓋もないまとめ方をすると、日本人にはおなじみの「パーマンのコピーロボット」が本当に商品化されたら……という話。コピーの生成や記憶の統合について、かなり真面目に描きこんであるので、パーマンをネタにいろいろ妄想したことのある人には掛け値なしで面白いと思う。
体裁は、主人公を探偵にして、本人とコピーが入り乱れるちょっとドタバタっぽいミステリタッチの作品。ちょっとアシモフっぽい。ブリンにしては軽いので、相変わらずのストーリー展開でぐいぐい読ませる上質のエンターテイメント。楽しかった。
終盤、どんどんオカルトっぽい方向に話が進んでしまい、「これじゃ『幼年期の終わり』だよ」と心配していたんだが、最終的にはちょっといい話に落ち着いて、ほっとした。まぁ、あそこでオカルト方面に走った方が、最近のSFファンにはウケたかも知れないけど。
とはいえ、やはり近年のSFでの流行であるアイデンティティ物として読めば、いろいろ考えさせられることも。……でもまぁ、楽しんで読めばいいんじゃ?
体裁は、主人公を探偵にして、本人とコピーが入り乱れるちょっとドタバタっぽいミステリタッチの作品。ちょっとアシモフっぽい。ブリンにしては軽いので、相変わらずのストーリー展開でぐいぐい読ませる上質のエンターテイメント。楽しかった。
終盤、どんどんオカルトっぽい方向に話が進んでしまい、「これじゃ『幼年期の終わり』だよ」と心配していたんだが、最終的にはちょっといい話に落ち着いて、ほっとした。まぁ、あそこでオカルト方面に走った方が、最近のSFファンにはウケたかも知れないけど。
とはいえ、やはり近年のSFでの流行であるアイデンティティ物として読めば、いろいろ考えさせられることも。……でもまぁ、楽しんで読めばいいんじゃ?
2021年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ブックオフで下巻が108円だったので、下巻を買ってちょっと読み、のちに上巻をアマゾンで1円で買った。